2020/01/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/賭場」にレミィさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/賭場」にセイン=ディバンさんが現れました。
レミィ > 【約束待機】
セイン=ディバン > 「……これ、逆に永遠に決着つかないようになってんじゃないのか?」

まったくもって決着つかず、良い勝負を続ける現状に、男がそう苦笑しながら問うが。
賭場の従業員達は、無言で首を横に振り、「そんなことは」というアピール。

「ま、いいんだけどさ。
 てか、ヤりゃあデキるってのは当たり前だろ」

男は、木札を手に取り、かちゃかちゃと鳴らしつつ。相手に向かってニヤリ、と笑う。
ちなみに男は、定期的に避妊魔法をかけてもらっているので、そうそう妊娠などさせたりしない。

「まぁ、実際会ったら甘やかすのは構わんが。
 甘やかし過ぎはカンベンしてくれ?
 アイツら、すぐに調子に乗るんだよ」

ふぅ、と息を吐きつつ。男は細巻を取り出し、咥える。
幸い、点数は増え始めている。このまま逆転、といきたいところなのだが……。

レミィ > 「おかしぃわねぇ」

すごく順調に追い上げていたはずなのに盛り返されてきている。
緩く首を傾げてぽつりと零して。

「まぁねね。
 でも自分に子供ができるって複雑な気分だわ」

覚悟がなかった遊びの上だから余計に。
それを防ぐ魔法の存在は聞き知っているが、持続的な魔法を受けているだけの器が己にあるかは判然とせず、試したことはない。

「……甘やかしすぎる、か。
 甘やかされるのも頭に乗るのも、若い頃の特権じゃない」

しばらく話に興じていると、場代を払えということか冷酒のグラスが膝の前に置かれる。
中身は水っぽそうであるがそれの対価には十分すぎる額を、こちらは現金で支払う。

「後半戦と、いこうかしら。
 アタシの番ね」

『入ります』
寡黙な壺振り女が通る声で促し、サイを振った。

「半」
200点札を、そっと出す。

セイン=ディバン > 「運も実力実力」

ケケケ、と笑いつつ相手を煽る男であったが。

「……」

自分に子供ができる、と聞けば。目を細め、遠いところを見るような表情。
この男にも、色々あるので。思うところもまた、あるという話。

「深いねぇ。まぁ、でも確かにな。
 俺も若い頃は……いや、いまも調子乗りな部分は変わってねぇ気がする」

う~ん、と首を傾げる男。
そうしている内に冷酒を差し出されれば。
お、東の酒、と嬉しそうに呟き、男も現金を払う。

「うっし。こっから逆転だから、待ってろよ」

男もまた、相手同様。200点の札を置き。

レミィ > 「はぁん、憎たらしい」

悪餓鬼めいた笑い顔にはちくりと皮肉を投げかけるが、少し感慨ありげな表情を見れば自ら語りだすまでは立ち入らすでいる。

「特に女の子は、若い間にたっぷり甘い夢をあげたいな~……なんて思うのだけれど、こんなオカマがおこがましいことかしら?
 まぁ、セインは特別ね──…、俺ぁ変わったって言うときもあるけど、生まれたときと大筋は変わらずに老いてくたばっていくんだろうねぇ」

冷酒、美味くはないがこの場で飲むのにはぴったりといった風味だ。
逆転を望むらしい相手から視線を壺振りの手元に移す。

『丁半出揃いました、勝負』
壺皿が開かれる。

【現状】
レミィ1200セイン400場400

半:レミィ1600セイン400
丁:レミィ1200セイン800
[2d6→2+3=5]
レミィ > 「──よし!
 逆転ならずであってほしいわね」

増えた点札を膝前で揃えて笑いかける。
次はセインが先に張る番である。

セイン=ディバン > 「くぅっ。レミィ、勝負強いなぁ」

案外、冒険者向いてるんじゃねぇか、と言いつつ。自身の札をじとぉ、と見る男。

「ま、気持ちは分かるよ。若いうちに夢が見れなきゃ。
 人生はクソ溜めの如し、だ。
 ……さて、どうだろうね。案外、来年当たり引退して。
 家でぷかぷかパイプでもくゆらせてっかもよ」

