2019/03/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 貧民地区…夜の路地は薄暗く、人通りも少ない。
ごろつきやらなんやらが屯して、迷い込んでくるものを食い物にする危険な場所。
そんな場所で足を投げ出すようにして、壁に持たれて座るフードの冒険者は
拳が傷つき、顔には痣。口の端は切れて血が滲んでいた。

いわゆる、喧嘩の直後の姿。
さっきまでそのごろつきたちと揉めていたのだが、ついさっき解決したところだ。拳で。
無傷とはいかなかったが結構修羅場をくぐった冒険者だ。
三人のごろつきをノシておっぱらったところ…なのだが…

「ばかやろぉ…疲れさせやがって…」

流石に1対3は厳しかった。
肩がぶつかっただけでいちゃもんつけられてこれでは身が持たない。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にソラさんが現れました。
ソラ > 貧民地区の路地の一つ。
とある理由からあまり近寄らなくなった地区ではあるのだが本日は仕方なく足を踏み入れての帰り。
異国の服装で歩けばやはりというか絡まれてしまい、仕方なく荒事になって……。
少々やりすぎてすっ飛ばしてしまった事から早足にと路地をかけて。

「本当についてない…この辺りはやっぱり来ないほうが…?」

来ないようにしてはいるが近道は覚えている。
ここを抜ければ平民地区まであと少しというところで、進む先に壁に盛られるように座るフード姿の人影を見つけ。
この辺りでは喧嘩はよくあるのだが、その姿はとても知っている少年にそっくり。

「もしかして……ブレイド?」

思わずに足を止めて確認をするように声をかけ。
違ったらどうしよう、そうなら大丈夫かなと心配して近寄っていく。

ブレイド > 暗がりの中に足音一つ。
行き倒れの財布を狙う浮浪者か何かか?
まったく、日に二度も喧嘩とか勘弁してほしいのだが…
思わず顔を上げてみれば…聞き慣れた声が自身の名を呼んでいる。
それはそれで、ばつが悪いが…

「よー、ソラか」

流石にここで逃げるわけにもいかず顔を上げて立ち上がる。
異国の服を着た少女の姿を見れば、荒んだ気持ちも晴れる…
喧嘩の直後でなければ。

「こんなとこで何やってんだよ」

それはお互い様であろうが。

ソラ > 返ってきた聞き覚えのある声色。
名前を呼ばれれば知った少年とはっきりと判り警戒を解いて笑みを見せる。

「そう、私。もしかして…仕事中だったりする?」

立ち上がった少年を見れば顔には痣があり、口元も切れている。
懐からハンカチを取り出すと、そっと口元の血を拭い拭き取っていこうとして。

「私はその…仕事の帰り。あ、変な仕事じゃなくて配達だからね。
ブレイドは危ない仕事してたりしたんでしょ?」

こんな場所にいるのはお互い様。
なぜいるかと簡単に説明をして、少年はきっと仕事だろうと。
その仕事が危ないものでないかと、今の姿を見て心配をしてしまう。

ブレイド > 歩み寄るソラの姿に微笑みつつも
仕事かと聞かれれば少し複雑な心境。
仕事ではなくただいちゃもんつけられて喧嘩しただけなのだから
いいづらいったらありゃしない。…が、彼女に嘘はつけない。

「あー、仕事はちょっと前に終わったんだけど…ははは…」

乾いた笑いしか出ない。
血を拭ってくれる彼女から思わず目をそらしてしまう。
全く情けない。

「はは、また酔っぱらいに触られたいってなら止めやしねーけどな?変な仕事も。
オレの方は…まぁ、半々ってとこだ」

危ない仕事も安全な仕事も…今のところは事もなくこなせているはずだ。
彼女が心配するような…それこそ命にかかわるような危険は今のところ殆ど無い。

ソラ > 問いかけた言葉に少しだけ変わった気のする少年の様子。
最近こそ別々な仕事が多かった訳だが一時期は一緒に仕事をやっていた仲、そんな変化を感じとれてしまい。
無理強いをして聞くつもりはなかったが…。

