2018/09/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にティエンファさんが現れました。
ティエンファ > 苦悶の声すら漏らさず、中年の男が地面に倒れる。
その目の前には青年の姿。 黒い髪、黄色い肌、凹凸の少ない顔作り。 シェンヤン人の特徴。
青年の周囲には他にも2人伏している男達の姿。 そして、真っ青な顔で立ちすくんでる男が、あと2人。

そっちを眺め一睨みすれば、倒れた男達を放置して逃げ出していく。
その背を追わずに呆れたように見送って、血のにじむ口の端を親指で拭った。

「ったく、本当にこう言う事が増えて来たな…シェンヤン人と間違えられて襲われるたァな…
 怪しけりゃあしょっぴけば、金でも入るのかね 小金稼ぎにされるのは気に入らんなァ」

親指についた血を舐めながら愚痴る。
昏倒している男の懐を探れば、迷惑料を頂く。
チャリチャリと鳴らす財布にはー…

「…まァ、そんな小遣い稼ぎするような奴等だ、期待はしてなかったけど、酷ェな 酒すら買えん」

眉を寄せ、銅貨が数枚入っただけの金袋から、一枚も抜かずに帰す。

ティエンファ > そこで少し考えた青年は、にやりと、悪戯な子供のような笑顔。
髭面の男の財布は鼠顔の男の懐に。
鼠顔の男の財布は細身の男の懐に。
細身の男の財布は髭面の男の懐に。
しかも、髭面の男の財布から銅貨を抜いて、他の2人の財布に突っ込む。
うん、と満足げに頷いた青年は歩きだした。

「へっへっへ、起きた時には、お互いの財布がめちゃめちゃになってて、お互い疑心暗鬼だろうよ
 ましてや、自分の財布の中身がちょいと変わってりゃあ、尚更仲たがいだ 迷惑料代わりの悪戯ってね」

そんな事を言いながら路地裏の曲がり角を曲がり、人気の少ない市場通りを歩く。
肩に担いだ棒は変哲の無い木の棒だが、良く使い込まれた物。
開けた長衣の懐、左の胸元には鮮やかな刺青。
堅気ではない事が一目で分かる様相の青年は、ぶらぶらと。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にエルティさんが現れました。
エルティ > あまり歩きたい地区ではないが物入りのみとしては少しでも儲けのいい仕事。
しかも時間が限られるものを受けた以上は仕方がないと人通りの少ない市場を歩く。
先ほどまで持っていた大荷物は既に届け先に届けているだけに行き程の警戒をしなくていい事が多少の救い。

「…今日は問題なく終わったわね…」

この辺りに来れば嫌でももめごとの一つ二つに巻き込まれる。
それがなかった今日は運がいい、早く帰れると頬を綻ばせて歩き。
その油断から角を曲がった時に丁度やって来た人影とぶつかってしまい。

「っ……!ごめんなさい、少し考え事をしてたのよ」

これは自分が悪いと考えて先を取って謝罪を口にして。
面倒な相手出ない事を祈り、自分よりも背の高い相手を見あげる。

ティエンファ > エルティがぶつかったのは、肥え太った大柄な男。 酒も入っているのか、エルティを見下ろす目は胡乱。
しかし、少女のようなその姿と、すらりと伸びた白い太腿に目をやれば、下品な笑顔を浮かべる。
どうやら、エルティを商売女の一人とでも勘違いしているのだろうか、にやにやと笑いながらその肩に手を置こうとした。

…その時、その男が真横から吹っ飛ぶ。 蹴り飛ばしたのは、刺青の青年だった。
蹴る力加減はしたのだろう、すぐに起き上がった男が文句を言うが、それを睨み。

「オッサン、それは俺のツレだ 手ェ出すんじゃあねえよ」

エルティにあまり見せた事のない、用心棒の剣呑な視線。
絶句してから慌てて立ち上がって、男は今の事が無かったかのように小走りに逃げていく。
その背を見送ってから、息を吐いて。

