2018/11/17 のログ
イーシャ > 追跡を続けているうちにかの邪教についての記憶もおぼろげながら思い出してくる。
といっても、遭遇例が少ないためまともな情報すら手に入れることが難しい。
どれもこれも眉唾ものの噂ばかり…。
ただ誰かがばらまいた根拠の無い噂なのか、人心を操る力を持った集団なのか、この追跡で分かるかもしれない。

当初は不思議に思ったくらいのシスターの存在は、この青年の中で確かな疑念となって、緊張とある種の高揚感を感じていた。
そして少女が曲がり角に消えたのち、聞こえてきた音…。
はっとして音のした場所へ素早く、かつ静かに向かえば大粒の冷や汗が一つ落ちる…。
ただの少女ではなかった、ただのシスターではなかった…そも人間ですら…。
誘いこまれたか、彼女が自分より遥かに上位の存在だっただけかは定さではないにしても、しくじった…そう気づいたときにはもう遅かったかもしれない。
場数を踏んだミレーであったからこそ、背後から迫る脅威に反撃ではなく急所への防御を選んだ反応こそ早かったかもしれない。
だが彼女の狙いが命ではなかったのであれば無駄な行為であり、たやすく視界を奪われてしまった。
はたしてこれからどうなってしまうのか。

シェラ > (少女が行使したのは転移魔術。指定した場所への移動を行う高等魔術である。高等、とはいってもある程度の手練であれば行使できると言うし、希少ではあるもののスクロールも探せば高価ではあるだろうが手に入れることができるだろう。されど、少女の展開速度を考えると相応の術者であることが伺えるだろう。

そして、背後から迫る脅威――言わずもがな、少女本人である。転移術を完了し、青年の背後から襲いかかった。しかし、少女が選んだのは後ろから襲いかかり、その手の平で青年の目を隠すこと。しかし、それに攻撃の意思はなく、むにゅり、と青年の背中には柔らかいものが触れる感触があり、鼻孔からは甘い女の匂いが漂い、吸い込まれるだろう。そして、貴方の耳元には囁きかける小悪魔の声。)

だ・ぁ・れ・だ ?

(なんて、いたずらっぽく、からかうように悪魔は嘲笑う。貴方の身体に抱きつくように身体を押し付けて、囁くそれは禁欲的なシスターというよりも娼婦のそれに近しいだろう。)

ダメですよー?こんな夜中にいたいけなシスターちゃんをストーキングなんて。

(まるでできの悪い弟を優しく叱りつける姉のように、優しく、諭すような声をかけるだろう。青年の耳元には楽しそうに嘲笑う、微笑う、嗤う、悪魔の声。そして、誘惑するような甘い女の、悪魔の、淫魔の匂い。悪戯っぽく笑い、誘惑するような匂いを晒し、その上でかぷっ、と首筋に甘噛みをするような禁欲的とは程遠い淫猥な悪魔。それを受ければ、貴方は知るだろう。自分が、何に手を出したのかを。)

イーシャ > 一応ミレー族なため、魔力はあるし魔術にもそれなりに知識はあるし、使うこともできる。
だからこそ彼女のやったことはなんとなく理解できた。
かなり手際の良い転移魔法…一介のシスターが持つには過ぎた力だった。

そのシスターに背後から視界を奪われているのだが、どうにも思っていた手出しと異なる趣に一瞬思考が止まる。
視界を隠しているのは魔法でも麻袋でもなく、柔らかな手のひら…しかもなんか背中には柔らかいものが当たっている。
何より甘く危険な匂いと耳への囁き…状況が違えばさぞにやけてしまう行為だが、そんな気分になれるはずがない…少なくとも今は。

「…悪魔がシスターの恰好をするなんて、ずるいなぁ」

少女が背後から抱き着いているだけだが、青年は無抵抗を示すよう両の腕を小さく上げていく。
さすがにわかる、魔力とか雰囲気とか、背後から感じるたたずまいで、このシスターがヒトよりも上位の存在であることを。
なるほど、どうりで教団の情報が少ないわけだと一人納得しつつ、どう料理されてしまうんだろうと考えながら、呑気に言葉を発した。
実に魅惑的な彼女の声色、それに蕩けそうな匂い、痛みよりも妙な快楽さえ感じる甘噛み…本能的な脅威をひしひしと感じざるを得ない。

