2019/07/11 のログ
ロロ > ……そっか。

(分かった。正確には、解らないという事が、分かった。
飲み込まされた石すら、何処へやら。其処にはぽっかりと闇が拡がるばかり。
何が鎧を着込んでいるやら。或いは、鎧が何かを包んでいるのか。
ふるりと小さく身震いした後。何となく、鎧の中からは完全に目を逸らしてしまう。
そうすれば、彼女へと身毎向き直り。)

儲かってるなら、羨ましいね。
出来るなら紹介して欲しいくらい…かも。

(彼女の言う冒険者等には、ギルドが有るらしいが。そういう物に所属すると、色々足が着きそうだ。
求む口利き。縁故採用。彼女の仕事は、何処で誰に頼まれるのやらと。興味深げに見ていれば。
差し出された手を、何の気なしに取った所で…)

  つめ、たい。

(あぁ、先の屍臭は。矢張り勘違いではなかったらしいと。
触れた手先の冷たさは。正しく、生者では有り得なかった。
ひくつくように唇を震わせつつも。にぎにぎ、手の柔らかさや関節の動きを確かめる。
硬直する事もなく、死体が動く物なのか。…いや、動いているなら、死体と言って良いものか。

興味津々といった素振りではあるものの。
同時に、へたった尾が両脚の方に萎れてしまう。…ちょっぴり、怖い、という所。)

世の中。カミサマ、天使サマが出て来たんだし。
逆に悪魔然り、不死者然り。…居たって、驚きはしないけど。

エミリー > 「そうなのだー。ゴーさんは凄いんだからねー…♪」

立ち上がりまた車いすの後ろに戻ったゴーさん
完全に馴染んだようで調子もよさそうだ
表情が有ればきっと満面の笑みを浮かべていただろう…多分

「紹介…ミレー族の依頼だったらできるかも…?
ロロちゃんに何ができるかにもよるけどね。」

尻尾を見ればどうしても脅えが有るのが分かってしまう
でもすぐに逃げ出したり声を上げない所を見るにやはりこういう事態に慣れているのだろう
大丈夫こちらからも手を握り返してみたりする

「ん~死んでから死んだまま動けてるから…アンデッド、かなぁ?
でも、別に生きてる人を殺したーいとかは思ってないから大丈夫。
ロロちゃんの事もいきなり襲ったりはしないよー…♪」

襲う意思もないし理由もない
いきなり安心しろというのは無理だと思うのでできるだけ無害だとアピールしておく

ロロ > …強そう、だしね。

(鈍重な鎧姿で、車椅子を適宜操作出来るというのなら。
相応な器用さと、何より腕力が有るという事なのだろうから。
例え中身が何であれ、相手をする事は避けたいものだ。知らず知らず、小さな息を吐き出して。)

良いね、もし有ったら…助かる。
何が出来るって言われると。――色々。まぁ、うん、色々だ。

(少しばかり返答を躊躇った。
それこそ家事手伝いも出来るだろうが。より得意なのは…荒事だ。
握り返されれば。彼女に比べると、柔らかくはないだろう掌。
表も裏も。硬い得物を握ったり。獲物へとぶつける事、殴る事に慣れた。
そんな手であると。伝わるかどうか。

さて。此方の事は置いておいて。アンデッド、という彼女の言葉に。
流石に実際、そんな相手とお目に掛かる事は始めてだから。片方の眉を吊り上げる。)

自分は死んでしまったのにって、生者を妬んで襲い掛かる怨霊だとか。
腐敗しつつも歩き回って、人間を捕食する製薬企業の生物兵器だとか。
そういうのでないなら、幸いだね。
……襲われたら。まぁ、やり返すよ。

(相手が何であれ。黙ってやられる被虐趣味でない事は宣言しておこう。
かつかつ。爪先を鳴らし。シェイクハンドのこの距離でも、急角度で蹴り上げる準備だけはしていた、アピール。)

