2019/09/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にセイバーさんが現れました。
セイバー > 偶には真っ当な仕事で生活費を稼ぐこともあるし
貧民地区にだって真っ当な仕事が舞い込んで来ることもある。
今夜抱え込んだ仕事は人探し、それも裏の人間とか組織の裏切り者とかではなく、
極普通の人探しである。

該当の人物はこっちの世界に興味を持ったのか、
それとも品揃え豊富な物を買いにきたのか、
偽善事業をしにきたのか理由はさっぱりであるが、
間違いなく貧民地区に足を踏み入れ、消息を絶っているらしい。

とりあえず貧民地区で何時から行方不明なのかも判らないまま、
行方不明者の特徴だけを頭に入れて久々の貧民地区特有の肌がヒリつく独特の空気の中を歩くのだった。

「本当に手がかりゼロかよ……。」

への字に歪んだ口元で思わず愚痴を零しながら
フードの上から頭をガシガシと掻き毟りつつ、歩みを止める事は無い。

そもそも誰かを見つけ次第に殺せ!でも生かしてつれて来いでもなく、見つけたら平民地区の酒場につれていけ、
と言うのが本当に珍しい。

貴族か?有名どころの冒険者か?
まばらな人ごみの中を歩きながら色々と考えるが、
少なくとも貧民地区の危険な領域すら顔の利く者からの依頼である事は間違いなく、
魅力的な報酬なのも疑いようも無い事実で…

仕方なく、本当に仕方なく、普通に人探しをするのだ。
自分以外にも同じ仕事を請けている人間もいるだろうから
見つけ次第情報交換をするつもりであるし、
行方不明の本人を見つけたら色々と質問はしてみようと。