「…気を悪くしたなら謝るよ、見たことない顔だったからつい気になっちゃってね」

シェラ > (なにも少女は青年に物理的に手をだすつもりはなかった。別に攻撃された訳でも、逃走経路を塞がれた訳でもない。そういう風に短絡的に殺しちゃったりするのは趣味じゃないし、彼らは愛すべき隣人で、彼もまた我らが母の愛すべき子供である。子供同士で殺し合うなんて、我らが母が聞いたら大層悲しむだろう。)

あらまぁ。私が悪魔、ってわかるのです?

(少女は隠すことなく白状した。捻れた漆黒の山羊の角。背に生えた立派な蝙蝠の羽にゆらゆらと揺れる先端がハートを象った尻尾。それらをすべて晒したけれど、彼に自分を見ることは許していない。だというのに、彼は悪魔だと看破されてしまって。一体どうしてなんでしょう。うーん?わかりませんねー?)

なぜです?私だって敬虔なシスターちゃんであることには変わりないんですよ?我らが万物の母、我らが女神を信仰する敬虔な、シスターちゃんです。ずるいなんてことはありません。

(シスターの格好をしているのは、何も誰かを騙そうとか、コスプレとか、そういう訳ではなく。紛れもなくこれは少女が属する教団の礼装、修道服である。ずるいとか言われても、困る。)

あ、そうそう貴方達。そこのサバトで使う食材、教会まで持っていってくださいます?あと、拘束術式と、人払いの結界も。よろしくおねがいしますね?

(そう、声をかけた。その声に応えるように、複数の気配がこちらへ近づいてくるのが感じられるだろう。数は・・・おおよそ5~7人程か。彼が魔のモノに関しての鼻が利くならば、その全てから少女と同じ魔の匂いを感じられるだろう。

「了解しました、大司教さま」「大司教様、つまみぐいっすか~?」「・・・大司教様にお相手していただけるなんて貴方幸運。」

そう少女の声に応える複数の少女の声が返事として帰ってくるだろう。そして、各々大司教・・・つまり、青年の目を手で覆っている少女の指示に従い、少女が運んでいた食材を回収し、人払いの結界を張り、青年に拘束術式を施し、地面から漆黒の鎖のようなものを伸ばし、青年を立たせたまま腕と足をその場くくりつけるように伸ばして拘束し、その場から去っていくことだろう。)

さぁ、て、と。じゃあこちらも始めましょうか。
貴方には色々聞かないといけませんから・・・。

(彼の首筋から唇を離す。そこにはまるでキスマークのような鬱血痕が残るだろう。
まるで娼婦のようなスキンシップをはかる少女であるが、その存在自体は上位のもの。人ならざるもの、魔族の中でもそれなりに上位に属する悪魔。下手な対応すれば身を滅ぼしかねないような予感を与えるか。

そして、ぱっと貴方の目から両手を離し、貴方の視界を解放しよう。そうしたならば、ふわり、とまるで重力などないかのように貴方の背中を飛び越して貴方の目の前に降り立って振り返る。

・・・ヴェールの隙間から覗く濡羽色の髪と同色の角。爛々と輝く紅玉のような瞳。人を食ったかのような表情に、シスター服に秘められた双丘は手の平に丁度収まるかどうか、といった頃合い。 ・・・それが先程まで自分の背中に押し当てられていた、と考えれば自然とその下の柔肌が想像されてしまうだろうか。 そして、背にはまるで血を吸ったかのような紅い蝙蝠の羽に、尻から伸びるのは同色の悪魔の尻尾。見れば見るほどにどこに出しても恥ずかしくない立派な悪魔の姿をしたシスターが貴方の目の前に現れるだろう。)

まず、お名前から聞いておきましょうか?それと、私を追ってきた本当の目的も。 ・・・きちんと応えられたらご褒美も考えておきましょうね?