エミリー > 「ん~…結構強い、かな…?」

正確に調べたことがないのでどれ位とは明言できないが決して弱くはない
今の所正面からゴーさんが打ち負けている所は見たことがない

「そっか。じゃぁ…ミレーの人達に伝えとくね。
ロロちゃんって強い子が何か手伝ってくれるよって…♪」

やっぱりそう思われていたかと苦笑いを浮かべる
腐敗はしていないし生者を怨んでもいないのでそれは誤解だと伝えておかないと

「ロロちゃんみたいないい子とは、喧嘩しないの~♪
そんなよりぎゅーってしちゃうよ…♪」

握ったまま手を引いて自身の胸に顔を埋めさせる
文字通りぎゅーっとする

ロロ > 鎧って苦手だ。刃が通りにくい物は、特に。

(少し頬を膨らませて。
万一の際、物理的な対処法をしか知らないからこそ。
得体の知れなさもさる事ながら。矢張り、質実剛健な甲冑姿が気になる訳で。)

助かる、よ。エミリーって、顔広い…のかな。
ミレーとか、それ以外とも、繋がってるなら。

(だとすると羨ましいと。其処ばかりは素直な感想。
こちとら、長い事貴族に飼われていた、言ってみれば塀の中。娑婆の世情にはまだまだ疎い。
だからこそ。例えば。神に弓引く者の代名詞としてすら上げられる、魔や不死者の類と言われると。
自然物語程度の知識から、不安視してしまったというべきか。
…それ以上に。初めて遭う、知らない相手だから、という法が大半だが。)

やられたら、やり返すよって。それだけ。…今はね。
って、ちょ……っ!?

(同じく苦笑した…ところで。細めた瞳を見開かされる。
車椅子の、低い位置に在る胸元へ。飛び込まされるような勢いで包まれた。
此方と比べ物にならない程。柔らかい感触に、目を白黒。

…次いで。やや間を置いてから、空いた方の掌が。彼女の膝をタップする。
がっちり決められたにも等しい抱擁と、その胸元の豊満さが相成って――うっかり窒息しかけていた。)

エミリー > 「鎧だもんねぇ…魔法が使えたら楽だよ?」

文字通り蒸し焼きに出来るが、物理攻撃だけで鎧を相手にするのは困難だろう
魔法の通りも悪いゴーさんを護衛にしている自分が言うのだから間違いない

「広くはないけど、私が人間じゃないからミレーの人達も安心してくれるのかな…
魔族の人達には…私じゃなくてアンデッドの皆を率いれるから、ね…?」

個ではなく軍団としての性能を買われているだけなのだ
だから個人としては少し微妙な気分になってしまう

「不安な時はギューッとすると良いって聞いたんだけど…
皆バタバタしちゃうね…?」

膝を叩いているのを見れば腕を緩め息ができる様にする
友愛としてやっているのに拷問になってしまっては元も子もない

ロロ > そんな便利な物が使えたら良いんだけど。
……まぁ、面倒なら。逃げの一手で。

(障害とは、基本的に。真っ正面からぶつかって打ち破る物ではない。
リスクを避けて出来得る限り、発生を回避していくものだ。
願わくば、こういう相手と。ぶつかり合う事態は避けていきたい。
くわばらくわばら。口にしながら肩を竦めてみせようか。)

そういうもの、か。良いんじゃない?例え何であれ、頼られるなら。
…というか、頭がなきゃ、その他も付いてこないんだろうに。

(そういう意味では。頭である彼女を軽視する魔族というのが。釈然としない。
我が事…ではないのだが。彼女の不満を聞かされた身として、憤懣やるかたないとばかり。)

――、――…! ……っ、ぷは…っ!
流石にちょっと、加減して…っ。乳圧で首を折るとか、絶息するとか。…死に方として、多分、笑えない。

(どうにか息を継げた所で、藻掻くのが止まる。
腕と胸戸に挟まれて、その隙間から見上げる瞳は。
それこそ自分では有り得ない物に対して、少々妬ましげな物…かもしれず。
実際そんな死に方をしたのなら。当人はともあれ、周囲からすれば笑い話。…人によっては、羨むかもしれないが。)

