2019/07/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にクロイツさんが現れました。
■クロイツ > 貧民地区の路地の一つ、怪しい露店や住人に襲われた運の悪い迷い人などが転がる路地を軽い足取りで歩く。
途中でごろつきの集団とすれ違いはしても相手達が道の脇に避ける事に笑いかけて素通り。
露店があれば商品を眺め、興味を持ったものをいくつか購入して後にする。
「最近城や富裕地区が賑やかだし、こっちにもお零れがあるみたいだね」
あちらが賑やかになればこちらもにぎやかになる。
その分物騒にもなるのだがそれはそれで何か楽しみも増える。
そして色々な物も流れ、今買ったような物まで流れてくる。
もしかすれば後は面白い騒ぎでもあるかもしれないと路地を歩いていく。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からクロイツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にロロさんが現れました。
■ロロ > (すとん。軽い足音一つのみを伴って、狭い路地へと降り立った。
降り…というからにはその通り。上からの移動。
決して高くないものの、二階分程度は有る建物達が、ごみごみとひしめき合うのを良い事に。
屋根屋根を渡り、伝い、平民地区からこの辺りへ。
やがて、とある建物。誰の家だか知らないが。窓枠を掴み壁を蹴ってと、足場として利用し尽くして。漸く着地した所で…肩を落とした。)
…めんどっちぃ。見つかったら…あぁ嫌だ。
(富裕地区は相変わらず賑わっている。平民地区も似たような物。
公主を迎えるお祭り騒ぎは、未だ未だ、終わりを迎えないらしい。
つい、その直前に。同じ帝国との内通や、それに対する粛清が吹き荒れた事。皆忘れたのか…目を逸らしているのか。
どちらにせよ他人事、否、他人事にしてしまいたいと。
人混みから距離を取る形でやって来たのが。この一帯だったか。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にエミリーさんが現れました。
■エミリー > ゴロゴロ…
石床を進む車椅子の音が路地の中に響く
それに続いてガチャガチャと鎧が擦れる音も
車椅子に座ったまま袋を膝の上に乗せ上機嫌に鼻歌を歌う
「すってき♪な、か~いものだったね~♪」
袋の中に入っている物を撫でながら背後の黒鎧に話しかける
返事は無し、まぁそれはいつもの事なので気にせず話を続ける
「この辺りならもういいかな…持ったままも危ないかもだしね。」
キョロキョロと周りを見やる
物が物だけに少し緊張してしまう
少し離れた場所に居る少女の事はまだ気づいていない
■ロロ > ――――…?
(ふと。眉を顰めた。
唯でさえ剣呑な界隈だ。物々しい甲冑の足音も、何かを運ぶ不穏な音色も、取り立てて珍しくはないだろう。
それでも違和感を覚えたのは。嗅覚に届いた、嗅いだ事のない臭いによるものか。
――屍臭。一瞬そう捉えかけるものの、屍のそれとしては随分薄い。
微かな違和感の方向へと振り向けば。どうやら、重い物音も其方から。
序でに人の声もするのなら。何となく、気に掛かってしまい。其方に向かい歩み出した。
危うきに近寄らず…とは良く言うが。
具体的に、何故危ないのか、それを確かめなければ。何時迄経っても不安なのが。
半分野性で半分家畜、そんな少女の持った性。
僅かに歩めば見えてくるのは。甲冑。車椅子。其処に座る少女然とした人影と…)
…死体、遺棄。には見えないけど。
(先の臭いで。何となく、そんな風に考えてしまったが。
大事らしい荷物は、人一人の質量としては、小さすぎる。
かくんと首を傾げながら、路地の角から様子を窺っていた。)
■エミリー > 「ゴーさん、こっち。」
ガチャガチャと音を立てて目の前に膝をつきまた動かなくなる
包みを開ければ両の手で持たなければならない程の巨大な魔石
富裕地区でも家を建てる位はできるそれを重たげに持ち上げる
「おっも、たい……ゴーさん早く開けて開けて…!」
腕の力だけで持ち上げるのには苦労するそれを顔の部分を開いた所にねじ込んでいく
傍から見れば鎧を着こんだ従者の顔に魔石を押し当てる奇妙な光景だが当の本人はいたって真剣だ
「もーっと…!呑み込ん、でぇ!」
ふぅ、と車椅子にもたれ息をついたのは完全に魔石が手元から無くなってから
黒鎧のゴーさんはヘルムを元に戻しはしたが跪いたまま動かない
馴染むにはもう少し時間がかかるだろう
「ふぁ…疲れた……」
気が抜けた、緊張が解けたとも言える
どちらにしてもこちらをうかがう少女の感じる屍臭はさらに濃いものとなるだろう
■ロロ > (きょとんと瞬き。
珍妙な取り合わせの二人組が取り出したのは、石だった。
サイズだけ見れば漬け物石じみているが、不可思議に煌めくソレは…恐らく。特別な品なのだろう。
だとすれば。すわ強盗か、賞金首か、捕まえたら生活の足しになるだろうか。等という三段論法。
違ったなら違ったで、素知らぬフリでも決め込めば良い。其方へ向かい、一歩、踏み出した時。)
――う、わ。
(ぎょっとした。台詞だけ聞くと、何やら淫靡な勘違いでも招きかねないが。
実際に行われたのは…鎧の中に、まるで有るべき顔が存在していないかの如く。
面当てと大差のない大きさの石が、無理繰りに押し込まれる様だった。
石喰い芸人でも、アレはない。思わずそう感じてしまえば、足が止まりそうになるのだが。
先に止まったのが、どうやら従者か何かであるらしい、鎧の方だった為。首を振って再度歩みだし。)
何、それ。良く分かんない事、してるね…?