(そして、再び青年に歩み寄れば、今度は前からすり寄って、やはり胸を押し当てて誘惑しながら、片手を青年の顎に添えて、こちらを見つめるように誘導しよう。こちらも背伸びをしながら、貴方の目をその真紅の瞳で見つめるようにしながら声をかける。空いた片手で服越しに青年の程よく鍛えられた胸筋や、腹筋など相手の身体の感触を楽しみながら愛撫のような事をして。 その際に、相手の反応が良い所があるか、伺いながら相手の身体の感触を楽しもうか。男性の中には一部、乳首が性感帯の人間もいる、と聞く。彼は、どうだろうか・・・?
・・・下の、股間の方はまだ、おあずけ。)

イーシャ > 幸いなことに、彼女は早々にこちらを始末しようとか、そういうことは考えていない様子だった。
こちらの反応次第ではわからないけれど、少なくとも問答無用なタイプではないことは幸いだ。
教団の詳細が不明な以上、その教義についても知る由もないが故の不安だ。

「魔力の量とか、色…っていうのかな…そういうのは感じられるからなんとなくわかる…悪魔って種に会ったのは初めてだけどね」

仕事柄、魔族とも関わりを持つこともあるし、ミレーという種族柄魔法にかかわる力も大なり小なり備わっている。
尾行していたときはわからなかったけど、背後に立たれたときのあの圧倒的な存在感は、思い出すだけで猫耳と尻尾の毛が逆立ってしまうほどだ。
裏稼業をしていてもそんな強烈な印象を与えてくる人物などいなかったし。

「…じゃあやっぱり、君が禁書扱いで噂の教団の人ってわけか、大当たりじゃん…」

疑念は確証に変わった、残念なことに。
あわよくば教団の情報を…なんて考えていたが、今は軽率な自分にちょっと後悔中。
とりあえず今は、生きて帰れるかな~くらいのことしか、考えられてなかった。

と、そこへ彼女が誰かに声を掛け、視界がふさがれている中人の気配が増えたのを感じ取る。
数は数人で、確かな魔力を感じ取れる…もしかしてこの教団のメンバーは全員悪魔だったりして…と、嫌な予感がした。
それにその数人は、この少女のことを大司教とか呼んでるし、つまいぐいとか言ってるし、拘束とか人払いとかってのも聞こえたぞ。
鎖によって手足が固定されてしまい、万事休す…そんな言葉が浮かんでいた。
あんまり不安そうな表情じゃなかったかもしれないけど。

首筋につけられた鬱血痕は、痛みや不快感はないにしても、妙にジンジンする。
場合によっては殺されるかもしれないのに、やたらと落ち着いて見えるのはこういう状況に慣れっこなところがあるからか。
そして何より、逃走のチャンスを伺っているというのもある。

視界を覆っていた手を除け、背後からふわりと前方へ飛び越えてくる少女の見た目は、テンプレートな悪魔そのものの風貌。
小柄ながら出るとこは出ている少女の身体は、見た目以上に色香に溢れているように思える。
だからといってすぐに反応を示せるほど能天気ではないけれど。

「名前はイーシャ…君を追ったのはマジで気になったからだよ。
一応この地区のメンツの顔は大体覚えてるつもりだからさ」

どうやらこれから拷問?が始められるらしいが、こちらとしては隠すことなど何もない。
口を閉ざして引き延ばすより、早々に情報を引き出してモーションを起こしたほうが良いと判断した…彼女が信じるかどうかわからないが。
彼女の身体が吐息を感じられるくらい密着し、その柔らかな胸が擦り付けられる。
自分より深い赤の瞳の彼女に見つめられれば、質問などせずとも頭の中を見透かされてしまいそうな気分になる。
彼女の発する言葉や甘い香りが、少しずつ雄のしての昂りを膨らませていき、彼女の手のひらが肉体を愛撫し、指が乳首に触れればやはり多少は感じやすい部分なためか、平静を装いつつもほんのわずかに身体を揺らした。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からシェラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からイーシャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にディアさんが現れました。
ディア > 貧民地区。それはある意味で一番欲望でギラギラとした場所。
少女にとっては美味しい感情が転がっておりお気に入りの散歩コース。

ではあるが、貧民地区には異質な少女、周囲をきょろきょろと見渡しながら小さな足を前にだしながら歩みを進める。

ディア > 「はぁ 一人の散歩つまんない…」

小さな唇をぶーっと尖らせながらとことこと歩みを進める。
石畳をコツコツと打つように小さな靴音が響き渡る。