2018/05/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場『オ・ルヴォワール』」にダグラスさんが現れました。
ダグラス > 「相変わらずこの店はいつも賑やかだな」

店の前で繰り広げられる殴り合いの喧嘩すら大したことではないように潜り抜け。
入り口を開けて中に入れば喧騒に包まれる店内を見渡す。
どうやら今日もなかなかの客入りのようだが一人客は少ないのかカウンター席がまだ空いているのを見つけ。
丸盾を背に背負ったままカウンターに向かえば木製の椅子を引いて。

「むさくるしい男で悪いが、横を失礼するぞ。
マスター、ビールと、肉のつまみをくれ」

すでに程よく寄っている様子の少女に声をかけてから腰掛けて、注文を通し。
むさくるしい男ばかりの店内で黄金の如く輝く金髪は店に入った時から目についてはいた。
明らかに浮いてはいたが、だれがどこで飲んでいようと文句を言う筋合いはない。

「ねぇちゃん、いつもここに飲みに来るのか」

とはいえ、美人を横にして声をかけないほど人間ができているわけでもなく。
受け取ったジョッキからビールを喉に流し込んで潤してから声をかけ。

エンジェル > 聞いてもいないマスターへとぐだぐだと愚痴を聞かせていれば隣にムキムキの冒険者風の男。
アルコールで据わった視線だけを向け、無言で軽く右手を上げて見せる。
顔を見れば小柄な女性……どころか明らかに子供。
しかし、吐き出す息は完全に酒臭い。
すっかり火照った頬も潤んだ瞳も明らかにすでにアルコールが回っていることを伝える。

「おー、仕事ないときゃだいたいいるぜ。
 オッサンあんまり見ない顔だな。」

にへらと笑って自分のジョッキを適当に掴み、男のジョッキへと乱暴にぶつけて乾杯などとのたまう。

ダグラス > 「そうだな、基本的に海に出てるか、街にゆっくり居座ることはすくないからな」

予想通り、すでにかなり出来上がっている様子の相手とジョッキをぶつけ、乾杯をすれば一気に半分ほどを胃に流し込み。
見たところ年はかなり若い、というより子供そのものだ。
だからと言って咎める気もない、自分だって同じくらいの時にはビールを飲み、喧嘩をして暮らしていたのだから。

「仕事か、何をやってるんだ」

つまみを口に放り込み、体を半身相手に向けて問いかけ。

エンジェル > 「あーん、船乗りかよ。
 てっきり冒険者崩れの盗賊かと思ったぜ。」

なるほど、言われてみれば日に焼けて船乗りに見えなくもない。
じろじろと男の逞しい身体を眺め、試しに胸板を思い切り叩いてみる。
もっとも所詮は女、しかも子供の力、いかほどの痛痒も与えられないだろう。

「はは、あたしの仕事か?
 へ、当ててみろよ?」

カウンターの上のピーナッツを素足で器用に掴み、異様に柔らかい身体を活かしそれを口元へと運びぼりぼりと噛み砕く。
行儀悪いにも程があるがそれを咎めるような大人はここにはいない。

ダグラス > 「遠からずってところだな。
兵士崩れの海賊だがな、これでも一応船長やってるんだぞ」

鍛えられた胸板を叩かれれば、バンバンとまるで鉄板でもたたくような反動が相手の手に跳ね返る。
むろん子供にたたかれた程度であれば痛みすら感じることはなく。
相手の問題に顎に手を当てて考える。
この地域で仕事をする子供は珍しくない、とはいえ相手の容姿や掌の綺麗さから肉体労働の類ではないだろう。
そして働く子供が多いとは言え、選択肢が多いわけでもはないだろう。

「う~ん、そうだな……君なら、ウェイトレスか。
もしくは娼婦、だろうか」

相手の身体を観察するように眺めつつ、ゆっくりと考えを口にして。

エンジェル > 「あー、そっちかー。
 なるほどにゃー。」

盗賊かと思ったのだから、言われてみれば海賊であってもおかしくはない。
細かいことに気が回らないあたり、すっかりアルコールが回っているのだろう。
何か仕込んでいるのかと思えるほど硬い胸板を楽しそうに殴りながらジョッキを傾ける。