肩をすくめつつ、酒を飲む男。
未来のことなど分からない。ただまぁ、引退する気も今はないのだが。

「うっし。切り替えていこうか。
 丁に賭けるぜ!」

男は、どん、と200点札をおきながら宣言し。

「……そういや、もう一回確認なんだけどさ。
 オマエ、マジに俺のケツ狙ってんの?
 そんなに魅力的なヒップじゃねぇよ?」

と。勝負に入る前に、ちょっと問う男。
やっぱり、少し怖いらしい。

レミィ > 「移り気な勝負の女神も、ドレス屋に機嫌とってもらいたいようね」

1600点保有と、割と盛り返してきた。

「そうそう、そうなのよ。
 夢も見て、許される程度の羽目も外してみるべき。
 ──まぁ、実際先のことは自分にもわからないわよね」

来年の話どころか、明日がどうあるかすら判らないというもの。
それを思えば安酒も、味が深まろうかという貧民街の賭場の夜。

「ならアタシも半に200」

点札を置きながら問いかけられる言葉にはにやりと口角を上げて。

「マジもマジ、大マジよ──?
 そっちの方は、初めてなわけ?」

うふふ、と笑う声が揺れるも賭場に所属する人間の纏う空気は微動だにしない。

『出揃いました、勝負』
その声は自然と場の人間の視線を引き付けるだろう。

【状況】
レミィ1400セイン200場400

丁:セイン600レミィ1400
半:セイン200レミィ1800
[2d6→1+4=5]
レミィ > 「何度目かしら、また土俵際ね?」

ここからの押しが弱いのも己だから、笑いながらも内心気合を入れた。

セイン=ディバン > 「……やれやれ、いよいよ進退窮まったかね」

参った参った、と言いながら天井を仰ぎ見る男。
とはいえ、敗北が確定するまでは、完全にあきらめるつもりもないのだが。

「とはいえ、アイツらは……。
 あぁ、これ以上は野暮か。あとはレミィの判断に任せるさ。
 そ~いうこと。前も言ったけど、オレぁ冒険者だからな。
 明日辺り死んでてもおかしくないわけ」

けたけたと笑いつつ、男は場に、最後の200点札をおく。
ここでもう一度粘れれば最高なのだが。

「女の体の時は、結構使ったけどな。
 男の時にされる、ってのは経験ねぇわぁ……」

つまり、できないこともない、という話なのだが。
相手がなぜそんなに自身の尻を狙うのか。
ソコのところがよく分からん、という表情。さて、どうなることか。

レミィ > 「──覚悟なさい」

賭場にこの博打勝負の提案をしたときは持ち点が少ない位に思えたけれども、それでもなかなかに決め手が打てぬものだ。

「まぁ、いいじゃない。
 こんなアタシでよければメイドちゃんとだって全力で遊んであげるわ?
 ──それを、ベテラン冒険者の勘でなるべく死なないようにします……ってお約束でしょう?」

