2020/10/09 のログ
■ティエラ > 「じゃあ、立候補しちゃお。」
元々、同性なのだ、突っ込むためのあれがない時点で、彼女が傷物なのだろうとそんなのは関係はない。大事なのは、関係と、感情だ。
肉欲もない訳ではないし、それに、それを解消する方法は、いくらでもある物だ。
と言うのは、冗談でもある、彼女が危険な場所にいた、それを思い出してほしかった、それだけの事である。
そして、ちゃんと思い出してくれたようで、子犬の様にプルプル震える姿に、よし、よし、と頭をなでて見せる。
「ええ。でも、生き別れていたから……ティアちゃんのように、ずっと一緒にいたわけではないの。
だから、一寸普通じゃないわ?
今の私とティアちゃんに、似たような関係性かもね。」
それに、血は繋がっていても、姉は、人間であって、種族の魔女ではない。自分と同じ存在ではないのだ。
そして、ティアフェルと同じように魔法に対して、心の傷のある姉。
今は仕事で飛び回っているので、最近はあえてないな、とふと、思い出しつつ。必要があれば、お呼びがかかるでしょう、と気楽。
「良いの?それには、色々お高いですよー?お客さん。」
出来ない、とは言わない。でも、美人にするとなると、其れこそ。色々今までと変わるし、良いのかしらね、と。
急に美人になると、判らないと言われたりするし。
お化粧とか教えた方が良いのかしらね?それとも、身も心も踊り子の仕草を教え込むとか。
美人と言うのにもいろいろ努力が必要なので、問いかける。うんと言うなら……。
「魔方陣は、一度作ってしまえば消すまでは何度も使えるから、便利なのよ。
ヒーラーの技術のおともに、如何?」
彼女の傷がみるみる癒えていく。そのように作ったのだから当然だ。彼女のようにその場での治療は苦手だが、こういう風に拠点に設置して継続して治していく方は得意だ。
それが、紋章魔法、書き込んで設置する形の魔法の真骨頂。
拠点があって、癒す場所があれば、何度でも使って癒せる。それを携帯用にしたのが、カードマジック、なのである。
「どう?怪我とかはもう大丈夫?
大丈夫なら、お風呂入ってきなさいな、沸かしてあるから。
幾ら可愛くても、埃や土塗れの儘は、嫌でしょ。」
ね、と、自分のけがの直りを確認している彼女に、ほら、と軽く肩を叩いて見せて。
■ティアフェル > 「ぶふっ……!」
盛大に噴いた。治癒前だったので肺にキて、げっほごほげふん、と噎せて、いたいいたいいたいと胸を抑えた。不意打ちの冗談キッツイな……と、アホ毛をへこんとへたらせ。
仮に嫁です、って実家に連れ帰ったら一族郎党全員白目だな、と妙な想像した。アンタいくら男がいないからってそれは、と……反応が予想つく。
頭を犬猫のように撫でられて、とりあえず修羅が去ったのでほっとした。
「そうなの。でも、逢えてよかったね。それはきっとそれまでお姉さまたち二人ともがんばってたからご褒美ね」
なるほど、と事情を聴いてなかなか複雑なのかと、少し考え込んだが、過去はどうしようもない。今は姉妹二人出逢えて幸福ならそれが何よりだ。
魔法に関して、自分と何か共通点があるとは思いもできないが。
「わたしに免じて9割引きでッ…」
何故お前に9割も免じてやらねばならんのかである。1割なら払えるかもとセコイヤツは、まず性根を美しくしてもらうのが先である。
おねしゃす、と頭を下げる所作はなんかアホだったので……頭の中身も美しくしていただきたい。
「はぁぁ……いいねえ……適性があればそれもいいと思う」
問題は適性である。魔法の系統が合えばいいが、適正だけは判断が難しい。驚くほどみるみる治癒していく己の身体。異常を全部。なんならささくれとかニキビまで治った。わお……と感嘆府を零しつつ。自分の掌をぐ、ぱ。と開閉させ。
「うん、もう、お蔭様で全然へーき。元々より調子がいいみたいよ。
ありがとう! 本当に…助かっちゃった。
ん、う、うん……じゃ、もう甘えついでにそうさせていただく。何からなにまで本当に……」
湯あみまで進められてさすがに恐縮はするが……せっかくのご厚意をお断りするのも失礼かと感じ。うん、と肩を叩かれて肯いてから。
「――その薔薇……本当に髪に飾ってくれてるのね。嬉しいな。とーっても似合う。
何だか花も…ここにいられて嬉しいって云ってるみたい」
どこか誇らしげにさえ見える、彼女の艶やかな髪に飾られた紫の薔薇。先日贈ったものが早速美しく生まれ変わっていて、目を細めて薔薇に触れるように手を翳し、汚れた手で触れるのは避けて、触れない場所で撫でるように手を動かした。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にティアフェルさんが現れました。
■ティエラ > 「ふふ……っ。心配させてくれたから、その仕返し。」
女は、目を細め、唇を吊り上げて、にぃーっと笑って見せて、咽る彼女の頭を優しく撫でる。アホ毛ちゃんもよしよし、と労わる様に。
彼女の反応が普通の反応なので、それが楽しくて、楽しくて。多分、両親とかに色々と怒られてしまうのだろう、寧ろ変な道に引き込んだ犯人として。
「本当ね、もう、この国にいるなんて思っても無かったわ。私たちの一族は、基本は慣れたら出会うことの無い一族だから。
神様って、信じてはいないけれど、その時ばかりは信じてあげたくなったわ。もう信じてないけど。」
そもそも、魔女だし神様信じて居たらできないこと色々あるし。今は幸せなのでそれでいい、神様要らない、幸せあるから。
そう、笑いながら、椅子を持ってきて、腰を下ろす。
「あはは。こういう時は、こういう風に言うんでしたっけ?
