2019/06/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にシスター・マルレーンさんが現れました。
■シスター・マルレーン > 「………う、うぅん………今日は若干熱っぽいですかね。」
自分の額に手を当てて、うーん、と渋い顔をするシスター。
やけに汗をかくし、その割にやけに寒く感じるし。
金色の髪を長く伸ばした健康的な女性ではあるが、今日は若干背中を丸めて。
廃教会の片付けをしながらも、いつもの調子に仕事が終わらない。
どうにも、体調が悪いのか。
咳は全くでないのだが、伝染病であるとよろしくないので、今日は一人での活動である。
■シスター・マルレーン > 痛みは無い。
喉も頭も関節も、どこも痛くないのだけれど、どこかずっしりと重い何かが残っているような。
「………これはあれですか、疲れですかね。」
毎日大なり小なり疲れているシスターは、自分の不調を疲れと断じる。
ふふふ、まあそういうこともありますよね。
「………少し休憩を取ればよくなりますかね。
マッサージとか、そういうの受けるべきなんでしょうか。」
ふー、っと溜息をつきながら教会の長椅子に座る。
この教会も無人になってから長いのだろう、………物悲しい割れたガラスを眺めながら、修道服姿の女が身体を休め。
■シスター・マルレーン > そのまま、次第に眠りに落ちる。
本当に疲れだったのか、それとも流行り病を拾ったのか、果たして。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からシスター・マルレーンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にリタさんが現れました。
■リタ > ここは貧民区に存在するバー、名前はマスカレード。カウンター席は6、テーブル席は1という、大層こぢんまりとした店だ。
料理の味はそこそこ、酒の質もそこそこ、お勧めはトマトと鰯のソテー、トマトスープ、生トマトと一般大衆向け。
本日、開店前の市場での出来事。
荷物を抱えて手ごろな食材を探していた店員、そして対峙する、とある露天、木箱に入った沢山のトマト。
凄く甘いよ?の声に誘われて、大小様々なその内のひとつを手に取ろうとした。
手に持っていた荷物が木箱に当たり、ひっくり返してしまったのである。
「…沢山のトマト達がね、睨むの。責任とってね?って…」
店員はこう供述するも、トマトには目も無いし、無論口も無い。有体に言えば現実逃避である。
かくしてトマト達をお持ち帰りすることになった店員は、きちんと責任を取ったのであった。
店員の目に入っている寸胴に入った大量のトマトスープ。
それを横目に、店員はトマトを丸かじり。
「…そんなに甘く無いじゃん…嘘吐き…」
なんかもう、死にそうな顔である。
■リタ > 本日の開店はいつもより遅かった。大量のトマトをどう料理していいか迷い、頭を抱えていた為である。
その所為もあり、トマトだらけということもあり、消費は著しく悪かった。
開店後も色々と考えてはみるものの所詮はトマト、主軸にはなりにくかった。
だから生トマトさえも売っているのである。
「塩ばっかりじゃ飽きる…だってトマトだもん。トマトなんだもん。
どう料理されたい?味、トマトっぽく無くなるにはどうすれば良い?ね?ね?
…――げぷ。」
責任は取っているものの食傷気味な為か思考までちょいとおかしくなり、
トマトに質問しながら本日4つ目のトマトを齧る店員。
「…そりゃトマト食わされるの分かってると客、来ないよね…――――――…はぁ。」
表の看板にはチョークでトマトの文字が並んでいるのだ。
きっとこれを見てもなお訪れる客は、真のトマト好きであろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」に黒須さんが現れました。
■黒須 > (平民地区では丁度良い酒が見当たらず結果的にここに来てしまった。
貧民地区では普通では手に入らない酒が手に入るため、違法輸入に慣れた舌先ならそれなりに補えるだろうと歩いて行く。
そんな中、一軒のバーを見つける。
看板には飽きる程のトマトの文字を見た。)
「…まぁ、腹に入れば変わらねぇ…。」
(これと言って好き嫌いは無く、丁度腹も減っているために、雑食癖が働き、入ることにした。)
「邪魔するぞ…。」
(店内に入り込み、誰も居ない様子、ため息をして落ち込み気味となっている店員を見れば片眉を上げるも、そのままカウンター席の方へと進み、席に着く)
■リタ > 扉が開き、来客を告げるベルがチリンと鳴ると、店員は心の中で満面の笑みを浮かべて彼を迎えた。
きっとトマトが好きで好きで仕方が無い、真のトマター(店員の造語)に違いない、と心の中はうっきうき。
「いらっしゃい。あれ、お客さん初めてですね。…ウチ、メニューなんてないから…
今日はトマトと鰯のソテーになっちゃいますけど、良いですか?」
カウンターに座る彼の前に水の入ったグラスを置き、お酒はどうします?と首を傾げる店員の顔は営業スマイルである。
心の奥底にある満面の笑みを隠しつつ、しっかり笑い顔を作れるのはやはり、職業柄なのだろう。
■黒須 > 「あ?ああ、そうだな…。あんまし、店のことをは覚えてねぇが…ここに来るのは初めてだ。」
(軽くスンスンと鼻を動かして匂いを嗅ぐ。
以前自分が来たような匂いはせず、初めて来ることはわかっていた。)
「ああ、構わねぇ。どうやら、今日はトマト祭りみたいだからよ?その祭りに参加する。
とりあえず、トマト飯、食わせてくれるか?」
(謎のトマト塗れの看板を見てそんな冗談めいたことを良いながら言う。
酒に付いて聞かれればウィスキーのロックを注文し、待っている間、脱いだ帽子から出て来た犬耳の裏を指先で掻く)
■リタ > 彼の言葉を聴けば、店員はフライパンを熱し始めると同時に、予め開かれた鰯に軽く片栗粉を塗して。
「今後ともご贔屓に。はーい、トマト祭り開催致します。」
オリーブオイルでそれをソテーしながら、合間合間でウィスキーのロックを準備し、彼に配膳。
ここで満を持してトマト様の登場である。
輪切りにされたトマトに塩コショウ、上にチーズを置いて鰯の脇で炒めつつ、
「お客さん、体がっしりしてますね。力仕事関係です?…あれ、その耳、獣人さん?」
調理しながら彼をしっかりと見、風貌を記憶して。内緒だが彼の事をこっそり『獣人のトマター』さんと名付けたらしい。