「おー、よくわかったなーってか、まあ、それくらいしかねーよなぁ!」

男の答えにケラケラと心底楽しそうに笑い声を上げ、こっちだこっちと男の胸板を叩いていた拳の人差し指と中指の間に親指を突っ込んで見せる。

ダグラス > 「まぁ酒が飲めるくらい稼げるのはそれだろうからな」

ましていくら安酒とはいえ子供が普通の仕事で酒場で飲みつぶれるほど稼げはしないだろう。
酒の効力か、明るい様子で娼婦であることを見せつけてくる相手の下腹部に視線を一瞬落とすものの肩をすくめ。

「お前くらい容姿が良ければかなり稼げるだろう」

持っていたジョッキの中身を飲み干せば追加を注文し。

エンジェル > 「にひひ、そりゃおめー、びっくりするくらい稼いでるぞ?」

酔っぱらい特有の楽しそうに可笑しそうな笑顔を浮かべ、男に負けじとおかわりと注文する。
男の視線の先、紺のホットパンツからはすらりとした脚が伸び、裾からちらりと黒い下着が覗き見える。

「女はよー、股開きゃ簡単に稼げるなんて思ってるヤツも多いけどよぉ。
 そんな簡単なもんじゃねーんだよなぁ!
 わっかるか、おめー?わっかんねーだろうなぁ!
 高い女買ったことあっか?」

話し相手が出来たのが嬉しいのか、先程まで愚痴ってたとは思えないほど上機嫌にジョッキを呷り、ダンダンと踵でカウンターを蹴りつける。

ダグラス > 「ほぉ、それは何よりだ、娼婦が稼げない世の中じゃ、俺は商売あがったりだからな」

相手の言葉に小さく頷く。
実際、娼婦が儲かるということはそれなりに経済が回っているということだ。
それに相手の年齢と容姿からして普通でもかなりの値段になるだろう。

「まぁどんな仕事も稼ぐのは楽じゃないからな。
俺だってたまに稼いだ時ぐらいは高い娼婦を抱くこともあるぞ」

性欲を満たすだけなら奴隷やその辺で襲っても十分満たせる。
が、命がけの航行から帰ってきた時くらいは娼婦で女を買いたくなるものだ。
それは性欲を満たすだけではない、生きてまた街に帰ってきた安心感を得るためでもある。

エンジェル > 「へへ、賊のくせにむずかしー話するじゃねーか。
 まあ、せいぜいお貴族様の沈めてやってくれ。
 あー、でも、あたしの客のはやめろよな?
 ロリペドオンリー貴族ってのは言うほど多くはねーんだからよ。」

ずっと男を咥え込む仕事しかしていない少女には何故娼婦と海賊に関連があるのかはわからないが、細かいことは考えずに笑い飛ばす。
左手を自分の薄い胸に這わせつつ、常連の顔を思い出す。
年端もいかない少女を目玉が飛び出すような額で買う男たちだ、どこに出しても恥ずかしい変態しかいない。

「ち・な・み・に、あたしはこれくらいだぞ?」

口元に意味ありげな笑みを浮かべ、瞼を半分落とした瞳で流し目を向け両手で数字を作って見せる。
お高い店でさらに五指に入る売上を誇る少女だ、自慢げに示した数字は下手したら平民の月収程の額。

ダグラス > 「腐っても船長だからな。少しは頭を使わねぇとやってけねぇんだよ。
まぁ、客がいなくなったら俺たちが稼いでるだろうから俺が買ってやるよ」

相手の要望に関しては善処するといいつつ。
まだまだ未発達の胸に手を当てる相手を見ては彼女が男に抱かれる姿を想像し、思わず股間を膨らませ。

「ほぉ……その年で大したものだ。
貴族が絡まなければ俺が買ってみたいものだな」

高い娼婦に通うことがあっても安易に出入りするのは難しい。
自身の顧客でもある客の貴族の中には海賊が同じ店に通うのを嫌がるものは多い。
ゆえに高級娼館に通うときも可能な限り気を使って買う必要があった。
無法者とはいえ、為政者の機嫌を損ねすぎて得をすることはないのだから。