「エルティ、災難だな …こんな時間にこんな場所に一人でって事は、仕事帰りか?」

お疲れ、と首を傾げる。 さっきの鋭い物の無い、いつもの笑顔で。

エルティ > 見上げればそこにいるのはよく肥えた大柄な男。
どう見ても酔っているような様子に自分を見下ろす様な下品な笑み。
これは確実に面倒な相手、しかも穏便に済まないと一目で判り。
大事な子を今日は預けていてよかったと伸ばされる手に溜息を吐き。

今夜は帰れないと諦めが表情に混じるが、突然にその男が視線から消えて目を丸くし。
男の代わりに伸びる脚を追えば、そこには知った青年の姿。

「…ティエンファ……?」

まさか知った顔、しかも知らない表情に一瞬誰か判らず。
男が逃げていくほどの威圧感を見せる姿に普段の姿からは想像できずに見てしまい。

「助けてくれて助かったわ……本当に災難、もっと災難になる所だったわ。
そんな所ね、ティエンファも仕事中なのに助かったわ」

先ほどとは違い、いつもの笑顔を見れば安心でき。
普段は絶対にしないが安堵と感謝から青年に抱きついて胸に顔を埋め、小さくお礼を告げる。

ティエンファ > 「なァに諦めた顔してるんだよ、あれっ位逃げるのなんてお手の物だろ?
 まァでも、どういたしましてだ エルティだったなら猶更、助けて良かった」

抱き着く少女を抱きとめる分厚い胸板。 僅かに屈んでその額に口付けれ場、優しく撫でる大きな手。
あまり人影が無いのを良い事に、片腕でぎゅっと一度抱き締めて。

「仕事はさっき終わって帰り道さ この時間だから、エルティの家に行くのも子供を起こすかもと思ってたがー…
 このまま、エルティの家に行っても良いか? …静かにするからさ」

前に一度、元気に帰ったら寝てる子供を起こした事があった。
反省した様子で、何なら今既に小声でそんな事を言う。

エルティ > 「逃げれるわよ。でもね、前に逃げて集団で待ち伏せされたのよ。
今回だけは本当に感謝しているの。来てくれてありがとう」

分厚い胸板の感触に安堵の息を吐き、離れた事に不服そうにするが頬に唇が触れて直ぐに笑みを見せ。
人影がない事に大人しく、安心できる大きな手に撫でられ抱き寄せられる。

「それなら私と同じね。ティエンファならいつ来ても大歓迎よ。
勿論いいけど…途中に寄り道するわよ。あの子を預けてるから」

子供を起こしたことを気にしている様子に大丈夫と言うように軽く青年を叩き。
小声の言葉にそう答えて見上げる。

ティエンファ > 「そりゃあ性質が悪いな …その時に居れなくてすまんな、難儀しただろう
 改めてどういたしましてだよ、エルティ」

普段のきりっとした雰囲気と違い、甘えてくる年上の少女。 大人しく腕の中に納まる身体を慈しむ。
頬や肩、腰を撫で、怪我なんかしてないか、と確かめれば満足げに頷く。

「それなら良かったぜ! 普段はそれらしい事は出来てないが、母親を守ったならあの子も許してくれるだろうしな
 おうよ、勿論 此処から近いのか?」

見上げる少女に尋ねてから少し考え…不意に、エルティの細い顎に指をかけて、その唇に唇を重ねる。
ゆっくりと味わえば、顔を離す。 唐突な行動だが、どこか満足気で。

「すまん、可愛かったんで我慢できなかった」

エルティ > 「本当にね…あの時は地獄だったわ…。大丈夫、最悪になる前に顔見知りが助けてくれたの。
本当にティエンファはいざってときに頼りになるわ」

あくまで今だけというように年下の青年に甘えて腕の中で身を寄せ。
身体を撫でる手の感触にくすぐったそうにして見せて。

「あの子はパパが大好きだから嫌ったりしないわよ。でももう少し顔を見せてくれないと忘れられるかも。
平民地区に出ればすぐよ」

そこに知り合いがいると微笑み、不意に顎に触れられたと思えば唇を奪われてしまい。
青年の行為を止める事も出来ずに味わわれ、顔が離れれば瞳には熱っぽさが浮かび。

「少しは我慢しなさい。全く…二人目を作るつもりだったの…?」

その時を思い出し‥顔を真っ赤に染めてしまい

ティエンファ > 「その知り合いには頭が上がらんなあ…はは、俺の目が届く時位はな」

前に、ギルドでエルティの噂を聞いた時は、無口で冷たい印象だと聞いた。
しかし、今この腕の中の少女はどうだ。 子猫が甘えるように身を寄せる。
そう思うと、尚更に可愛く思えて、頬と頬を寄せて甘やかし、甘えた。