(特に挨拶も何もなく。真っ先に用件から切り出そう。
声の掛かる所迄歩み寄れば、ますます、屍臭は明確に。
そんな物を纏った人物なのだから。棘を持つ口調も仕方がないか。)
■エミリー > 「ふぇ…?あー…人が居たんだ…」
急いでいたので周りを探知までして居なかったことを少し後悔する
現れた少女の言葉からするに、先程までの行為を見られていたのだろう
「これはねー…ゴーさんのパワーアップなんだー…
君はここの人…じゃなさそうだね…?」
流石にこの距離まで気づかなかった相手を素人とは思わない
冒険者、とかだと少し面倒なことになるかもしれないので
今は素直に質問に答えつつ、こちらからも質問を
「私はエミリー。貴女は…?」
■ロロ > ぱわー、あっぷ…?
(聞き慣れない言葉に傾ぐ首。
いや、単語の意味は解るのだが。どうにも、人間に向けた物とは思えない、お手軽加減さに。
食べたり飲んだり、それだけで筋骨隆々素敵威丈夫のマッチョマンになれるなら。誰も苦労はしないだろう。
それも、食べ物とは思えない石一つでだ。…改めて。ちらりと鎧姿を確認してみるが。どうやら、動きは見えないか。
ますます人とは…生き物とは、思えない。)
この状況で。随分アイサツな、挨拶だ。
でもまぁ良いよ、…ロロ。此処のっていうか…家とか、無いよ。
序でに仕事も探し中。エミリー?は、何してる人?
(だから。何処の者でもない、と。いまいち対処を決めかねて、頭を掻き毟りながら。
…勿論警戒は解けていない。ぽつぽつ言葉を選びつつも。ローライズの上から伸びた尻尾がゆらゆらと。)
■エミリー > 「そだよー。パワーアップ…!」
跪いたまま動かないゴーさん
こちらも少し見てみるが…上手く馴染んできている
小さくカタカタと揺れだしたので動けるようになるのはもう少しだろう
「ロロちゃんかぁ。お仕事探し…やっぱり冒険者かなぁ…?
それか傭兵…?
私はねぇ……お仕事は何もしてないかな…?色んな人のお手伝いとかしてるよ―♪」
時にはミレー族の、時には人間の、若しくは魔族の依頼を受けたり
しているが仕事かと言われると首をかしげる
働く必要もあまりないので無職と言われても間違いじゃない
「…私はミレーの子だからって意地悪したりしないからね。
それだけ、約束しとくよ。」
まだ警戒しつつある様子なのでそう言っておく
この王都でのミレー族の扱いはある程度分かっている
もしそんな事をされるかもと思われていれば少し悲しかったりするのだ
■ロロ > えー…どゆ、事…?……もしかして機械人形…?
(つい先日、そういう事件が有ったばかりだ。
というか、そのせいで仕事も住処も無くなったのだ。
お陰で視線はますます訝しげになってしまいつつ。微動し始めた鎧姿、その顔を覗き込んでみようかと。)
ちゃんは、兎も角。
そういうので、食ってければ良いと思う。
…家事手伝いも、立派な仕事じゃない?
(自分もやってたし、と同意する。もっとも彼女、手伝っていたのが家事だとは。一言も言っていないのだが。
取り敢えず、手伝いであれ何であれ。食い扶持に繋がっているなら、仕事ではないかと。
手前勝手に納得してしまえば肯いて。)
…ふぅん?という事は。…エミリーも、ちょっと違うって事。な訳?
(普通の王国人、王国民なら。そんな事は言わない筈だという思い込み。
だから彼女も…国民ではないか。それとも、人間とは違うのだろうと。
まだゴーさんというらしい甲冑を覗き込んでいた視線を。肩越しに、彼女へ戻して。)
■エミリー > 「機械…?ゴーさんはそんな玩具じゃないもん。」
ぷくっと頬が膨らむ
覗き込んでみれば鎧の中には…何もない
中が黒一色の靄ばかりで機会も肉も何も見えない筈
「家事はまだやった事ないけど……うん、ちゃんとお仕事してるよ~♪」
仕事の中身が殆ど荒事なのだがそれはそれ
分かってもらえて良かったのでそこは深く追求しない
「そだねぇ…一応元人間なんだけど…
これなら分かるかな…?」
ロロに向けて手を差し出す
触れてみれば驚く程冷たく、しっかりと握ってみれば普通ではないと確信が持てるだろう