2020/09/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 貧民地区の一角、スラム街
道端に座り込む住民。壁に背を持たれて、だるそうに客を探すたちんぼ
典型的な貧民区の姿である。
ガッ、ガッ
とその地面を蹴るように軍靴で床を踏み、歩く少年
物乞いや、娼婦の声はガン無視しながら、奥の方に座り込む、老人に声をかける
「じいさん、生きてるか? リンゴ、持ってきてやったぞ」
老人は、人の口を開いて、歯の無い口内を少年に見せて、しかし少年は、ニカ、と笑って、銀の箱を取り出して
「安心しな、ほれ」
箱の中には、すりおろした林檎とスプーンが入っていた。これなら、歯が無くても食べられるだろう。老人は深い皺の入った瞳を細めて、笑顔を作る。
銀の箱と、小さな革袋を渡す。中は銅貨と銀貨だ
「で、何か変わったことはあったかい?」
老人は、口数も少なく、首を振る。少年が求めるような情報も、このスラムもいつもどおりだと。勿論、このスラムの他の住民からも老人は情報を集めてくれている。その情報の代わりに、こうして老人が少年から受け取った銅貨や銀貨を配るという取引だ
子供や子持ちの者には多めに、働けるものは少なめに、平等に配ることは少年には難しい。だからこそ、このスラムの長老である老人に全てを任せている
「そっか、じゃあ、また来るわ」
と、立ち上がって。スラムを歩く。子供が近寄ってきたら睨みつけて追い返し、娼婦が近寄ったら、尻にかるく蹴りを入れて追い払う。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアリス/ノワールさんが現れました。
■グラスシエル > 『部屋移動』
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からグラスシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアリス/ノワールさんが去りました。