「うぐっ …もうちょい顔を出せるようにせんとなあ…
 はいよ、帰りがけは俺に抱かせてくれよ 会う度に重くなって不思議な感じなんだ」

そんな普通の話の中で、混ざる色事。 初めてのキスの時よりも慣れた、濃厚な口付け。
潤んだエルティの瞳を見つめれば、ぞくぞくと雄欲が背筋を走り身震いする。

「…そんな目をしてそんな事を言ったら、俺がもっと我慢できなくなるって分かって言ってるか?」

そんな言葉を問い返し、濡れた小さな唇を優しく指で拭ってあげた。
それから、手を繋ぐ。 そんな動きは子供のようだけど、エルティの手を包む手は硬くて大きい。

「二人目は、そうだな …エルティの身体が落ち着いたらかね」

耳元で甘く囁けば、歩き出す。

エルティ > 「出来るだけこっちには来ないようにしてるけど…どうしても来ないといけないのよ。
私も本当にそうなのよ。もし会う事があったらお礼の一つでもね?」

街中に案内した後、うまく仕事は出来ているかと聞いた時は、明るく真面目と聞いて安心したもの。
そんな弟、子供と言って良いような青年が今はこうして頼りがいがある姿を見せる時はつい甘えてしまい。
しかし可愛いと言われれば照れ隠しに手が出るのは変わらず、頬が触れ合えば自ら擦り寄せて。

「顔を出せば私も嬉しいけど…仕事を真面目にするパパの方がいいかしら。
勿論よ、でも落したら許さないからね?」

突然の事で驚き対処できず、しかし慣れてしまった濃厚な口づけに抵抗も出来ず。
スイッチを入れられたような瞳で見てしまい、ふと我に返り首を振り。

「ティエンファはあんまり我慢できない気がするのよ?気のせい?」

そんな事を言う少年に艶の混じると息を吐いて返し、唇を拭われるとその指を舐めて。
手を繋げばはっきりと判る頼りがいのある大きな硬い手。

「身体は落ち着いてるわよ。でも……今は駄目だから」

耳元の甘い囁きに、困った笑みを見せて一緒に歩いて。

ティエンファ > 「なんだかんだで、実入りの良い依頼もこっちの街には多いからなあ…あんまり感心しない依頼もあるが
 だなァ、俺からも何か出来ればいいんだが…縁があれば会えるかね」

そんな事を言いながら歩く隣の青年は、出会った時よりも厚みが増した身体をしている。
まだどこか子供っぽい色も見せるが、口を閉じている時や、先程の睨み顔は一端の男で。
甘えるエルティが叩いてもびくともせず、むしろ愛おしいという様に微笑む青年は、確かに大人の階段を上っていた。

「真面目に仕事ねえ…もうちょいと学がありゃあ色々出来るんだが、結局は腕っぷしばっかりだからなあ
 落とさない落とさない! この間教えて貰った抱き方は覚えてるしな」

新米お父さんはそんな事を言って頷き、そして、首を振る少女を見れば目を細める。

「気のせいじゃないな でも、エルティが色っぽいから仕方ないのさ
 …キスした後のエルティは、エルティ自身が思ってる以上に女らしくて、ドキッとするんだぜ?」

自覚は無いだろうけど、と付け足して笑う。
指を舐める子猫の舌を見れば、下半身にすぐ血が集まるのを自覚する。

「…俺は身体が落ち着かないよ、エルティ」

困ったように笑う顔に、こちらも眉を下げて笑う。
まったく、自覚が無いのも困りものだ、なんて内心で呟きつつ…
エルティの案内で着いた家。 此処か?とエルティに尋ねて足を止める。

