2019/02/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 歩き慣れた王城や富裕地区とは違う、貧困と腐臭が漂う貧民地区。
襤褸の様な衣服を纏った人々が行き交う通りを歩くのは、似つかわしくない豪奢な礼服を纏った少年。
「……やれやれ。こんな所を懇意にする者も居るというのだから、世の中分からぬものだな」
王族として貧民地区の視察に訪れたは良いが、その悲惨さには顔を顰めるばかり。
この地区に存在する娼館やその類の店に通う貴族もいるというのだから、げに人の欲望とは果てしないものだと呆れた様に溜息を一つ。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 時折自分に声をかけるのは、物乞い、娼婦、ごろつき等々。
ごろつきは召喚したグリフォンの餌と化したが、貴族相手に暴力で金銭を毟り取ろうとする豪気さだけは感心した。
豪気というより、無謀なだけかもしれないが。
「…最初からこうしておくべきだったかな」
結局、そのままグリフォンの背に跨って貧民地区を闊歩する事になる。
金の匂いに釣られて声をかけてくる者はいるが、流石にごろつきの類から絡まれる事は無くなった。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > やがて、貧民地区には不釣り合いな豪華絢爛な馬車を視界に捉える。いかがわし気な娼館の前に止まったあの馬車は――
「…火遊びも程々にしてもらいたいものだがな」
グリフォンから降り立ち、険しい表情で店の中へ。
数刻後、何とも気まずげな表情を浮かべた王城の官僚と、疲れた様な表情の少年が共に馬車に乗り込み立ち去る姿があったのだろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。