2019/09/19 のログ
■セイバー > 特徴を全て兼ね備えた人物は見当たらない。
一部が似ているだけとか、雰囲気?が似ているだけとか
まばらではあるが人通りのある通りですれ違う人の中には
これだと思う本命は居ないようだ。
あとは……。
あまり入り込みたくない奴隷を扱い見せの並ぶ通りの方だ。
まさか商品として並んではいないよな?と
下手に踏み込んで自分が商品に並んでしまう危険性もあるが、
一番行方不明者を探すのにいい場所なのも理解していて、
光の射さぬ路地の方にチラっと視線を送ってから、
どうしたモノかと足を止めて首を仰け反らせ「アー」と声を
あげながら……
頭の中の利益と危険の天秤を作り、其処に思いつくだけの言葉と単語を並べて、どちらに傾くかどちらが良いかを考える。
■セイバー > 危険の天秤には「奴隷」「商品」「薬」と怪しい単語しか乗らないし、
利益に関しては「金」しかのらないし、全く何の参考にもならない。
――…ほんっと参考にならない。
ドラゴンの寝床に入らねば卵は手に入らない
とかよく言ったものだが、まさにそれであって。
だがそれはドラゴンがいてドラゴンがメスで卵を持ってる前提で……
「……ダメだ。どうする?どうすればいい?ハズレの可能性が高いんだよなぁくそっ……。」
奴隷市場の方にいればいい、だが平民地区でも同時に探しているだろうし、
そちらで見つかってる可能性もあるし、誰かがもう見つけている可能性も大。
久しぶりに頭を使った所為で熱が上がり、頭をガシガシ掻くのを止めれず。
でも答えはでないのであった。
■セイバー > 転進だ。
其処までの危険は冒せないと、くるりと明るい通りの方向に踵を返すと走り出すのであった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からセイバーさんが去りました。