2019/01/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/路地裏」にミシェリさんが現れました。
ミシェリ > 煌々と月明かりが差し込む、入り組んだ路地裏の突き当たりにある袋小路。方々から不要なものが廃棄された小さな広場を、帽子の先を揺らしながら歩き回る女の姿があった。気が触れて徘徊しているわけではない。何かを差し出す動きを繰り返すたび、暗がりからは小さな手が伸びてくる。

「どうぞ。誰にも取られないように…」

手提げ鞄から白い包みを取り出して、また伸びてきた手に渡す。包みの中身は一切れのパンと、干した果物を混ぜたクッキー、野菜を搾ったジュースが入った小さな瓶。あちらから、こちらから、物陰に隠れて視線を注ぎ、手を伸ばしてくるのは身寄りのない子どもたち。身を寄せて冬の寒さを凌ぐ彼女ら、彼らに施しをして回っているのだった。……慈善行為と言えば聞こえはいいかもしれないけれど、実際は今宵の遊び相手を見繕っているだけであり。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/路地裏」にモッペルさんが現れました。
モッペル > 変な時間に目が覚めてしまい。どうせだからと冬の澄んだ空気を見ながら盃を傾け…といっても場所は貧民街の宿の2階。裏路地に向けての窓。側に椅子代わりのベッドを引き寄せ、野太い腕を窓枠にかけ、星空を見ながらの一杯。

そのさなか、視界にふわふわと歩き回る影。なんだろうと思えば人の姿…

「嬢ちゃん。こんな時間に一人で歩き回る場所じゃあないよ?」

人影が声の届く範囲に着たときに、周囲の迷惑にならない程度の声をかけてみて

ミシェリ > 一通りの施し配り終えて、さてと巡ってきた空間を見回す。一目で見初めた相手がなかった事に溜息を吐きながらも、せっかくの労力を無駄にはしたくない。せめて磨けば光るような子はいなかったかと、暗がりに感じる気配を一つ一つ確認していると頭上から声がかかった。

「……?」

身寄りのない子らは物陰に潜んでいるから目立つ場所に立っているのは自分一人。しかしまさか嬢ちゃんなどと呼ばれるのは予想しておらず、瞬きを繰り返しながら周囲を確認し、それからやっと顔を上げた。なるほどと思ったのは、二階の窓に腰かけた女性がかなりの長身だと知ってから。それでも一応自分の事だったかと、自らの鼻先を指差して確認する。

モッペル > 自分のことか?と問いかけるような仕草には頷きを返し肯定。

「善行のご褒美だ。私とで良ければ一杯どうだい?」

一人で星空を肴にするのも悪くないが、寒いこの時期。誰かと一緒ならなお良い。と窓の部分の結界を解除して。こちらに来る様子を見せるなら梯子なりなんなりかで上に引き上げるつもりのよう

ミシェリ > 瞼を伏して考え込む顔。これだと即決するような子がいなかったのだから、今から誰かを無理に選んで連れていったところで気乗りがする確証はない。それならば、せっかくの褒美を素直に受けておいた方が味覚の面で楽しめるだろう。考えを纏めると、首を縦に振る仕草を二階の窓へ返して。

「できれば甘口のものを」

ご馳走になるというのに酒の味に好みをつけて、軽く地面を蹴る。空から糸で釣られたように浮かび上がると、そのままゆっくり彼女の方へ。諦め悪く物影に視線を送りはしたものの、その姿は数秒と経たず窓の向こうへ消えた事だろう……。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/路地裏」からミシェリさんが去りました。
モッペル > 「甘口ならとっときのぶどう酒をごちそうしようか。皮を剥いて作ったものだから渋みはないよ」

声に応答したところで相手がふわりと飛んでこちらに。大きな胸で受け止め、大部屋の中。もう一つベッドを引き寄せて座る場所を確保し、深夜ののんびりとした空間を楽しむかのように

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/路地裏」からモッペルさんが去りました。