2019/12/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 夜市」にレミィさんが現れました。
レミィ > 闇市とも人の呼ぶ。
治安維持にあたる王室騎士や役人には黙認されて然るべきというような、ひっそりとした賑わいの夜。

スリに狙われなさそうな草臥れた格好でポッケに裸銭を突っ込んで歩く。
差し掛かるのはなお暗い区画、通称『泥棒市』へと足を踏み入れる。
露店の番をしている男たちの目つきがこれまでよりも鋭く突き刺さるようだ。

──何を探しているんだ。と。
奥へと踏み入る己を遮るようにスラムの住人が聞く。

「古い服、襤褸い服ではなくてね」

どこぞのお屋敷からちょろまかしてきたような服があればお出しなさい、と喉元まで出かけるが一旦様子を窺い。

レミィ > 暗い一角へ招かれて商品を判別する。
仕立ての良い服は、細部がよく出来ている。
服自体は穴が空いていてもレースやボタンは取り外し、必要であれば漂泊してアンティーク調のアクセントとして再利用可能だ。
スーツやドレス、子供用のワンピースを見分けてざっくり3つの山に分けていく。
欲しいもの、まだ使える物、キルトの材料にもならない物。
分け終えれば、値段交渉。金持ち相手には出さない商売人としての表情で値段について話を詰める。

レミィ > 商談がつけば金を支払い、ロープを貰って衣類を纏めて縛る。
結構な量のそれを振り分け荷物のように前後に吊るして夜市を後にする。
どんな環境で仕舞われていた衣服か知らぬ。とりあえず店舗のバックヤードの土間に置いて、晴れた日に虫干しをしなくては。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 夜市」からレミィさんが去りました。