「もしかして絡まれた…?ブレイドならこの辺のにも負けないよね?」

乾いた笑いをする少年、そのケガに変に手慣れたのがいたのかと考え。
目をそらす姿にこっちを見てと視線を合わせるように顔を覗き込むのは心配しているからこそ。

「え、えっとね。そういうのはさっきスパッとやっちゃって…。
そんなのに触られたくないのは知ってるよね?
ブレイド、お願いだから無茶は駄目だよ」

半々という言葉に、それ以上は危ない仕事もしていそうと。
大丈夫だとはわかっていても心配は心配。
今のケガをしている姿に思わず抱きしめてしまおうと手を伸ばして。

ブレイド > やはり彼女には嘘はつけない。
覗く瞳が心配そうに見つめてくるのだから邪険にできるはずもなく肩を落とす。

「はは、負けやしねーけど三人がかりなんでちょこっともらっちまったんだよ。
武器で脅しときゃよかったって今は後悔してる」

何もわざわざ素手で相手してやる必要はなかったのだと
今になって初めて思い至る。
妙に律儀…というわけでもないが、素手喧嘩となるとついその流儀に従ってしまうのは
男だからだろう。

「無茶はしてねぇけどよって、さっきってお前な…ったく、こんなところ歩いてるからだぜ?
心配かけてんのはお互い様じゃねぇか。どこも触られてねぇよな?」

身を寄せる彼女を抱き返し、背中を頬をなでて少し心配そうに見つめる。
彼女のことは放っておけないし、やはり愛する女の一人。
心配も当然だ。

ソラ > 「3人相手に武器を使わないでこれだったら凄いよ。
ブレイドは優しいんだから…次はそうしてね」

武器を使えば怪我もなく切り抜けられていたはず。
それをせずに素手で相手をしたのは、少年が優しいからだと告げ。
それに引き換え、少し絡まれたとはいえあっさりと武器を抜いた自分の行いに肩を落として。

「無茶をしないって約束、忘れてないみたいで安心した。
好きで歩いてるんじゃなくて配達だったから仕方なかったの。
今日は触られてないから大丈夫」

少年を抱きしめ、その久しぶりな感覚にほっとして。
背中や頬を撫でられて見つめられると、大丈夫と笑みを見せ。
少年はこの国でできた大事な人、心配もしてしまうし心配されると嬉しく。

「あ、そうだ…。ブレイド、会わせたい子がいるんだけど…いつでもいいから会いに来てくれる?」

そんな少年の顔を胸に押し付けるように強く強く抱き。
ちいさくそんな事を囁いて。

ブレイド > 「わり、そうする…。
一人の体じゃねぇってのはソラだけじゃねぇもんな…」

彼女が自分の子を宿していたことは知っていた。
それを思えば、少しばかり複雑な表情。
心配をかけてしまったことも。
かと言って生き方を変えることはできないが、それでも避けられる危険は避けるべきだろう。
彼女の言うように約束もある。

「はは、ならよかったぜ。
ソラって割と絡まれやすいからな。
このあたりなんて歩いてたら、痴漢やごろつきの行列でもできそうだ」

冗談めかしつつも、柔らかさとぬくもりに安堵し
唇を軽く重ねる。
その彼女の唇から放たれた言葉は…なんとなく予想がついていた。
抱く体が以前に比べれば、出会った頃に近くなっていたのだから。

「ああ、なんとなくわかってたけど、産まれたんだな。つか…わりぃ…そんとき一緒にいれなくて
もちろん、会いに行くぜ?」

力強くうなずきしっかりと抱き返す。

ソラ > 「約束だからね?
私もだけど…ブレイドを心配しる人って沢山いるんだから」

少年の子供を宿したことには後悔は微塵もなく。
そのことがなくても少年の事を心配する人は沢山いるのだから。
少年の生き方を変えさせようとは考えないが、それでも少しでも危ない事をして欲しくないというお願い。

「きっと格好のせいだと思うんだけど…こっちの服って合わないから。
そんな行列できても嬉しくないから!」

少年の冗談めかした言葉を思い浮かべて嫌だと首を振り。
折角安堵できた気持ちに変なものが混じったと見下ろすようにすると唇が重ねられ。
唇の感触にその嫌な気持ちも直ぐに飛んでしまって。

「ブレイドは仕事に出てたみたいだし…よく考えたら私ってブレイドの家を知らなかったから」

よく酒場やギルドで会い、仕事や一緒の時間を過ごしていた。
そのおかげでどこに住んでいるか聞き忘れていたのは自分の失敗。
少年は悪くないと、抱き返してくれる事に身を任せて。

