2018/07/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/大通り」にレーナさんが現れました。
■レーナ > 貧民地区に走る商店などが多く並ぶ大通り。
堅気に見えない者や冒険者のように見える者など様々な人影が歩く貧民地区でも活気のある場所。
そんな通りの一角で壁に背を預けて人の流れを眺める。
正確には流れの中に不審者と思われるような、場所的に不審者しかいないと言っても過言ではないが…。
ともあれ雇われ仕事の為に人込みを眺める。
時折に酔っ払いやナンパのような者たちに声をかけられはするが、
言葉や拳で追い払い…。
あと少しの仕事時間だと空を見上げて溜息を吐く。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/大通り」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 貧民地区――慣れ親しんだその場所を、少しばかり酒に酔った風の足取りで進む男。
行き交う人々はそのほとんどが腹に一物抱えていそうな者ばかり。
勿論、その男もそうした者たちとさして変わりのない人間であった――
「おおっ……――」
ふと見れば、壁に背を預けて立つ女の後ろ姿。
その出で立ちに目を奪われ、馴れ馴れしくも歩み寄り――
「よう、美人さん――待ち人が来ないんだったら、オレがさらっちまってもいいか――って」
ひょい、と女の前に躍り出て、軟派な言葉をつむぎかけたところで――
男の表情が、少し気まずいものに変わった。
「れ、レーナか……――」
■レーナ > 怪しいものだらけと言っても問題がない人の流れ。
そこから依頼内容を遂行するなどまず無理な話。
今まさに一人の貴族のドラ息子といった風の男を何かを折る様な軽い音と共に追い払い壁に背を戻し。
もし依頼達成は出来ずとも時間が過ぎれば金になるので後少しと耐え。
「またか……浚うとは物騒だな…」
後ろから聞こえた声に振り返ろうとする前に目の前に躍り出る人影。
今度はどんな馬鹿だと視線を向ければ…知った顔。
しかも酔っているのかという酒の匂いを嗅ぎ眉をしかめ。
「奇遇だなエズラ…。ずいぶんと羽振りがよさそうだな?」
気まずそうにする男をにらむように左目を向けて。
■エズラ > そのすらりと伸びた背筋は、実際の身長以上に彼女の背丈を高く見せていた。
特に、どんな顔の女か確かめるために自分hが姿勢を下げているため、威圧感もすさまじい。
「あ~……いやぁ、まぁ羽振りがいいってわけでもねぇんだが――」
堅物気質な彼女にとって、今のような声のかけ方はまったくの悪手であった。
取り繕うようにこちらも背筋を伸ばしてみるが、今更どう取り繕おうと自分がどういう男であるのか、彼女にはお見通しであろう。
「……こんなブッソーな場所で突っ立ってりゃ、オレのようなのが後から後からうるさくねぇか?ま、もっとも――レーナをさらっちまうのは難しそうだがよ――」
それでもこんな場所にいるのは、きっと何らかの仕事中なのであろう。
ムフ、と気を取り直したように笑みを浮かべ――
「仕事が上がったら飲みに行こうぜ、奢るからよ――」
正統派のナンパに移行するのであった。
■レーナ > 身長は男のほうが高い訳だが今は姿勢のせいもあって見下ろす格好に。
元々目つきがきついだけに完全に周囲からはナンパ男を威圧しているように見えているかもしれないが…。
「そうか?随分とよさそうに見えるぞ?
酒を飲んで女をひっかける事が出来る程度にはな?」
実際、確実に身体狙いと言って良いようなナンパは嫌いなものの上位。
それを知り合いがしただけに機嫌が悪いというように眉がつり上がり。
姿勢を伸ばし取り繕うとする男がどういう男か知るだけに完全ににらむ目つきになる。
「それが冒険者の仕事だ。選り好み出来る身分でもないのでな。
既に12,3人はいたな。数人しつこいから折ったが比較的平穏だ。
私をさらうか……それは全力で抵抗するがいいな?」
ただでさえ金欠で受けた面倒な仕事なので愛想良くは出来ない。
睨んでいれば笑みを浮かべる男を見続け。
「酒の後はどうするつもりだ?」
正当なナンパに切り替えた男に一言聞き。
もう分かってはいるが業と確認をするように。
■エズラ > 実際、傭兵稼業でそれなりに稼いではいたが――稼いだ金は結局こういうことに消えていく。
そのため、彼女の言葉はある意味では間違いだったが、ある意味では的を射ていた。
「むっはっは……そりゃまぁたしかに――って、じゅっ……随分と命知らずが多いんだなここらは――」
こんな場所で彼女が突っ立っていれば、声をかける輩も多いとは思っていたが――2ケタとは流石である。
「酒の後―ーだって?そりゃ勿論、分かってるだろ――今夜のねぐらまで、丁重にお送りしますとも――」
その言葉の裏にある意味を一切、隠すつもりすらなさそうな笑みを浮かべて、そう答えるのであった。
■レーナ > 最近、騎士団と魔族の間の戦闘があったおかげで身元不明な自分では仕事も減り。
得意な討伐の依頼もなく金に困る中で羽振りのよさそうな男を見れば普段よりも機嫌が悪く。
「後2,3人来た後なら問答無用でな振り倒している所だな。
エズラを含めて命知らずは多いぞ」
むしろ目の前で前者が追い払われて直ぐに声をかけてくる肝の太いものも多いとあきれ。
「判っていたが念のためだ。……この辺りで一番の宿、それなら付き合ってやる」
隠さずにはっきりと告げる男に別な意味で呆れてしまい。
それなら吹っ掛けてやろうとそう条件を付ける。
■エズラ > 「おおこえぇ……いや、本当に」
彼女の場合、本当にそれができるから恐ろしい。
以前、共に討伐の依頼をこなした時にその実力はよく理解していた。
しかし同時に、苦手な依頼も進んで受けるばかりに、苦戦しているところにも遭遇していた。
見た目が大人びているので考えたこともなたったが、ひょっとして思っているより年若いのであろうか――
そういうギャップにも惹かれるところではある。
「むおっ……ふっかけるなァ……まーでも、レーナと一緒できるんなら、安いもんだぜ」
歯の浮くような台詞をすらすらと並べると、善は急げ、彼女を急かすようにその場を後にするのであった――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/大通り」からエズラさんが去りました。
■レーナ > 「本当にやってもいいんだがな」
男の実力も知るだけに一筋縄でいかないことは承知している。
それでも仕事も少ない今、それで日銭が手に入るなら悪くはない労力と考えてしまい。
男の視線の変化になんだ?というように睨みつけて。
「当然だ。私は安くはない。酒で済まそうなど考えが甘い」
本当にナンパ師だとあきれ、急かす男に連れられてその場を後にしてしまう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/大通り」からレーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/大通り」にレーナさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/大通り」からレーナさんが去りました。