相手には最後の、己にはたくさんのうちの1つの点札。
膝前に置けば、

「丁に200」

これで終わるか続くかはまだ神すら知らぬ。

「つまり、今のナリのセインはバックヴァージンってことね。
 いいわよ、優しくしてア・ゲ・ル」

ばちん、と音の立ちそうなウィンクをひとつ投げて壺振りの仕草へ目を移す。

『丁半出揃いました、勝負』
サイコロの目はどうだろうか。

【現状】
セイン0レミィ1600場400

丁:セイン0レミィ2000(終了)
半:セイン400レミィ1600
[2d6→5+6=11]
レミィ > 「うーん……」

残り1手詰まらない。
そんなもどかしさに唸り声ひとつ上げて。

セイン=ディバン > 「ふぃ~、マジ心臓に悪いぜ」

再度、死線を超え、なんとか安堵のため息を吐く男。
窮地にあれど、まだ負けてはいない。

「……ま、そうだな。
 アイツらにも、オマエさんみたいな。
 頼れる姉貴分がいてもいいのかもな」

くすくすと笑いつつ、そんなことを口にする男。
どうやら、本当にそう思っているようで。
この辺り、この男も甘い。

「……いや、だから。いや負けたら別にいいんだけど。
 なぜだ。なぜそんなにこの中年親父のケツを狙う……」

もっと可愛らしい子のヒップ狙えよ、と思いつつ。
男は、はふん、と息を吐き、200点の札を置く。

「今度こそ丁だろ!」

運否天賦の勝負に、今度こそ、とか言い出している時点でダメな気もするが。

レミィ > 「ともあれ、じり貧には変わらないわね?」

最近では同じ200点札がただやり取りされているような状況。
けれど持ち点を数えながら相手の言葉に返して曰く。

「あら、アネキでいいのかしら。
 それは、光栄ね──」

点札握って、膝前に置く。
これだけの勝負でも、メモをつけさえすれば何やらジンクスは生まれそうだ。
けれど、そんなものに囚われず勝ちを掴む気で。

「──野禽に生まれてきたからには、食物連鎖の頂点にアタシも立ってみようと思うのよね?」

そんなふうに冗談めかして言って、相手へ視線を絡める。

「ならアタシが半、200点よ」

その声も何度目だろう。
『出揃いました、勝負』
出目は。

【現状】
セイン200レミィ1400場400

丁:セイン600レミィ1400
半:セイン200レミィ1800
[2d6→3+3=6]
レミィ > 「うーん、城門まで攻め入って退却を繰り返すの…」

そんな気分、と息をついて。

セイン=ディバン > 「クカカッ。持久戦には自信があるたぁいえ。
 ここまで粘るのは久しぶりかねぇ」

くつくつと笑いつつも、男も困ったような表情。
そもそも、男の得意な持久戦は、冒険者としてのスキルの話しな訳で。

「いいんじゃね? オマエさんみたいなタイプに、兄貴分、ってのは違うと思うし。
 要は、精神性の問題だろ」

ふ、と鼻息を漏らしつつ、相手の頭をなでる男。
意味はない。なでたかっただけである。
ちょっと、気安すぎるかもしれない。

「ゲテモノ食いばっかしてると腹壊すぞ~」

いくらなんぼがなんぼでも。
自分のようなゲテモノを食うのは、食物連鎖とは違うだろ。
と、暗に語りつつ、男は200点の札を置く。

レミィ > 「矢尽き刀折れてはないものの、砲弾くらいはなくなったってところかしら?」

こちらはあくまで城攻めの喩え。
腕っぷしもある冒険者が、ギャンブルまで強いとなればただの一市民としての己の立つ瀬がない。
これまであった風が、まだ吹き戻ろうと薄く目を閉じて思う。

「うーん、まぁそうね。
 女の子を可愛く飾れる能力ってのは、確かにアネキ向けなのかしら」

頭を撫でられると、笑う息で口元綻ばせて。

「会う度に、いろんなことやって遊んで距離を詰めているのに。
 そろそろ何かひとつの特別な関係を望んだって、いいじゃない?」

けれど、それはそれ、これはこれ。
勝負の手は止まらない。己の番なれば、

「また丁に」

200点札を置く。

『丁半出揃いました、勝負』
そろそろ長丁場だ、チップを渡して壺振りや胴元、剛力にも酒を振舞おうか。

【現状】
セイン400レミィ1200場400

丁:セイン400レミィ1600
半:セイン800レミィ1200
[2d6→2+4=6]
レミィ > 「よしよし」

頷く様からシナが消えて中性に近くなる。
壺皿が開いた時はそれだけ本気になる勝負。

セイン=ディバン > 「っかぁ~っ、キツいキツい」

いよいよ、男も白熱し、崩した足にひじを乗せ頬杖の姿勢。
このギリギリ感がたまらない、とでも言うかのように。
歯を見せ笑う。

「ただまぁ、ウチのメイド共に本気になられても困るけどな?
 所詮アイツ等は俺の奴隷な訳だから。
 あまり特別扱いされても、な?」

ことさらに奴隷、という部分を強調するものの。
この男の甘さに関しては、相手ももう知っていることだろう。

「……?」

相手の言葉には、男はきょとん、とした表情。
なんていうか、『何言ってんだコイツ?』みたいな。

「特別も何も。こうしてオネエな人間と仲良くするの。
 お前が初めてなわけで。もうある種、特別な関係だと思うんだけど」

男のきょとんとしたのは、そういう意味。
特別な関係なのに、更に特別になろうとしてんの? と。
素直に。ただそう疑問だったのだ。
男は、200点の札を置き。

「じゃあ、半だな」

何度目の正念場か。男は、楽しそうに笑いながら宣言した。

レミィ > こちらも敷物の上といえど、床に座るのは慣れず崩した足は定期的に横座りや胡坐に組み替えている。
手元に数えて1600、4倍のスコアではあるものの必ず勝てる保証はなく。
メイド少女の話には、うん、と頷いて。

「それぞれ、ちゃんと恋はしているのですってね?
 そのあたりは弁えているわ。
 ──2年後にアタシの名前を聞いて、思い出すのに5秒かかる関係がちょうどいいわね?」

釘を刺されれば寂しいながらも、そう返すしかないじゃないか。
そんな内心は隠して覚えやすく忘れられやすい存在を目指すのには慣れている。うっすらと笑みを浮かべたまま。