エンジェル > 「頭使うって顔してねーだろーが。
 あー、あれか?パチキで使うってか?」

酔っぱらい特有の自分の言葉に受けて大笑い。
腹を抱えて笑いながら両足でカウンターを蹴りたくり、思わず椅子のバランスが崩れ転けそうになって一瞬慌てる。

「なんだよ、あたし買えるくらい稼いでんのか?
 海賊ってのは随分儲かるんだな。
 アイツも冒険者なんかより海賊のほうがいーんじゃねーか?」

あっさりと少女を買ってみたいと言った男の言葉に強がりや虚飾は感じられず、思わずびっくりして目を丸くする。
そして、背もたれの後ろへと頭を落とすよう仰け反り、情夫として囲っている少年を思い浮かべる。

ダグラス > 「くく、まぁ間違えちゃいないな。
っと、気をつけろよ大事な体に傷がつくぞ」

笑いすぎで椅子から落ちそうになる相手の背中に手を添えて体を支えてやり。
快活に笑う太陽のような表情に自らも思わず口角を上げて。

「その代わり命がけだし、冒険者みたいな保証もねぇ。
恋人に死んでほしくなかったら冒険者のほうがまだましだ」

船の上での冒険は陸をいく冒険者とはまた違った危険がある。
なれた自分ですら、毎回船を出すたびに数人の死者を出すほどだ。
特に嵐に襲われた日にはうえで船員のほとんどが死んでしまうこともある。

エンジェル > 「おっと、わりー、さんきゅ。
 なんだよ、お前紳士かよ、海賊の癖によ。
 ついでにどー見たって悪人顔だよなぁ!」

背中を支えられたまま酔いに任せておなかを抱えて笑い転げる。
小柄な身体を支えてくれている掌の大きさに安心感を感じるのか、先程よりもさらに大暴れ。

「恋人っつーか、んー、どうなんだ?
 あたし恋っつーのよくわかんねーからなぁ。
 つーか、結局は突っ込みてーってのと突っ込まれてーってのがお互い様だったっつーか?
 いや、でもなー、あー、チンコ突っ込まれてなくてもいいしなぁ、よくわっかねーなぁ。」

愛だの恋だのを理解するには物心ついた頃から身を置いている少女の観葉は特殊過ぎたし少女もまた稚すぎた。
さらにはアルコールまで回っていては思考もまとまるわけもない。

「ってか、そんなアブねーんだったらなんで海賊やってんだよ?
 まっとーな仕事は出来ねーにしても、陸の上で山賊なりやってりゃいーんじゃねーの?」

わからないものはわからない、というわけで理解できそうなことへと話題を変える。
男へと背中を預けたまま、椅子の前足を上げてゆらゆらと身体を揺らす。

ダグラス > 「悪人面は余計だろうが、お前この場で犯すぞ!」

酔った勢いで罵倒されればわざとがくんと相手の座る椅子を揺らし。
それでも相手の軽い体重を支えるのに片手で十分なのかこけないようにバランスを取り。

「ほ~ん、難しい乙女心ってやつかねぇ」

複雑な女性の心境を理解できるほど、紳士に生きてきたわけでもなければ娘を育てた経験などない自分には愛っての複雑な心境は簡単には理解できず。

「山賊より当たれば一発がでかいしな。
正規軍から逃げるのもやりやすいし、何よりいろんな場所の女が抱ける」

最後の要素が最も重要であるといわんばかりに胸を張って断言し。

エンジェル > 「ひひひ、やっぱ悪人じゃねーっとわっ!?」

犯すと脅されても微塵も怖がる様子は見せず笑い飛ばす。
しかし、不意打ちに椅子を揺らされると堪らずびっくりして両手足がばたばたと踊り、カウンターの上に広げた両足を置いて大の字に身体を支える。

「あー、びっくりした。
 お前今のわざとだろ?
 ざっけんな、犯すぞ?」

じろりと凄んでは見せるものの、所詮は年端もいかない少女。
そもそも本気で怒っているわけでもないのだから、威圧感などほとんど出ない。
とりあえず、中指は立てておいた。