エルティ > 「怪しい仕事も多いけどその分収入もあるのよね。
そうね、縁があれば会えると思うわ。私と同じエルフの冒険者なのよ」

自分よりもよほどに成長した身体つきなので目移りしないか心配だが特徴を告げ。
初めて会った頃よりも鍛えられた身体つきに青年の成長を見て。
子供っぽく見える時は多いが、先ほどの顔などに男らしさを感じてしまう。
ただ、叩いても全く動じない姿は頼もしくも腹立たしくあって。

「今でも真面目にしているわよ。遊んでいないなら真面目なんだから。
ちゃんと覚えてるの?それならよかった」

青年の言葉にちゃんとお父さんの自覚がある事に安堵して。

「私に色っぽいなんて言うと子供趣味って言われても知らないわよ?
そ、そう……?それなら外でのキス…禁止しないと襲われちゃいそう」

付け足された青年の言葉は完全に予想外。
青年の指を舐めとり、もしこんな場所で襲われたら困ると考えてしまい。

「そこは修行と思って落ち着居なさい。今二人も育てるなんて無理だから…」

青年に駄目な理由を今度ははっきりと告げて見上げ。
そうして案内した集合住宅の一室。ここと青年に応えれば扉をノックして。
出てきた銀髪のエルフに話しかけ、預けていた息子をそっと受け取り。

ティエンファ > 「そう言う事だな 俺もよく用心棒の依頼を受ける …生活費位は入れるぜ?
 へえ、エルフの…あんまりエルフの知り合いはいないから、話してみたいもんだな」

ふむふむ、と頷く青年の横顔は無邪気だが…それなりに浮名を流す青年だ、どうなる事やら。
とは言え件のエルフの好みもあるので、好みをエルティが知っている場合はー…安心するのか、もっと不安になるのか、青年は知らない。
昔よりも逞しく、男らしくなった青年はそんなエルティの内心を知らずに。

「遊んではいないな、修行中でもあるし …ああ、覚えてるさ 俺とエルティの子供を抱くんだ、忘れんぜ」

しっかりと頷く。 愛は確かにそこにある。
しかし、頬を染めるエルティを見れば、まったくもう、とこちらが呆れる。
そんな顔をしたら、疼いてしまう。 …まるで、小動物を見つけた狼の様に。

「子供が好きなんじゃあない、エルティだから良いのさ
 …家の中だと、もっと我慢に努力が必要だけどな …家に着いたらまたキスして良いか?」

まるでしかられた子犬が見つめる様に眉を下げてそんな事を尋ねた。
2人を育てられないと聞けば、俺もずっと手伝えてる訳じゃないしな、と首を傾げて。

「ちゃんと避妊具はするようにするよ」

あの時は、孕ませるために抱いたし、後悔は無いけれど。と頷いた。
そして、エルティが受け取った赤ん坊を覗き込めば、機嫌良さそうに手を伸ばす様子に、思わず笑みを零す。
エルティに一声かけてから、左腕で包むように抱き、右手で送る身の上からポンポンと赤ん坊を撫でた。
エルティから見ても、きちんとした抱き方をしている。
預かってくれていたエルフにはきちんと自分の名を名乗り、子供の父だとも伝えた。
隠すつもりもなく、堂々と。

エルティ > 「用心棒は実力と信頼がないと受けれないのよ?十分に立派、ティエンファの負担にならないなら…?
エルフって少ないの…」

青年の無邪気な顔に大丈夫と思いながらも心配。
その知人のエルフは楽しい事が大好きだっただけに不安しかなく。

「修行をして仕事をして…ティエンファは真面目よ。それなら安心ね」

しっかりと頷く姿、少し見ない間に本当に頼れると甘えてしまい。
そんな姿に本当に惚れたと見詰めてしまって。

「そんなこと言われたら…恥ずかしいんだから。
……家まで我慢出来たら、いいわよ」

子犬に見えるような仕草に駄目と言えるはずもなく頷き。
本当は青年が求めるならと許したくなるが、そこは心を鬼として。

「あの時みたいに危ない日にしなければ大丈夫。
人間とエルフだもの、早々に当たらないわよ」

青年のあの時を思い出させる言葉にまた照れてしまい。
受け取った赤ん坊を大事に抱いて、伸ばされる手にそっと触れて握手。
青年の声にそっと赤ん坊を渡して心配そうに見るが、危なげない手つきに安心を見せて。
そうして預けていた友人に何度もお礼を言い、青年が名乗れば改めて紹介をする。
最初こそ驚かれるが直ぐに納得をされ、祝福と共にからかいの言葉をもたって肩を怒らせ。
青年に早くと急かして友人宅から自宅へと向かう事になる。

