2020/03/01 のログ
■イグナス > さて、とはいえここでぼやっとしてても、はじまらない。
また見つかる前に歩き出そう、やれやれ、とだいぶ面倒くさそうに足を踏み出して——
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にイディオさんが現れました。
■イディオ > (貧民区域――其処は、様々な存在が集まる場所である、金がない者、後ろ暗い事をしている者、濡れ衣を着せられたもの、此処で生まれた者などだ。
それらの殆どの共通点として、平民地区にも、富裕地区にも、居場所が無いと言う者達だ。
中には、この雑多な場所が好きだという事で住む人もいるが、其れは少数であり例外と考えていいだろう。
そんな、混沌とした場所に、一人の冒険者が踏み入っていた、彼の全身はコンポジットアーマーを身に付けて、背中のバックパック、腰には長剣と、円筒形のマジックアイテム。左手には、自分の身が隠れてしまうぐらいに大きな盾。
中肉中背で、顔をパッと見て思いつく特徴と言えば、死んだ魚のような目――ハイライトの無い瞳位だという男。
冒険者で、名前をイディオと言う。その男は、彼のフル装備ともいえる装備で歩くのは、単にこの界隈を警戒しているという証拠でもある。
今現在は、平民地区と貧民地区の境目ともいえる場所に、居るのだ。)
さて、と……。之で、依頼は達成、だな。
(この男は、冒険者ギルドの斡旋により受けた依頼、この貧民地区の酒場に酒を届けるという依頼を受けてこなしていた。此処は危険な場所故に商人たちも来たがらない、しかし、こういう所にも酒場があり、酒を沢山必要とするところがある。
そういう時は、男のような冒険者を雇い、荷物を運んでもらうことも有るのだ。正確には酒というよりも酒を積んだ馬車の護衛と言うべきか。
流石に一人での依頼ではなく、数人に声を掛けられて冒険者たちが護衛の元、馬車は酒場に言って酒を配達し、それが終わった所。
荷物が軽くなり、目と鼻の先に平民地区が見えるので、此処で護衛を終了するという依頼主の意向。
依頼終了のサインをもらい、速度を上げて去っていく馬車を見送る。其処の角を曲がればもう平民地区で馬車は何事もなく去っていく。
一応の警戒と、男は馬車の、後ろを守る様に立って、居なくなったのを確認し、息を吐き出した。)