2019/05/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にミユさんが現れました。
■ミユ > 繁華街の夕刻…空はもう赤く染めあがり星々が煌き始めていた…
そんな中、ミユは重い足取りで帰途に付き始めていた…
「はぁ…こんなに売れ残るとはね…」
大量注文された薬品類の数々は未だにリュックに入ったままで…
…注文をキャンセルされたのであった…
ミユは数々の薬品屋に飛び込みセールスをして在庫を減らしてみたけれども…
その頑張りに見合わず、大量の在庫品を抱えてしまった…
いつもより、リュックが重く感じる。
「ちっ…まったくっ…!」
道端の小石をカツンと蹴り上げると、キャンセルしてきた薬品屋が思い浮かぶ…
夜が更けるにつれて人通りが多くなる繁華街。
そんな繁華街の一角にある、名も無き安酒場…ミユはその前で足を止める。
「呑まなきゃ やってられないし!」
一人で憤慨し、その店の中に足を進める…
薄暗い店の室内。カウンター席が10席しかない程の狭いお店。
「んしょっ…マスター!一番きついの何でもいいからもってきて!」
その一番奥の席にリュックを置き、その隣に腰掛けて、大声でマスターに注文を投げかける。
マスター「いつものじょーちゃんまいど、お代は先だよ。」
ミユ「わかってるよ…もぉ…、あと!じょーちゃんはやめてって言ってるでしょ!」
ぷんぷん怒りながらも、懐から小銭を取り出し、いつもの様にカウンター台に置く。
マスターから渡された木製のジョッキ、匂いだけがキツイ安酒をちびちびと呑み始めて…
■ミユ > 「んん~」
ゴクゴクと喉を鳴らしてジョッキに残った安酒を一気飲みする。
「はぁ…」
ミユ以外の客はだれもいない…
「マスター、またくるし!」
酒はそれほど回ってはいないが、赤くなった頬を両手でぺちぺち叩き、
リュックを背負い、店を出る前にマスターに手を振りながらヤケクソ気味に言い放つ。
マスターは沈黙を保ったまま、手を振り返す…
ミユはそのまま、帰路についたのであった――――。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からミユさんが去りました。