2020/10/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にシュバルトさんが現れました。
シュバルト > ――…貧民地区。
奴隷市場に程近い路地を歩いているが、この時間帯はすこぶる治安が悪い。

何故こんな時間にそんな場所を歩いているかと言えば、厄介ごとをお貴族様からお願いされたからである。
こんな事冒険者や私兵に頼めよと思わんでもない、が有る程度裏に顔が利いて、尚且つ自分の臭いがしない人間と言う事で白羽の矢がクロスボウという奴らしい。

仕方なくそのお願いを叶えるように辺りを探りつつ、一通り歩いたらさっさと此処から出て平民地区の仮宿に帰る心算である。

退廃的な香りと煤けた空気は相変わらずである。
此処に好き好んでくる人間ではなくなったはずだが、少し懐かしさもある、のがまた苦々しい笑みを浮かべてしまう理由となっていた。

今日は奴隷にも娼婦にも用はない。
が、男なので好みの子がいればどうしても視線は吸われてしまうし、お財布の中身を確認などしてしまう、が予算は全く足りぬばかり。

それに目的は諸々有るが貴族様に頼まれた事以外にも冒険者ギルドからは危険な貧民地区に迷い込む者がいれば追い返せとも仰せつかっているので、もう、うん、只管歩くしかないのであった。