2018/04/05 のログ
■ジェルヴェ > (男は静かに頭を下げて、項垂れた。そっと目を閉じたまま指に挟んだ伝票用紙を弾き、テーブルの上に放って飛ばす。
ひらひら舞った紙は、やがて卓上の乾いた海へと着地。元居た場所を四角い空白に残し、他の日付の伝票と寄り添った。
伏せた顔から眼鏡を剥ぎ取り、指先で瞼の上から目頭を抑える。それから深く、深く息を吐いて、面を上げ前を見る。
疲労や苦渋、希望も何も湛えない、無機質なほど感情の欠落した顔で)
「―――…よし。とりあえず、飲もう」
(言い放ち、眼鏡を傍らへ放って伸ばした両手で並べて敷き詰めた伝票の海を崩し始めた。真ん中へかき集めて、海面を小山へ。
インク壷の蓋を閉めて重石代わりにその上へ乗せると、腰を上げて無人のカウンターに向かい歩いていく。
酒だ。こんなときは酒を飲んだらいい。この店にあるのは精々二ヶ月分溜まった未整理の伝票の山と、酒くらいなのだから。
その後気付けに飲酒した店主が元の作業に戻ったか否かは、夜更けにぞろぞろと訪れた常連客のみ知る処。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からジェルヴェさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にボブさんが現れました。
■ボブ > (安さと味が自慢の貧民地区の酒場で軽く一杯引っ掛けた褐色肌の男は酔い覚ましがてら貧民地区の路地を一人歩いていて)
「ふぅ~~~、気持ち良く酔えたな。 …ただ周りの空気感はちょっと不穏かな?」
(ただの酔っ払いが貧民地区をうろついていれば恰好の獲物とばかりに絡んでこようとしている輩の気配を感じている男は
路地を細かく曲がり、不穏な輩とはいえむやみに怪我をさせないように不穏な輩達を避けて歩いていて)
■ボブ > (酔っ払いの懐を付け狙う輩を避けて避けて路地を歩いていた男だったが……、どうやら懐を狙う輩達が多過ぎて
どこを抜けるにしてもどこかの一塊を突破しないといけない状況下へと追い込まれた事を把握していけば)
「……はぁぁ~~~、本当に厄介なもんだな。
酔っ払いの中にも俺みたいな厄介な代物が混じっている事を理解していくべきなんだよ。
しゃ~~ねぇ~な、まぁ、骨は折らずに打撲程度くらいで済ませておくか」
(男は溜め息と共に首を左右に傾け、コキッコキッと軽く骨を鳴らしていけば、人の気配が少ない…
一団体としては少ない集まりの方へと歩みを進め、路地の闇の中へと消えていった。
……その路地の闇の中からは複数人の嗚咽や命乞いの声が上がった…らしいが、この貧民地区では珍しい事では無く、
他の住民達の注目すら浴びない日常事として噂話にもならずにその夜の事は自然淘汰……抹消されていったとか………)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/繁華街」にロビーさんが現れました。
■ロビー > 日も落ち本来は人が少なるなるはずの時間帯。
しかし貧民地区にある消して大きいとは言えない繁華街は賑わいを増して。
平民地区や富裕地区では見れないような職種の人間が行き来しては客引きに合い店に入り、何も知らない迷い人がどこかに連れていかれたりという光景が見られる。
「……ここは今日は休みだ。ほかに行ってくれ」
そんな繁華街の一角の閉じている店の前、直ぐ近くに置かれた廃材の上に腰を掛けやって来た客のような男に声をかけては追い返して。
店に近づけば中からは微かに女の喘ぎ声が聞こえいる事は判る。
しかし追い返せという依頼を受けているだけに面倒だが依頼通りに追い返し、客が去れば暇そうにとする。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/繁華街」からロビーさんが去りました。