『お金払えないなら、その体で払ってもらおうか……!』」
はい、美人になるなら、肉体改造は必須なのです。こう、シェイプアップとか、美顔とか。言い方って、面白いわねと。
間違いではない、その体を改造するなら、躰で払う。と。
とりあえず、躰も頭も心もきれいにならないと、美人と言えないらしい、彼女。
自分でハードル上げてるのね、と思うのだった。
「つやつやのプルプルでしょぅ?肌荒れとかにも、良いのよ?……そっか。いまから、このベッドで寝れば、私も肌荒れとか……。
適正というか……紋章魔法は、基本、紋章を覚えて、書き込むだけよ。自分で魔法を作るならアレンジとかはあるだろうけれど。
つまり、お勉強沢山して覚える魔法、かしら。」
なんで今まで使って居なかったのだろう。彼女の為に使い、其れならもっと私もきれいに……!なんて、驚愕する女。
自分の為に魔法を使うと言うのはあまりなかったから、見落としていたとも言えるか、若しくは回復魔法自体あまり使わないから、とも。
紋章魔法の適正、それは、紋章を沢山覚える事。そして、それをうまく組み合わせたりして使う事。
魔力に関しては、其処まで大きくなくていい、魔法陣がブーストしてくれるし、一度発動すれば、紋章が消えるまでずっと使い続けられる。
何方かというと、学術の方の意味が大きいかもしれない。
「いいのよ、だって、目の前で倒れられてるんだもの心配するし。
得点稼がせてもらってるから。ね?」
ぱちり、とウインクして見せてから、ほらほら、入ってきちゃいなさいな、と薦め。
髪の毛に付いている薔薇の髪飾りへの指摘に、ふふ、と顔を綻ばせて。
「ティアちゃんがくれたものだもの。大事にさせてもらっているわ?ティアちゃんにも、早くカバンを作ってあげたいのよね。」
ただ、カバンに関しては彼女がお金を持ってきて依頼するという約束だ。
だから、催促は出来ないが、彼女が頼みに来たら、全力で色々する積りだ。おまけにビビるがいい、とそんな軽い冗句。
■ティアフェル > 「っく……!」
到底反論できないラインからの攻め。云い返せるわけもなく。何だか意地悪な笑みを見かけて。悔し気に歯噛みしたが、反論しません。頭もアホ毛も宥められて、敵わない、と肩を竦め。
そして、嫁に行くことは多少考えても嫁をもらうことはそういや予想外…とぼんやり感じた。……いやそれがフツウ。
「……そうなの? じゃあ、きっとそういう運命よ。運命なんて良く分かんないけど……でも、きっと会えるように決まっていたんだわ。
うーん……神はあなたです」
そんな宗教もあったよな気がする。神とは、自分や他人に見る善性を差すとか。むしろ今のお姉様我が女神状態ですわ、と感じてぼそっと口に。
「それ、ヤクザの奴だから。悪徳金融の取り立て屋のヤツだから」
身体での支払い要求。娼館か肉体労働か、どっちを差していてもあかんやつである。
真顔で突っ込んで。
今より美しくなる為になら多少の努力は厭わないが、ほんとその前にもうちょっとIQの方どうにかしてっていう。
「ほんと瞬時に卵肌に。恐るべし……あなたの肌カケラも荒れてないじゃないの…ッ?! それ以上どうなろうっていうのよッ?!
