2018/04/19 のログ
イグナス > 考えすぎも、仕方ない。飯を食いに行こうと歩き始めて――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にルミエラさんが現れました。
ルミエラ > 「全くついてないよ……本当にね」

貧民地区の一角にある奇麗とは言えない酒場の一つ。
そこの奥まった席でいかにも不味いという顔で伸び切ったパスタを突く。
昼間の仕事で支給品をなくした始末書を提出した後に言い渡された別の仕事。
今度は貧民地区の酒場で見かけられた指名手配犯を探すという仕事。

見つかる訳がないと考えはするが仕事ならば行くしかなく。
そうして不味い食事を食べながらこうして待っている。

「これもあいつのせいだね……」

溜息を吐き昼間への恨み言を呟き、のびきり不味いパスタをエールで流し込んで。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 貧民地区にある酒場。治安、悪し。内装、まぁそれなりに汚く。
でも酒の種類は豊富。そんな店。
その店に、一人の男が現れる。

「マスター、麦酒。あとなんか摘める物」

カウンターに向かって言う男だが、そこで店内を見渡し。
さぁ、どこの席に座ろうかな、と思っていれば。
奥の席になにやら気配。男のセンサーに反応する類の。
そこを見れば、ちょっと陰鬱とした感じの雰囲気を発散している少女がいて。

「よぉお嬢さん。シケた面してんね。
 ご一緒してもいいかな?」

とりあえず、ダメ元でも声をかけるのは男の主義であった。

ルミエラ > いくら貧民地区の酒場とはいえ平民地区に比較的近い位置。
それならもう少し美味しいものでも出せばいいのに、そんな事を考えてパスタを突き続けていればかけられる声。
最初は誰の事かわからずに周りを見て、そして自分だと気が付く。

「ボクの事かな?まあ……構わないよ」

相席と言われてもう一度周りを見れば開いた席はいくつか目につき。
それでも来るというもの好きさに構わないと告げて。

セイン=ディバン > 治安は悪くても、まぁ、そこまで凶悪な人物はいないお店。
とはいえ食事はそれなりに。美味しいともまずいとも言いにくいお店。
パスタを微妙な表情で食す相手は、男を見て返事をしてくれた。

「サンキュー。それにしても……。
 何かあったのかい?」

相席の許可を貰い、席に着く男。同時に、酒とつまみが届き、一気にビールを呷る。
相手の表情に気になった点があり。男はずけずけっ、と尋ねてみる。
好奇心半分。心配半分。そんな所。

ルミエラ > フォークに麺を絡めては口に運ぶが口には合わずに飲み込み。
もしかすれば他のメニューなら美味しかったかもしれないと考えはするがもう一品も食べれないので諦め。
席にと付いた男を一目だけ見てフォークを動かす。