ティエンファ > 「こう見えて、それなりに依頼は入るんでな 手助け位はさせてくれ
 …最近、帝国人に当たりが強くて仕事は減ったが、それでも、今まで勝ち取った実績があるからな、生活には困らんぜ」

そう言って腕にを力瘤を作って見せる。 明朗快活な所は変わらず。
そのエルフと別のタイミングで会えば、どうなるかはー…誰も分からず。

「エルティがそう言ってくれるなら安心したよ まだまだ鍛えて稼いで、一人前にならんとな
 …よっしゃ、じゃあ我慢する!」

青年に甘いエルティの言葉に、笑顔で頷いた。
それから、きっと厳しい顔をしたエルティが言った言葉は、しかし存外、鬼ではなく。

「じゃあ、次の危なくない時期には、久しぶりに…な 子供を寝かしつけた後に」

照れるエルティの耳元での囁きは、あの日よりも低く甘くエルティの耳に響く。
そうそう当たらない、と太鼓判を押してしまった少女は、きっと、安全部にはじっくりと、何度も求められる事だろう。
…1ねんまえよりもずっと体力も、持久力も上がった青年のすべてを、受け止めて貰う事になるとは、その時は考えもしないだろう。

それは未来の話として、今は今。 抱き上げた赤ん坊は落ち着いて、嬉しそうに父の長い髪を掴んで遊ぶ。
引っ張るなよ、と赤ん坊の行動に苦笑いする青年は、しかし、声は柔らかく。
それから、エルティの友人のエルフに挨拶をする。 からかわれて怒るエルティをなだめ、和やかに笑う。

「じゃあ、エルティ …帰ろうか」

行こう、ではなく、帰ろう。 そう言ってから、子供と一緒にエルティを抱きしめる。
棒をエルティに持ってもらう事にはなるが、そんな風に武器を預けられるのも、エルティへの信頼なのだろう。
並んで歩く姿は仲睦まじく…。

エルティ > 「そこまでになってたの?本当に見ない間に立派になってるんだから。
何か変な事があったのかもしれないけど、冒険者は信頼があれば大丈夫。それならお願いするわ、お父さん」

力瘤を作って見せる青年の頼りがいのある姿に微笑み。
友人の性格を考えればきっと気が合うのは確実だがそこに気が付かない。

「私から見ればもう十分一人前よ。だから自信を持って。
良い子ね、ティエンファはだから好きなの」

笑顔で頷く青年の素直さは本当に好印象を持てるもの。
だから頼まれれば断れず、中が強引だったとしても子供を産む事も断らず。

「そうね…来月までは大丈夫ね。本当にエッチになっちゃったわね?」

耳元での囁きに長い耳が動き、その低く甘い言葉に身震いをして。
そんな青年に来月までは大丈夫と挑発するような視線を向けて微笑み。
ただ唯一の誤算は、あの時よりも鍛えられている青年。体力や持久力まで計算していなく。

それはそれとして、今は青年の髪で遊ぶ赤ん坊の姿を微笑んで見つめて。
こうしていれば本当に親子と判る様子は一緒に居て一番の幸せな時間。
友人の言葉に腹を立てるも青年の気遣いに落ち着いて。

「そうね、帰りましょう」

青年の言葉に一瞬目を丸くして、そして笑顔で頷き。
赤ん坊を抱く青年から棒を預かれば、信頼されているという証だと大事に抱え。
並んで歩く姿は本当に幸せな光景を醸し出して

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からティエンファさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からエルティさんが去りました。