ブレイド > 「だといいけどな。
まぁ、もしそうなら死んじまうのももったいねぇな。
心配させてそれだけってのも…なんか気に入らねぇし」

自分がいることを幸せだと思ってくれる彼女のようなものがいてくれる。
ならば無茶して死ぬなどというのはあまりにも不義理だ。
自分の好きなものや愛するもののために、危険に飛び込むことはやむなしではあるが。

「そうか?んー…まぁ、東の方の服ってのは特徴的だしな。
これ以上に似合う服ってのも思い浮かばねぇ。
なんか洒落た服でも買ってやれればいいんだけどな」

何度も甘く触れるようなキスを交わし
抱きしめる体をゆるくなで続ける。
会えなかった時間を埋めるように想いの交換をする。

「あー…そりゃオレのミスだな。えーと、この辺の廃屋街にすんでんだけど
そこらの冒険者宿にいることも多いんで…」

暮らすところという点では、あまり安定していないのが現状だ。
そういう意味でもバツが悪い。

ソラ > 「私はこんな嘘言わないの知ってるでしょ?
だからちゃんと戻ってこないと…私も悲しいんだからね」

この国での数少ない知り合い、そして大事な人である少年。
居なくなったり、死んでしまえば悲しいのは当たり前の事。
だから無事に戻って元気な姿を見せて欲しいという我儘。

「そうなの。あの頭からかぶる…ワンピース?あれも着た事があるんだけど今一だったし。
やっぱり着慣れた服をついきちゃうから。
あ、あのね。それは嬉しいけど多分着ないし…」

何度も触れるキスに今までの分というように啄み。
撫でられる感触はくすぐったく、それ以上の事も感じてしまうが耐えて。
会えなかった寂しさもこうしていれば忘れられ、会えた幸せに身を包まれて。

「この辺り…?この辺りに来るとまた絡まれるし…宿も決まってないのよね」

少年の住んでいる場所がこの辺り、もしくは冒険者宿。
どちらも探すには中々に大変な場所であり、どうすればいいかと考え…。

「私が今バイトしている店と住んでる部屋を教える方が早い…?」

ふとそんな事を考えてしまう。

ブレイド > 「わりぃ、わかってる。
少なくとも、子供まで産ませちまった責任もあるし
ただのろくでなしの親父で終わる気はねーよ」

彼女の愛しいとすら思えるわがままに思わず笑みがこぼれてしまう。
悲しませる訳にはいかないなと、抱き寄せた体をより強くだき
その首筋に跡が残るほどにキスをして。

「あはは、まぁ着慣れた服がいいか。
でも、オレだってソラのためになんかしてやりたくはあるんだぜ?
いちおう…その…仲間以上、ではあるんだし…」

改めて口に出すと照れくさいが本心ではある。
彼女との子供に会うときには、その子の分もなにかプレゼントしたいところだ。

「あー、それがいいかもな。
初めて会った店…とはまた違うのか?
あそこで会ってるなら、覚えてるけどよ」

などと口に出せば、初めて会った頃を思い出してしまう。
なんだか妙に気恥ずかしい。

ソラ > 「私がその…欲しくて産んだ子だからブレイドも気にしないでは変だけど、えっと…。
その気持ちだけで本当に嬉しいから…む、こら…」

少年の言葉に顔を真っ赤に染めて、嬉しいという気持ちを隠せずに小さく答え。
こんなに思ってもらえる事、この国にずっといようという気持ちが強くなって。
強く抱きしめられ事が少し苦しいが嬉しさがそれを上回り、首筋にあとが残るようなキスをされて小さくと息を吐く。

「何枚か持ってるけど私の国の服ってこっちだと高いから中々ね。
それならぎゅっと、今みたいにしてくれたら凄く嬉しいから。
うん…こんなこと言うの仲間以上のブレイドだけだから、ね?」

改めて口にされてしまうと照れ恥ずかしくて少年を直視できなくなってしまい。
子供とあってもらうときはきっとだらしない顔になっちゃいそうと思う。

「覚えてるならよかった。あそこの店でアルバイトをしてるのよ。
後は今みたいに配達や…日によって武具屋で店番もしたりするし…。
あ、部屋はその近くに借りたの…えと……来る?」

