2020/11/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 少し入った酒で熱を帯びた頬に風が冷たい。
酒場のドアを開ければ冬にも近い肌寒さを感じた。
夕方頃に入ったはずの店、出てきてみればもうすでに帳が降りている。

月は…出ていない。

おかげさまで普通の灯も魔道具の街頭も少ない貧民街はいつも異常に薄暗い。
何やら路地では盛った女の声も聞こえるし、屋外で耽るものもいるくらいには。

「ったく、よくやる」

やや呆れたようにつぶやくが、出歯亀をする気もない。
とはいえ、ここまで日が落ちるのが早いとは…このあたりでさっさと宿でも探さなければ。

ブレイド > 女のほうが悲鳴でもあげていれば、様子を見に行くものだが
声の調子を聞けばむしろ悦んでいるようで
助けにはいるなどすれば逆にひんしゅくを買いそうだ。
趣味なのだか金が無いのだかはしらないが、せいぜい風邪でもひかないようにしろ…程度だ。

とはいえ、日が落ちるのが早いということは
冒険者やその他旅人が宿に引っ込む時間も早くなるということ。
果たして部屋が空いているか…少々不安は残る。
広い通りの宿はほぼ全滅か…?

「…(あまり質の悪いところにゃ止まりたくねぇが…)」

まぁ、ドコであれ野宿よりはマシだろう。

ブレイド > 少し裏の通りを覗いてみる。
コチラは連れ込み宿が主流。一人で歩くものはほぼいない。
いるのは路上に立つ女…と、たまに男…達くらいなものだ。
とはいえ、夜鷹を買う気もない。

歩けば誘う声が上がるものの、それらをスルーしているうちに
廃屋の多いうらびれた道へと出てしまったようで。

「…まぁ、しゃーねーか…」

今日は宿に縁がなかったと諦めるほかないだろう。
ましな廃屋で休ませてもらうとしよう。
適当な家に目星をつけ、人が住んでいる気配を感じなければ、そのままドアを開ける。

ブレイド > 誰もいない。それは間違いないだろう。
曲がりなりにも冒険者
気配の探知くらいはお手の物だ。
鍵もかかってはいないし。

入ってみれば家具もなくガランとした室内。
だが、隙間風もなく寝るには丁度いいだろう。
ベッドはないが。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からブレイドさんが去りました。