でも、今は魔力も通らないしな……わたしの元々ある回復魔法との反発が気になる……」
頭との反発もだ。そして、今肌回復に使えると気づいたらしい技に、そんな必要みえませんけども!?とツッコミいれておく。
紋章術が学術的なものだというが、そこは自分の覚えた技との兼ね合いもあると思う。やたらに多芸になると本芸が疎かになるし――本当に記憶して書き込むだけでどうにかなるなら、国民全員魔法使いになってしまう。
「ですよねー……わたしも逆の立場なら超気ぃ遣うわ。風呂にもぶちこむわ。得点……すでに女神ですが……」
これ以上となるとどんな存在になるだろか。おかしな想像をしている内に促されて、「こっち?こっち?」と確認しながら浴室の方へ向かい。
「えへへ。良かったー。ありがとう。
……う。ガンバリマス……」
へらへらと嬉し気に表情を綻ばせたが、鞄、とお金まだ貯まってなくって、全然貯まってなくって一瞬詰まってから、カクリ、とぎこちなく肯いた。は、働きます!と。
そして、お風呂へ行って、土埃だの汗だのすっきり流させてもらうという――お世話になりすぎて親切の借金をしてしまう女。
■ティエラ > 「―――でもね?好きなのは、ホントよ?」
ほら前にも言ったよね?と、歯噛みする彼女に、目を細めて行ってみる、本当に行き場が無ければ、おねーさんがお嫁さんにするからドウゾいらっしゃいな、と笑って見せる。
嫁にしてもいいし、嫁になってもいいわ、なんて本気か冗談かわからぬような言い方で。
「……あ。そういえば、ティアちゃん私を女神さまにしてたっけ。」
何か前に出会ったときに、女神様とか何とか、今も言ってるのだけども、言い出したのは図書館の時か。
そんなたいそうなものではないけどね、と少しはにかむ様に笑って見せる。
「―――ふふ。」
真顔で突っ込む言葉、知ってますというか言えませんが。姉はそっちの方面の人ですし。
でも、可愛い彼女にそれを言ったらヒくこと間違いありません。だから、笑ってスルーしておきましょう。
「そうでもないのよ?お化粧とかすると、ほら、結構ダメージが大きいし。それが毎日だから、ケアとか本当に。
だから、これは、凄い発見なのよ……!女は、美しくなる事に貪欲にならないと。
そうね、じゃあ、ティアちゃんが道を踏み外すレベルの美貌をまずは目的にしましょう。
……そういえば、今は未だ、使えないの?」
元々あるという言葉に、ふと思い出す。先日の図書館での話題、彼女の魔法の回路の話。
今、肉体を復元させてみたけれど、魔法の回路の方はどうなのだろう。
魔力自体が残っているなら、回路が復活すれば、魔法は使えるようになるかもだけれども。
気になったので、試してみるとどうかしら、と。
後、お化粧とかするので、肌のケアは必要なのです、と反論。美人の儘で居るには、努力が必要です。
まあ、魔力は少しは必要なので、国民全員は無理でしょう、でも、大体は魔法使いに慣れましょう。覚えれば。
そもそも、魔法文字や、紋章を覚えないとなので、敷居は高いです。
「という事で、ティアちゃんは綺麗になるまでお風呂の刑です。」
行ってらっしゃーいと、お風呂場へと歩いていく彼女、そっちそっち、と言葉で誘導しながら、手を振って見せて。
「まあ、そうね、だって、あれからそんなに日は経ってないし。
気長にやりましょう。」
カバンに関しては、其れこそ、一週間も前にならないぐらい最近の事。彼女が本調子でないからお金も余り溜まるまい。
別に気にしないで、のんびりやってね、と笑って。
さて、その後はお茶でもして、しばらくゆるりとしてから、彼女が帰るか、それとも、一日お泊りするのか。
パジャマパーティとか、したいなぁ、とおねだりしたりしなかったり。
■ティアフェル > 「あざあっす…! そりゃわたしも好きだけど……なに、わたしモテ期でもやってきたのかしら……それとも近々死ぬのかしら……」
なんかこう、予想外のことが起こりまくった後死ぬってフラグなのかしら、と遠い目で想像してしまった。
嫁。とかそんなこと考えたことなかったけど、冗談でも云われると『ヨメ』の二文字に頭が沸騰してくる。近々死ぬヤツの気しかしない。
「あ、うん。そうね初対面から女神とか口走った。でも見た目といい中身といい……その神格ヤバイって」
自分の中の神は自分で決めるの、と妙に意志の強い顔をして、はにかむ顔に宣言した。そんなものでいいのだろう、神様は。
「?」
何か笑って流すような空気に、そっち方面のことは敢えて追及はせずに疑問符をひとつ頭の上に浮かべるに留め。