出会いを思い出すと、あの時は本当に恥ずかしくなってしまい。
恥ずかしと視線を泳がせたまま、その店であっているが部屋は変わったと告げて。

ブレイド > 「気にしないわけねーだろ。オレの子供でもあるんだろ?
気持ちだけで終わらせられるかって。
できれば…その…子供にも嫌われたくねーし」

顔を真赤にしているソラをとても愛しく思う。
彼女も、彼女との子も大事にしていきたいのだ。
彼女が喜んでくれると言うならば余計に。赤く残ったキスのあとに舌を這わせて
ソラの味を再確認するように。

「こんなことなら、いつでもしてやるって。
できりゃそれ以上だって…」

自分だけだと言ってくれるソラの姿。
目をそらして照れる彼女をまっすぐ見つめていると思わず頬が緩んでしまう。

「部屋変わってるのか。んじゃ、その…いく。
えっと、子供もそこにいるん…だよな?」

そう思うと少しばかり緊張する。
それに…部屋に行ったらそれだけで終わるとは思えない。

ソラ > 「そうよね、私とブレイドの子供なんだからね、ごめん…。
そ、それならあの時のお願いをしてくれるでいいし。
嫌ったりはないから大丈夫」

嫌われたくないという少年の言葉に大丈夫と微笑み。
彼女がいるのに大事にしてくれるという言葉だけで幸せ。
刻まれたキスの跡に舌が這う感触に小さく身震いをしてしまって。

「こんな事ってブレイドは言うけど、信用できる人じゃないとお願いできないの。
え、それはその……部屋でなら…」

心から安心できて身を任せれるのは少年だけ、だからこそこう出来。
目をそらしても感じる少年の視線が恥ずかしくて仕方なくて。

「酒場の上って子育てに良くないっておかみさんに言われたの。
あ、当たり前よ。今はぐっすり眠ってて…あ、早く戻らないと…!」

部屋が変わった理由を少年に告げては視線を戻して微笑み。
今は、直ぐに戻るつもりで眠っている間に出かけたことを口にし、
そこで起きているかもと思えば、行くと言ってくれた少年の腕の中で慌ててしまううっかりな姿を見せてしまう。

ブレイド > 「あやまんなよ。
つか、生まれるときに一緒にいてやれなかったのは…
さすがにな?」

気にしてしまうのも仕方ないというやつで。
その分、今出会えた彼女に愛情を注いでいるわけで。
それはそれで少し罪悪感がある。

「あはは、また外でやったら二人目できちまうかもしれないしな。
へへ、部屋でならもうちょっと落ち着けるし…」

恥ずかしがるソラは可愛らしい。
部屋でも外でも、いま交わればそれこそ二人目を授かってしまいかねないほどに
激しい情交になりそうだ。

「それもそうか。つか、助けてもらってんだな。
今度礼も言わねぇと…っと、そっか。じゃあいこうぜ?」

彼女がはたと気づいたように声を上げれば、その手を引くように。
こんな慌ただしく初顔合わせというのも風情がないが、ここで別れてまた後でなんて言うのも不義理だ。
だからこそ、眠れる我が子のまつ彼女の部屋へと向かおうと歩みだし。

ソラ > 「それじゃ…次の時は一緒にいてね、お父さん?」

こうしてくれるだけでも嬉しい事。
それなのに一緒に居れなかったことを悔いている少年にそっと囁き。

「私はそれでもいいんだけど……な、なんでもない。
そうでしょ、部屋で落ち着いてね?」

これでも生まれた国柄もあり貞操概念は硬く、あれ以来誰ともな状態。
求められてしまえば少年を拒むという選択はなく、二人目を授かってもそれは嬉しい事でしかなく。

「だって初めての事だし…うん、お世話になりっぱなしだから。
お客で行ってくれるだけで十分だと思うけど…。
えぇ、行きましょう」

少年に手を引かれると正気に戻って頷き。
あわただしい再会と初顔合わせになってしまうが、これはこれと。
このまま別れるのは寂しくもあり、一緒に少年とわが子の待っている新しい部屋へと一緒に向かいだして。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からソラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からブレイドさんが去りました。