2018/12/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 薄暗い貧民地区の中でも特に薄暗い路地。
怒声と打音、人間の倒れる音、悲鳴。
少年はそのさなかにいた。

「っっぁぁ!!」

数人の男を相手取った喧嘩。
拳を震えば男の一人の顔面を捉える。
追撃を迫れば他の男の妨害を食らう。横合いから殴られのけぞる。

「野郎っ!」

吠える少年は構わず先に殴った男の腹に蹴りを見舞う。

ブレイド > 広い場所ならこんな奴らに遅れを取ることはないのだが
狭い場所での乱戦となるとそうも行かない。
が、そこらのチンピラごときに引いてもいられない。
追撃をくれた男の足を払ってバランスを崩せば、無理やり殴りつけて転ばせ一時の無力化。
別の男が殴りかかってくるが遅い。身を低くして躱し、ケリを見舞われ倒れた男を思い切り踏みつける。

「このっ!くたばれっ!」

執拗にこいつを狙ったのは訳がある。
こいつがチンピラ共のリーダー格だからだ。
三回も踏みつければ戦意を失わせるには十分だった。
こいつはこれで十分だ。

「がぁぁっ!」

振り向きざまに背後から迫る相手を殴り抜ける。
そいつが地に倒れ伏したところで、ようやくチンピラ共も状況がわかったようで戦意を失っていった。

ブレイド > 目の上や頬は腫れ上がり、口の中も切れて血の味がする。
モゴモゴと口を動かし、血の混じった唾を吐き出せば、戦意を失いつつあるチンピラの一人に歩み寄り
思いっきり頭突きを見舞う。

「くだらねー喧嘩売ってんじゃねぇよクソが!」

吐く息は荒く白い。
チンピラたちを追い立てるように睨みを効かせ通りから追っ払う。

なんとかなった。

顔も体もぼろぼろだが、なんとか切り抜けることができた。
ここに来た頃に比べて強くなった…ということだろうか?
喧嘩に強いからと言って何の自慢になるわけでもないが…

ブレイド > 薄暗い路地に一人取り残され、大きくため息。
余韻だなんだというわけではないが、数人相手の立ち回りだ。
だいぶ疲れた。
あの程度軽くあしらえる程度の達人というわけでもないのだ。
思わず先ほどチンピラのリーダー格が踏みつけられた壁際に体を預けて座り込む。

「あー、くっそ…いってぇ…」

顔はもちろん、服を脱いだらそこらじゅう痣だらけに違いない。
体が熱を持って、寒さが和らいでいるのはいいのだが…

「男前が台無しだなー…」

一人冗談めいたことをいいながら腫れ上がった頬をなでる。

ブレイド > 歯やら骨やらは折れていないが、顎はガクガク。
視界も正直あまり良くない。
容赦なく殴りやがって…いや、こちらも思い切り殴ったし蹴ったのだが。
特に理由なく絡まれ、特に理由なく喧嘩になる。
こういう治安の悪いところではよくあることだ。
煽ったのはむこうだが先に殴ったのはこっちであったので、どちらが悪いとかは一概には言えない。
本当に無為な喧嘩だ。

誰かに見られればかっこ悪いことこの上ないシーンだ。
それを思えば、少し笑いがこみ上げてくる。

ブレイド > ダメージはさほどでもない。
一休みも終わったし、帰るとしよう。
全く、馬鹿なことをしたものだ。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からブレイドさんが去りました。