2018/05/23 のログ
ジャック >  
なんだその値段はふざけているのか。
安物を売りつけるのか。
そうでないなら正しい価値を反映した正しい値段を付けろ。
貴様の言っていることはそういうことだぞ。

(何故かこちらが腹を立てる。
 魔女の薬の相場など知りもしないが、いくら何でもその値段は安すぎる筈だ。
 これだから魔女と言う輩は信用がならない。)

正しい手順を踏めば、だろう。
貴様の言う通り、技術と言うのはそういうものだ。
ただの縁起など、少なくとも医術に置いては技術になりえるものではない。

(今まで何千回と「切って」きた結論がこれだ。
 医術でも魔術でも、その他さまざまな技術は動いた通りに動くものである、と。)

ふむ。
なるほど、これは便利そうだ。

(これを飲ませれば、施術中に暴れられることもなさそうである。)

アデリータ > 「魔女が普通の商いなんてするもんかい」

ひひひ ひひひ と見かけに似合わない笑い声。

「魔女の薬ってのはねぇ、相手を見て値段が変わるのさ。
 そもそもきちんと流通なんてしてないんだ、作ったやつが気分で値段を決めて何が悪いのさね」

ひひひ ふふふ と笑い声。

「助ける命に値札が書いてあるなら、アンタの望む正しい値段ってぇやつを改めてつけるさね」

どうだい? なんて目を細めて小首を傾げた。

「ついでに言えば、この薬を作るのはアタシにとっては大した労力じゃあないのさね。
 ひひひ、それでも足りないって思うならホットドッグの一本でもつけとくれ」

ジャック >  
……。

(苦い顔。
 全く、これだから魔女と言うヤツは。
 財布から二十ゴルド取り出し、ホットドッグと一緒に渡してやる。)

――命に安いも高いもあるものか。
私は命が失われるのが我慢ならないから救うだけだ。

(命の値段などなんてことを言いだすのか。
 悪魔かこいつは。
 魔女だった。)

アデリータ > 「その命を助ける技術にも値段がつくんだろう?
 ひひっ……それを無償にするなら、値段をつけるのは売り手の自由さね」

競争があるなら、また別だろうけれどねぇ。なんてのたまいながら美味しそうにホットドッグを頬張り始めた。

もしゃりパリンもしゃり。

「そうさねぇ。命は無くなったらそれでお仕舞い。
 魔女のアタシも同じさね。
 ……ひひひ、アタシャ不死身だけれどね。
 坊や、精々長生きして面白おかしく暮らすんだよ」

軽く指を振れば、箒がふわりと低いところまで下りてきた。

ジャック >  
……。

(今度こそ何も言えない。
 自分が命を助けて金を取らないからだ。
 ぐうの音も出ない。)

不死身だと?
どういうことだ。
不死だと言うのか貴様。
どういう理屈だ。
何の力がどう働いて不死身になっている。
首を落としても死なないのか。
心臓を摘出するとどうなる。
脳は?
血管を塞いで血液の流れを止めても死なないのか。

(不死身と言う言葉を聞いて目の色を変える。
 がしり、と彼女の肩を両手で掴み、矢継ぎ早に質問を飛ばして。)

アデリータ > 「不死身さね。
 なんなら、今から実演してみるかい?」

肩をつかまれた時に少しだけ驚いた顔になるが、すぐに ひひひ と笑う。

「そんなに熱く見つめられると照れるねぇ。
 前の旦那にもこんなに攻められた事はないときた。
 ……どういう理屈か だって?
 不死身のカラクリなんて娘にしか教えてないよ。
 でもまぁ……アンタが今言ったことは全部やっても死なないねぇ」

肩をつかまれたまま ひひひ ひひひ とおかしそうに笑う。

「アタシャ魔女だよ。普通の道理が通るものかい。
 そろそろ離してもらえるかい? あんたが幼女が好きっていうなら少し考えなくもないけどねぇ?」

ジャック >  
これだから魔女と言うやつは。
――死んでいる別人の身体を動かしている、と言うわけではなさそうだな。

(いっそ首でも切ってみようか。
 しかし医者である自分がそんなことを出来るはずもない。
 苦い顔で彼女の身体のあちこちをぺたぺた触る。
 「凍結」が発動しないことから、死体に寄生するような類のものではないらしい。)

出来るのならば貴様を頭の天辺から足の先まで余さず解剖して調べてみたいところではあるが。
――ふむ、そうだ、それがいい。
おい貴様、うちにこい。
貴様から買った薬の実験も兼ねて解剖してやろう。
何、仮に何かの間違いで死にそうになっても問題ない、私がいる。

(そのまま彼女の腰のあたりをがっしと掴んだ。
 抵抗がないならそのまま小脇に抱えて歩き出すだろう。)

アデリータ > 「生まれた時からずっとこの身体だよ。
 どこかのスナッチャーみたいな事はやっちゃいないさね」

大人しくペタペタと触られて。

「解剖したって面白いもんじゃないと思うけれどねえ?
 死なないだけで痛みはしっかり感じるんだよ?」

小脇に抱えられてぷらーん。
おまわりさん、事件です。

「坊や、もう少しレディの扱いには気をつけな。
 さもなきゃアンタを豚やカエルに変えちまうよ」

ジャック >  
痛みを感じると言うことは生きていると言うことだ。
生に感謝するいい機会ではないか。
――持っていろ、全部食うなよ。

(片手で棺桶の鎖を掴み、もう片手で魔女を抱える。
 ホットドッグの袋が持てないので、魔女へ持たせておいた。)

生憎命の扱い方しか知らん。
長年かけて作り上げてきた私の身体を台無しにされては困る、我慢しろ。

(などと好き勝手なことを言いながら、路地裏を歩く。
 目指すは我が城キリサキ医院――。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からジャックさんが去りました。
アデリータ > 「……わかった、全部食べたら駄目」

せめてもの慈悲だ、一個だけ残しておいてやろう。
どうせこの身は不死身だ。痛いのも感じるだけで慣れている。

「魔女に我慢を強いるとは、剛毅なやつさねぇ
 ひひひ……まぁ、飽きるまでは付き合ってやるさね」

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアデリータさんが去りました。