2020/04/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区のどこか」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ここは王都マグメール、貧民地区の一角。
裏路地にある建物の一つ、開いた扉の中から、ふらりと少女が現れた。
建物の中から、何やら少女に向けられたっぽい言葉。
それに応えるように、ひらりと手を振って、ぱたん、と扉を閉じる。
そうした後、静かに、建物の隙間から見える空を見上げ。
一旦、視線を下げ、通りへと向け。
再び、その視線を空へと上げる。
「あんな軟くなった屋根、そのまま放置しておるでないわあああぁっ!」
と、次の瞬間、少女はそう叫ぶと同時に、だむだむっ、と地団太を踏んだ。
『うるせぇっ!』とか、その声に反応し、出てきた建物の窓が開き、すこーんっ、と投げられた空箱が、少女の頭に命中し、良い音を立てて地面に落ちる。
「ごふっ!?…うぐぐぐっ…」
頭を抑え、文句も言えず唸りながら、その場を後に、距離を置くように移動。
裏路地の、もう少し奥へと行った場所に。
まぁ、事の成り行きはこうだ。
いつものように、屋根伝いに移動をしていた少女。
今の建物の屋根は、どうやら傷んでいたらしく、思いっ切り踏み壊した訳で。
さっきまで、泣く泣く修理をしていた、と。
まぁ、言ってみれば、自業自得であった。
とは言え、少女としては、納得いっている訳もなく。
空箱の当てられた頭を撫でながら、気を取り直し、裏路地を適当に歩き始めるのだった。
■タマモ > 「ふむ………」
気を取り直した、と言えど、気分的には良くはない。
歩きながら、腕を組み、軽く考えに耽っていた。
そう、どこかで気晴らしをしてやろう、と。
しばらくは、なんだかんだと控えていた。
しかし、その必要もなくなった今、やり過ぎさえしなければ、ある程度の自由は取り戻したのだ。
視線は…まぁ、立ち並ぶ建物で、範囲は限られる。
が、聴覚、臭覚は、周囲の状況を的確に捉える術となる。
くすりと、少女は笑みを浮かべた。
次の瞬間、その姿は、その場から消えて。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区のどこか」からタマモさんが去りました。