「そーね、でも日差しの下でノーメイクもまた日焼けして傷むしねぇ。……てか、お姉様ってばこの魔方陣で今後そんな心配いらないんじゃない、ずっこいッ。
道を踏み外すレベルの美貌って表現聞いたの人生初だよ……今後もないと思う。
……どうだろう……少しこの辺、噛んでみるかな……」
余りに綺麗に回復してもらったので、自分で治癒させるには少し傷を作らなければ、発動できるかどうか判断できないだろう。腕の辺りを見やって真面目な顔で、今の魔方陣は身体以外の回復にも効果があったのか検証してみようと肯いて。
魔法経済が崩壊しないだろうか、というような技だが、恐らくこの回復術師には使用不能系統だろう。色んな意味での適性の問題。
「はあい、ぴっかぴかにさせていただきますー」
お風呂いただきます、とぺこり。頭を下げて示された浴室の方向へ向かう。
「先は長いけどいつかは来るわね。忘れないでね、待っててね」
お風呂前に鞄のことは時間がかかりそうなので憶えててくださいと懇願し。それからぱたん、と浴室の扉が閉まる。中で暖かいお湯を使わせてもらって、わしゃわしゃ全身清め――あと、若干ベソっていた。魔法がやっぱり使えないのも迷惑かけ通しなのもなにもかもなんだか情けない。親切にしてもらって嬉しかったのも、余計泣けたので、ベソかいてそれからバレると恥ずいので顔をしっかり洗って、ほっこりと気を取り直した顔ででてくるのだ。
泊っていいなら、夜通し女子トークしようっ、とお茶とかいただきながら甘い物とかお洒落なお店とか流行りの服とかの話をこれでもかと持ち掛けるのだ。
麗しきお姉様との浮ついたトークが楽しすぎて全然寝ようとしないので、やっぱり超迷惑なヤツだった……。
■ティエラ > 「死んじゃいやよ?まだ、色々若いんだから、したい事とかしなくちゃいけない事とかあるじゃない。モテ期なら、モテることを堪能しなさいな!」
そうやって、女を磨くのよ、ティアちゃん。死亡フラグに負けないで、ちょっとずれてるかもしれないエールを送る。
ヨメ、カタカナで書くと、コメに似てるよね、なんでだろ。死なれたら困るので、一寸いろいろずらして見た。ほんと、しんじゃいやよ。
「―――ティアちゃんの中の私がどんどん神々しくなっていくのかしら……。
は。ティアちゃん帰ってきて!私はそんな存在じゃないの!だから。」
女神様、女神様。何だろう、なんか彼女がどこか別の所に行きそうな気がしてくる。そんな私は魔女なの女神様じゃないの。
どうしたら止まるだろう、おろおろしてしまう、此処はあれでしょうか、こう一発がつーんと、やって目を覚まさせる方が良いのではないだろうか、不穏な思考に走る魔女。
「――ふふ、美貌を維持する方法みっけー。ずるいと思うなら、一杯遊びに来て、この癒しのベッド(たった今命名)で癒されると良いのよ?
ちょっと恥ずかしいかも。忘れてくれると、嬉しいなっ。
あー。針でちくっとしてみる?」
道を踏み外す美貌とか、一寸盛りすぎたかも。彼女の反応に、あーと、ちょっと顔を両手で隠して忘れて欲しい。
忘れろ、忘れろーと。念を贈ってみる、アホ毛ちゃんから受信して忘れてくれないかしら。
治療魔法に関しては、確かに治療ができるかどうかだし、針とかで指を傷つける必要あるかも、と。ナイフもあるわ?と首傾いで。
戻ってきた所で、彼女と今回はお泊りで。
彼女と楽しいお話、常識的な事とか非常識的な事とか、魔法的な事とか。
なんであんなところで倒れていたのかとか喧嘩の理由とか。
夜はまだ長いし、唯々、可愛らしい少女と、他愛のないお話が続くのであった―――。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からティエラさんが去りました。
■ティアフェル > ――貧民地区でストリートファイトの上、ズタボロになってしまってまだ魔法も取り戻せずにいる散々な夜――しかし、倒れていたのが、お姉様宅前で怪我は治して貰ってツルピカになってお風呂も借りてその上お泊りではしゃいで――結果的には災い転じて、というヤツ。
喧嘩相手求めてこの辺ウロつきました、とは正直に云えずにちょっと用事が、とそこは誤魔化してちょっと気まずいこともあったが――夜更かししつつ楽しく過ごしたとか。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からティアフェルさんが去りました。