「あー、やっぱ女かよー。
 男ってのはいい女抱けりゃ幸せ感じられるんだもんなー。
 羨ましいぜ、単純でよ。」

まあ、そのおかげで食いっぱぐれないわけだが、と。
男の手に背中を預けたまま、大の字になったまま大きく伸びをし、それから慣れた様子で脚を組む。

ダグラス > 「その分命掛けで仕事してるからな、男にとって一番でかい欲求なんだから仕方ないだろう」

相手の文句に対し方をすくめて言い返す。
カウンターの上に足が乗ったせいで細くきれいな脚が強調されて見え。

「お前は男に抱かれるときに幸せを感じないのか?」

相手のやさぐれた様子に軽く首をかしげる。
確かに娼婦が行為で幸せを感じるようでは向いてないといえるかもしれないが。

エンジェル > 「まあ、わからんでもない。
 男ってのは種撒き散らしてなんぼってとこあるもんなァ。
 ガキ作って育てんのにも金いるし、世の中なんでも金、金、金だな。」

両手を首の後ろに組んでぶらぶらと椅子を揺らす。
背中を支えてもらっているせいで何だか宙に浮いているような不思議な感触を味わえる。

「どーなんだろーなー。
 そりゃチンコ突っ込まれてアヘアヘしてるときゃきもちいーけどよー。
 なんか幸せってのはもっと違うんじゃね?
 クスリ使われて意識ぶっ飛んでる時なんかチンコだけありゃいいって気持ちになるけどよー、後で死にたくなるくらい鬱になるしなァ。」

首を傾げる男へと視線を向け、両膝を広げて男に抱かれているポーズを作り、幼い見た目に似合わない艶めかしい腰使いをして見せる。

ダグラス > 「まぁそうだな、女を孕ませるために海賊やってるようなもんだし」

喉を潤すためにビールを流し込み。
カウンターに肘をついて頬杖をつき。

「それはお前あれだろ、クスリの量が足りねぇんだよ。
頭ぶっ飛ぶくらいやれば最高だぜ。
後は男がへたくそとかな。
好きなやつとか体の相性がいい相手なら幸せになれるぞ。」

人気の娼婦であることを示すような相手のエロティックな腰使いに思わず目を取られながらもいい。

エンジェル > 「そのわりにゃまだ孕まねーガキにたっかい金出して突っ込んだりするだろ?
 まあ、あたしのことなんだが。」

幼い頃からほぼ毎日男を咥え込んでいる弊害か、未だ月のモノが来ていない。
にも関わらず男たちは競って中に出したがるわけだから、よくわからない。
男の視線を感じながらも気にせず腰を使って見せる。
もっとも考え込みながらなので半ば無意識に動かし続けているだけだが。

「まじかー。
 うちのクスリかなりヤベーんだけどなぁ。
 男が下手くそなのは、まーどーでもいいかな。
 あたしら男が上手かろーが下手かろーがかんけーねーし。
 どんな早漏でも1時間は保たせられるし、イキまくれねーとうちで客取れねーしよ。」

正直演技も出来なくなるからクスリは好きではない、が、それを超える多幸感というものに興味がないわけではない。
気持ちいいことが嫌いな娼婦なんてすぐに潰れて客が取れなくなるわけだから、少なくともベテランの娼婦というものはエロいものだ。

ダグラス > 「そりゃそうだろう。
お前見ないなかわいい女に出したくない男なんていねぇよ」

当たり前だと言わんばかりに軽く頭を振り。

「さすがプロだな。
じゃあ、今度海外産のやべぇやつ試してみないか?
もちろんその時は客として買ってやるからさ」

ぐっと腕に力を入れて相手の背中を押して椅子をもとに戻せば残っていた酒を飲み干して。
椅子から立ち上がればマスターに二人分の会計を払って軽く相手の頭をなで。

「じゃあな、俺は先に上がるけどあんまり飲みすぎるんじゃねぇぞ」

そう言い残して酒場を後にしていく。

エンジェル > 「あー……。」

海外産……気にならないと言えば嘘になる。
クスリが嫌いなのはわけがわからなくなって仕事にならなくなるからで、プロとして悔しいからだ。
頭を撫でられながら酔っ払った頭でしばし考える。
まあ、大して頭は働いていないわけだが。

「そんときゃ仕事は抜きだな。
 マグロでいいなら、相手してやんよ。」

クスリが入った状態で相手して、この程度かと思われるのも癪だ。
酒場から出ていく男の背中をのけぞって逆さに眺めながら叫ぶ。
ちょっと安売りしちまったかなと思うものの、まあ、たまにはいいかと飲み続けるのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場『オ・ルヴォワール』」からダグラスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場『オ・ルヴォワール』」からエンジェルさんが去りました。