2019/08/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にセイバーさんが現れました。
■セイバー > 王都にある治安も悪ければ住人も最悪、自分が一番堕ちたくない界隈をちょっとしたお小遣い稼ぎのクエストの為に歩いている。
表沙汰に出来ない界隈からの依頼でとある品物を届けて、其処で金を受け取れと、とっても簡単なクエストなのだが、クエストを受けてその依頼の品を触って判った是は普通にこなしたら口封じされると。
なんで、どうするか、どうしたら万事解決するかと頬を指先で引っ掻きながら、目的地まで牛の歩みの如くゆるくゆるく歩き続ける。
普通に渡す、お金を貰う、後ろからグサ
普通に渡さない、命の交渉、帰り道後ろからグサ
ああ、ああ……是は非常に宜しくない、受ける前に相手のことを探るべきだったと思うが今更だろう。
足取りも意識しなくても非常に重くなっていく。
フードで隠した顔もきっと眉間に皺の寄った醜い面に輪をかけて醜い顔になっているだろう。
金がもらえて、命が助かって、ついでに丸く収まって万々歳ってシナリオはないものか……溜息を思わず零してしまう。
「あ……あーもう、高い報酬に釣られるんじゃなかった……くそっ……。」
関係者皆殺し?無理無理。
暗殺?無理無理無理。
お手上げである。
考えれば考えるほど時間はなくなり事態は危くなる。
コネも知り合いも居ないのだから自分だけで何とかするしかない、するしかないが……致命的に頭が良くない事を自覚しているので、人生?嫌に為ってくる。
独り事、怪しい鞄を持っていればそれを狙う視線も奇異の視線も諸々あるだろう、なので足は自然とそれでも幾分かマシな通りを選んで歩いているのだった。
■セイバー > 良い解決方法を思いついた。
よく考えれば凄く簡単なことだった。
――偽装。
(此処には身代わりなんて幾らでもいるじゃないか。)
口元をニタァと歪める感じに笑みを浮べると、自分の代わりに危機的状況に陥ってくれる優しい犠牲者を探す為に歩き出す。
取引に必要なのは依頼の品と暗号。
当たり前の事だがどちらがかけても報酬はもらえない。
この際報酬は切り捨てて、代わりに情報とコイツのセットを高く売りつけて、そいつに品だけ届けさせて、其処で終りだ。
そうすりゃ品は相手に届いて丸く収まる。
オレは小遣いをもらえてまあ損はしたが命も助かる。
あとはしらん、届け先も品が届いて届けたやつの口封じが出来ればそれでいいんだろうきっと。
「……天才的発想だな。自分の最高のが怖い。」
同じ背丈でさえあれば、服装はどうにでもなる。
性別は問わない、届け先に此方の情報が言ってるとも思わないし、どうせ一山幾らの奴に依頼してるんだろうし。
足取りは急に軽く。
周囲をきょろきょろと眺めながら、貧民地区を歩き続ける。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からセイバーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場兼ギルド7」にミゲルさんが現れました。
■ミゲル > 貧民地区の一角にあるギルドも兼ねた酒場。
場所が場所だけに平民地区には出ないような仕事が多く置かれるそこ、静かに扉を押し開けて店内に入れば真っ直ぐにカウンターへと向かう。
「マスター、これ……依頼品」
静かにグラスを磨くマスターに近づくとボロ袋に入った依頼品を差し出す。
それを受け取り中身を確認したマスターに報酬を受け取れば軽く頭を下げてカウンターから離れて店内の一角へ。
「新しい仕事……あるかな…」
向かった一角には張られる依頼書を眺め、収集から討伐、護衛に襲撃などと並ぶ依頼を眺め…自分にあいそうな仕事を探し始める。
■ミゲル > いろいろと眺めたがこれというのは見つからず。
また日を改めてこようと決めて酒場を去っていく。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場兼ギルド7」からミゲルさんが去りました。