2019/12/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にポチさんが現れました。
ポチ > 何処からか拾ってきた掛布団。
それを綺麗な川で洗って天日干しして幾日。
ようやく乾いたそれに目を輝かせ、幸せそうに包まるのは貧民地区の片隅の粗大ごみ置き場の中。

自身が隠れ住む為に寝床として整備しているおかげで匂いや腐った水等は無く、隙間風はあちこちから吹きこんでいるが掛布団の中は体温は逃げず中はぬくぬく。

「んへへ~♡ やっぱり掛布団最高ー。」

油断して尻尾も出ており布団の中で蛇の様な尻尾がうねうね、ふわりとした催淫の甘い香りは布団から外へ漏れ風に乗って薄く延ばされながらも、人を誘う香りとなって漂っている。

本人は自分の甘い匂いには気づかず今はただ幸せそうな笑みで布団の中をゴロゴロ転がっている。

ポチ > 掛布団にくるまっていると熱がこもってくるのか、時折一部を開けて外のひんやりと冷たい風と混ぜ合わせる。
ホカホカから涼しくなっての何ともいえない心地よさ。

「んぁ… 幸せ…」

掛布団で包まれ真っ暗な中そんな呟きを漏らしながらもぞもぞごそごそ。
そして、その度に外へ漏れる甘い匂いは濃くなり、またしばらくすれば薄くなっていく。

ポチ > 「すぅ・・・ すぅ・・・ んむ・・・」

自身の体温の温もり。
その一時は冬を忘れ、穏やかな眠りへ落ちていった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からポチさんが去りました。