「じゃあ、もっと特別になりましょうか。
 アタシって、強欲なのよ。
 ──兎に角、抱かせて」

相手が半に張ると、自分も点札出す。また同じだけ。

『丁半出揃いました、勝負』
さて、出目はどうだろう。

【現状】
セイン200レミィ1400場400

丁:セイン200レミィ1800
半:セイン600レミィ1400
[2d6→1+3=4]
レミィ > 「ふむ、うん──」

ここまではいつも勝つのよ。
己の張り番で負けるスパイラル、それにハマりかけていて内心苦い様子で点札受け取る。

セイン=ディバン > 「あ~、いや。イヌは恋人もいるが。
 ネコは、たしか……気になる異性と、肉便器契約中のご主人様がいるんだっけな」

まったく、とため息を吐きながらも。相手の言葉に、小さく頷く。
あまり知人に特別扱いされては、それこそ、メイドたちも調子に乗る。

「はぁ~……まぁ、イイっすけど。
 それもこれも、俺に勝ったらの話だぜ?」

本当に。良くわからんなぁ、と思いつつ。200点の札を出す男。
求められる、というのに慣れていないからこそ。
相手の感情について、理解が及んでいないようだ。

レミィ > 「その、気になる異性が居るって状態は恋ってものではないかしら?
 ……肉便器契約中? なにそれ、ずいぶんと楽しそうね。
 一度、若い頃にそんな境遇に身をやつしてみたかったわァ」

どっちの子でも遊んであげる、と言い添える。
それから、男の応えを捉えて苦笑いして。

「イイっすけど、なんて軽いものでいいのかしら。
 ──まぁ、この勝負勝たせてもらうし、そうなったら次の約束まで、男の身で他の男に抱かれるんじゃないわよ」

ぱち、と音を立てて200点札を膝前へと置き。

「半」

『出揃いました、勝負』
さて、決着はつくかどうか。

【現状】
セイン0レミィ1600場400

丁:セイン400レミィ1600
半:セイン0レミィ2000(終了)
[2d6→2+3=5]
レミィ > 「──!!」

無言で片拳、高く突き上げる。

セイン=ディバン > 「そこまで喜ぶことかぁ?」

相手の喜びように、男は困惑しながらも苦笑し。
酒を飲み干すと、ふむ、と一息。

「……まぁ、約束は約束だぁなぁ。
 ま、今度抱かれてやりましょうかね」

負けは負け。勝負は勝負、と。男は、ため息を吐き。

「その代わり、日時と場所はこっちに指定させてくれよ?」

具体的には、ウチの屋敷で、などと笑いつつ。
男は相手の腰を抱く。
せめて、自分の有利な場所を指定しなければ、と。
ある意味必死であった。

レミィ > 「そりゃ、もちろん。
 勝利の美酒に酔いたいところね」

賭場の人間にお金をぽんと渡して、みんなで飲みましょう、と酒を持って来させた。少しはましな酒もあるだろう。
歓びは冷めやらぬ様子のまま、負けを認めた男には

「で?
 もしセインが勝ったら、みたいなイメージはあった?」

問いかけてから提案には頷く。
場所の指定があったとて、そこに無粋な企みなどはなかろう。

「お泊りエッチよね?」

新しく酒を注いでもらい、何より長く壺振りを務めた賭場の女に酌をして喜びを分かち合う。

セイン=ディバン > 「そ~かい。いや、まぁ。そこまで喜ばれると。
 勝負した甲斐があったってもんだなぁ……」

男は両手を挙げ、おてあげ~、とジェスチャーしつつ。
苦笑をただただ強めていく。

「うん? ……いやぁ、特には、な。
 せいぜい、コスプレエッチしてもらうか、くらいにしか考えてなかったし」

たまにはそういうのもいいもんだぞ、と言いつつ。
ある意味、男には勝利への執念が足りていなかったのかもしれない。

「まぁ、客間はありますんで。
 いくらでもお泊りど~ぞ」

食事とかも用意させるよ、と笑いつつ。男は相手の腰を抱いたまま、頬にキスをする。

レミィ > 「こういう賭場を見つけてきた、って所からの努力よ? 褒めなさい?」

己にはたった2000ゴルド分なのだけれどそれでも勝利は、冒険者よりは勝負の機会の少ないだけに喜ばしいことだ。

「コスプレエッチ?
 あらあら、アタシならありのままのセインを愛してあげるわよー?」

相手の唇が頬に触れれば自分からもぎゅっと抱きしめ返して、背中撫でて。

「遅くなったけれど、今頃だけれど今年もよろしく」

思い出したように新年の挨拶。
この夜はこの部屋にある酒が尽きるまで、飲んだり語ったりしたことだろう。

セイン=ディバン > 「確かに、いや、御見それしました」

わざわざここまで準備をした、というのは。
確かに驚嘆に値する。
男は、へへ~、と頭を下げ。

「どっちにしろ、セックスに繋がる賭けだったわけだ」

だったらどっちが勝っても一緒だったかね、などと笑いつつ。
男は、相手に笑みを向け。

「あぁ。今年もよろしくな。色々と」

と、挨拶を返す。
そのまま男は、相手と楽しく夜を過ごしていくのであった。
……それこそ。二日酔いになるまで……。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/賭場」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/賭場」からレミィさんが去りました。