2019/07/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にイリーナさんが現れました。
イリーナ > 貧民地区の路地裏、こういう場所だからこそ摘発を逃れるお店へとお届け物をした帰り道。

突然降りだした大雨に全身がずぶ濡れである。
銀の髪から雨が滴り、動きやすいようにと肌にピッチりとあってしまうインナーは水を吸って肌に張り付き少し気持ち悪い。
裾を摘まみ、軽くひねれば染み込んだ水が落ちようか。

「さいっ、あく」

古びた、傷んだ建物が並ぶ裏通り。
借りた軒先も雨と風を防ぐのにはあまり役に立っていない。
はてさてどうするか。

「突っ切ったほうが早い、かな」

雨で額に張り付いた前髪を、指先でくるりと巻き上げながら小さく、息を吐こう。

イリーナ > 雨は一向に止む気配なく、むしろ強さを増している。
こんな治安の悪いところで一晩を過ごすという選択もなく――。


「ここで泊まるよりは、雨に濡れるほうがましか……」

結構距離があるんだけどなぁ。なんてぼやきながらも小さく一歩を踏み出して。

降り続ける雨に身を晒しながら宿へと足早に駆けていこうか。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からイリーナさんが去りました。