2019/11/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 貧民地区の酒場で、一人の女が酒を飲んでいた。
カウンター席に座り、モルトをくいくいと呷っていく女。

「やっぱり、飲むなら早い時間からに限るわねぇ」

まだ活気付いていない店内をちら、と見ながら女は笑う。
酒場兼冒険者ギルドからの依頼の窓口となっているこの店は。
夜が遅くなればなるほど荒くれ者が増えてくる。
だからこそ、女は少し早い時間から来店し、カウンター席を確保したのだが。

「これからの時代、冒険者も多様化の時代だと思うのよね。
 腕っ節だけじゃない。知性、品格、ユーモア。
 そういった物が欠けてるやつらってのはどうにもね~」

ま、私も寒村出身のド貧民だけど、と笑う女。
カウンター内のマスターは、苦笑しながら、干した肉を提供してくれた。

「まぁでも。やっぱり腕っ節は大事よね。
 なんか風の噂で同業がまた何人か死んだって聞いたし?」

また馴染みが死に、新たな冒険者が誕生する。
つくづく、人の入れ替わりの激しい仕事だな、なんて。
ほぅ、と息を吐きながらしんみりする女。
ちょっと落ちた気分を回復するため、モルトと干し肉を味わう。

セイン=ディバン > 女は、静かに酒を楽しんだ後。
酒場を後にした……。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からセイン=ディバンさんが去りました。