エミリー > 「それもいいと思うよ…♪」

逃げるのも戦略の内である
どうにもならない相手に無理にでも勝とうとするよりも賢いし良い選択だ

「そうなんだけどねぇ…私じゃなくて力だけ注目されるとどうしても、ねぇ…」

あはは…と苦笑する
仕方ないとも思えるし、合理的に考えたら悪い事でもないのが悩みどころである
でも、今は目の前の少女に励まされたのが只々嬉しい

「そんなに強かったかな…?」

ん~と首傾げ
だがこれで死んだ相手は今の所ゼロなので力加減はできているはずだ
こちらを見上げるロロを見つめれば、どうしても誘惑に勝てずに軽く抱きしめたまま頭をぽんぽんと撫でてしまう

ロロ > 良いんじゃない?例えば魔法だって……えぇと何だっけ。
精霊がどうとか、神魔がどうとか。余所から引っ張ってくる感じでも。
結局、それを振るっているのは、当人だ。

エミリー。自分の力だと思っておけば、良いって。

(その通り、合理的に。というか単純に考えた言。
力が褒められるというのなら。その持ち主が褒められているのと同義ではないか、と。
実際に死者を率いるだの、魔術を使うだの。そんな経験はないのだが。
逆にそれだからこそ、シンプルに纏めてしまったというべきか。
何か、おかしな事を言っているかしらん。そう、首を傾げながら。胸元から見上げてみせる。)

ちょっと、ね。いや強いというか――大きい、が。問題?

(腕力ではない。質量による暴力だった。圧倒的な豊乳による過失致死。
幸い其処迄行かなかった為。暫し、神妙な顔で撫でられていたものの。やがて、身を離して立ち上がろうか。)

――――ありがと。 …初めて、外で知った人が。エミリーみたいな人で、良かった。

(だから、遣っていける気がすると微笑んだ。
同じ、人。あくまでも、不死の彼女をそう扱いながら。)

エミリー > 「…フフ、ロロちゃんは優しぃねぇ…♪」

とてもシンプルですぐには思いつかない答えを口にする少女を撫でる
考えもそうだが自分の事をとても気にかけてくれるのがよく分かる
本当に、優しい子なのだと改めて確信した

「大きさ?」

ジーっと自分の胸を見る
大きくて邪魔と思ったことは多いが小さくしたりはできないのが困りものだ

「私も、ありがとねロロちゃん。
また会った時はぎゅーってさせてね…♪」

もう知らない中ではない
とても好意的に思える相手…言い方を変えれば友達だ
何かあれば彼女に味方してあげたい、そう思える位には気に入っている

ロロ > ……其処迄じゃ、ないよ。
気に入らない物だらけな中で。…エミリーは、そうじゃないって、だけだ。

(嫌いの反対は、好きなのだと。それこそシンプルに言ってしまえれば良いのだが。
残念ながら自らの事となると、そう単純にはいけなかったか。
軽く頬を膨らませ、その頬に朱を刷きつつ。とんとんと二歩程下がった所で。頭を揺らす。
そうして背中を向けたなら。伸びる尻尾は、もう先程迄のように。
窄まったり揺らいだりと、不安めいた素振りは見せてはいないだろうか。)

ちょっぴり自覚した方が良いよ。…色んな意味で、危険だから。

(小さく嘆息。体験したような、物理的破壊力も斯くやだが。
目を引く程に豊かな双丘は。必然、こんな界隈だと。良からぬ者を引き寄せもするだろう。
甲冑姿の護衛が居れば、危ない目は少ないのかもしれないが。
それでも、既に知らない仲ではないのだから。心配する位の権利は有る筈だ。)

…ぁー。其処は…考えて、おく。
また会えたら。一緒に仕事とか、出来たら、良いね?

(そうして。ひらりと手を振り、歩き出した。
路地に入る辺りで、とんっ、と大きく壁へと跳ねて駆け上がり。
直ぐに姿は見えなくなるだろう。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からロロさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からエミリーさんが去りました。