「空き席があるのにキミも物好きだね。
ん……まあいろいろだね」

ビールを煽る男の言葉に流石に仕事の事だったので軽々しく口にはできず。
言葉を濁して答え、エールを口にする。

セイン=ディバン > もっそもっそと食すその様子。美味しそうには見えない。
っていうか多分美味しいと思って食べてないぞ、と思う男なのであった。

「うん? そりゃまぁ。
 美人が一人でいりゃ声かけるさ。男だもん」

相手の返事に、あっけらかんと答える男。
ごっくごっく。ビール美味しい。もぐもぐ。ふかし芋美味しい。
男は相手に笑顔を向け。

「オレ、冒険者のセイン=ディバン。
 よかったら相談乗るよ?」

相手に更に踏み込む男。相談してみてみ?
なんてフレンドリーな雰囲気を出してみる。

ルミエラ > 「美人?それならボクよりもあっちじゃないかな?
正直男はああ言う方が好きなんだよね」

男の言葉に視線を酒場の反対にいる娼婦か踊り子のように見える人影に向け。
背も高くてスタイルもいいだけに男はああ言うのがいいんだろうと。

その全く逆の自分の所に来ているもの好きさに少しの関心を見せて。
パスタを突き続けてエールを口にする。

「冒険者だったんだね。私は何をしているかは言えないけどルミエラだよ。
ちょっと相談するには難しくてね…」

悩みの内容は愚痴と恥、それだけにそうそう口にはできないので首を横にと振る。

セイン=ディバン > 「……。いやぁ、それはまぁ。そうかもしれないけど。
 みんながみんなそうじゃねぇと思うよ?」

相手の言葉に、視線を移動するが。その先のグラマラスな美女を見ながら男は言う。
確かに色気はあるが。だからといって男全員がそういうタイプがスキとも限らない。

実際男は、結構な雑食だ。少なくとも、目の前の相手を美人だと思っている。
そこにウソはないし、本心なのだから。美人は美人と認め、そう口にする。

「よろしく、ルミエラちゃん。
 そうなのか……。まぁ、人には色々事情があるからな。
 ふむ。それじゃあ、今のキミの気分をリフレッシュできるお手伝いとかできるかな?」

相手の言葉に、男は納得したように言い、ビールを飲み干しお代わりを注文する。
そのまま、僅かに前傾姿勢になりながら、相手に尋ねる。
今の君は、ちょっとリフレッシュが必要なんじゃないか? なんてニュアンスをにおわせながら。

ルミエラ > 「そういうものかな。ボクの周りはそんなのばかりだからね」

特に貴族や将軍職に就くものはそう言うのが大好きだと普段から見ているだけに今一信用できない顔をする。
それだけ周囲に色気優先のおっぱい魔人が多いとため息を吐く。

「こちらこそよろしく、セイン。
ボクもまあ…言えない事が多いからね。
リフレッシュは必要だとは思うけど……」

残り少ないエールを舐めるように口にと運び、前屈姿勢で尋ねる男に押され気味となり。
どうにかと視線を巡らせれば外の通りに目的としていた手配犯が通り過ぎるのを見つけてしまい。

「悪いねセイン。少し用事が出来たよ。また会えたらその辺を聞いてみたいね。それじゃ」

逃がしてしまうと代金を乱雑にテーブルに置けば一言男に謝り。
急いで酒場を駆けだしてその相手を追いかけていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からルミエラさんが去りました。
セイン=ディバン > 「そりゃあ不幸なことだし、周りの男には見る目が無いこった」

相手の言葉にケタケタと笑う男。だがまぁ、事実色気のある女性が好きな男性ってのは多いもので。
その周りの男性の気持ちとかもよく分かる。

「あぁ。リフレッシュは必要さ。何事にもな。
 気ぃ張りすぎもよくないぜ?」

相手のパーソナルスペースに踏み込みながら笑う男だが。
相手の視線の先。通り過ぎる男を横目に見ながら、男も表情を引き締める。

「……あぁ。わかって。じゃあ、また今度、だな」

そういうことか? と男はある程度アタリをつけ、相手を見送る。
そのおかれた代金を懐にしまい、代わりに男が自腹で支払いを。
この金は、今度であったときに返そう。そう考えながら。
男もまた、酒場を後にする。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にネコアシさんが現れました。
ネコアシ > 少しだけ眠れず、今宵は寝床を抜け出して、眠気が来るまで意味も無く貧民地区の通りを彷徨っている。

何処かお店に入る程のお金など当たり前になく、誰かのぬくもりを求められるほど知り合いも居なきゃこれまたお金もない。

どうする?なにする?
となると、散歩しか出来ない。
手に職でもあれば仕事をしたり、冒険者であれば今後の冒険の計画を立てたり、きっと暇な時間などないのだろうね、と思いを馳せるが……残念ながらそうなるには力が足りず、器用さも足りず、何よりまだ年齢もたらず縁故も期待できずとナイナイ尽くし……。

「ハァ………………。」

巨大な溜息を吐き出し、歩きながらも途中で寄りかかるに程よい路地の壁を見つけると足は自然と寄りかかって休めそうなその路地へと向う。

その表情には憂いしかなく、その中にほんの少しで眠そうな色合いが混じり、半分瞳を閉じ細めながら、澱み曇った貧民地区の住人特有の堕ちた眼差しを辺りに向けて何か面白いものはないかと、暇つぶしの相手とアイテムを事件を探す。

それくらしか楽しみなんてないのだから……。