2020/04/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは王都マグメール、貧民地区。
立ち並ぶ建物の屋根の上、とん、とん、と飛び移り移動をする人影が一つ。

先日は、少々失敗をやらかしたが、そこは気にしない。
いつも通りの、屋根の上を伝う移動手段。
その目的は、もちろん、何か面白そうなもの探しである。
向ける視線は、人の通りそうな路地、人気のなさそうな裏路地、何かしらの店とか、そんな感じに適当だ。

タマモ > 「………うん?」

ふと、その足が止まる。
路地へと向けていた視線が、何かを捉えたのだ。
店っぽい何か、見た目はそんな感じ。
だがしかし、何の店かは分からない。
看板?少女がそんなもの、見る訳もなく。
とりあえず、しゅたん、と入り口の前に。

まぁ、どんな店だろうと、少女は別段気にしない。
料理の店なら何か食べるし、商品を扱う店なら、適当に眺めるのも良いだろう。
もっとも、その商品が人である場合…その場合だけ、少女は不機嫌になるのだが。

扉へと、両手を添える。
そのまま、すぱーんっ、いつも通り、豪快に開け放つのだ。

タマモ > 開け放たれた扉、その時、向けられる視線、と言うのもいつもの事だ。
いや、まぁ、無駄に豪快に開け放ってるのだから、当然と言えば当然かもしれない。

何の店だったか、と問われれば、別に特別とも言う訳でない、雑貨店。
とは言え、地区が地区なだけに、品揃えは微妙、かもしれない?
それでも、変わったものとかあれば、少女的には満足。
と言う訳で、そうした、変わってそうな商品を探し始める少女。
が、しかし、考えてみれば、変わった商品とか、己からすれば、結構何でも変わったもの、な気がしないでもない。
ふむ、と軽く考え込む仕草をしながら、並べられた商品を、眺めてゆくのだ。

「ここは…直感に頼るしか…」

適当に、商品を手に取りながら、そんな呟き。
来るだけ来て、何も手にせず…と言うのも、何と無く、あれなのだ。
結局のところ、満足するような物は、見付からないのだが…
それはまぁ、もう少し、後の話であった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。