2018/03/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」にフラニエータさんが現れました。
フラニエータ > 自分の舌に合う店を得る為、噂を便りに向かう先は一軒の酒場。
今日の「お仕事」を終えた女はその稼ぎを元にその酒場へと出向く。
扉を開けばわっと耳を劈く騒音。舌はともかく、盛り上がった客の声は女の耳には合わなかったようだ。
眉をひそめて軽く舌打ちを一つ。「煩いわね…」と小声で毒を吐きながら周囲を見渡す。
するとカウンターに一人寂しく座っている男が目に入る。…財布発見。

「失礼…ここ、宜しいかしら?」

瞬時に女は先程の顔を何処かに置いた。母性とも妖艶ともとれる微笑を向けながら、控え目に男の横のスツールを指差し、あざとくも小首を傾げてみせた。

ボブ > (チーズを一齧りし、グラスの水割りをクイッと一口飲んでいた男……
ふいに横から女性の声がし、顔をそちらへと向ければ全身黒ずくめ……まるで葬式帰りなのか?と勘違いしそうな服装の
女性が空いている自分の隣のスツールを指差しているのを見つめて)

「ああ、別に連れもいないから好きに座っていいんじゃないかな?」

(男はちょっとそっけないかもしれないくらいな応対で女性に返事を返していけば、
手に持っていたグラスを再び傾け、水割りを飲んでみせていく

フラニエータ > 女が思い描いていた男の反応。それとは違うそっけない態度に少々おかんむり…
置いてきた顔が戻って来るのを堪えつつ、微笑みのままで
男の横のスツールを引き、ゆっくりと尻をのせ、淑やかに足をカウンター側へと回す。

「ありがとう、お邪魔させて頂くわね?…ふぅん、チーズ、ね…美味しそう」

男に向けられていた顔はカウンター奥へと向けられ、笑顔のままに隣と同じものを注文する。
そしてちらり、と後ろの騒音に目を向け、

「貴方は…あんな風に騒がないの?」

男をじっと見つめながらカウンターに肘を乗せ、頬を支えて声をかけて。

ボブ > (話しかけてた女性から視線を逸らし、カウンターの中をボーっと見ているかのようにしながらグラスを傾け、
隣に座った女性から男に対して背後の男たちのように飲まないかと問われていけば)

「ん?……まぁ、昔はあんな風に良く飲んでいたな。
だが、俺はその縁を自分から片っ端から断ち切っちまったからな、ああはできねぇよ……」

(じっくり一口一口味わって水割りを飲んでいた男、話しながらもフッと苦笑いを浮かべ、
空になったグラスをバーテンの前に押し出し、同じ物をお代わりとポツリと告げていく)

フラニエータ > お財布代わりに、と考えていた男。その男の言葉に鎌首をもたげる。
一般人と思っていた男の過去が不穏なものを醸し出した。
財布代わりには出来ないかもしれない相手なのかも、と。

「今はお友達、少ないのね…それで寂しくないの?…なんて、ね」

からかい気味にそう言った後、くすりと笑いながら続く言葉で男の言葉を肯定する。

「…いいわね、そういうの。嫌いじゃないわ…」

男と女が注文した水割りがほぼ同時に目の前に置かれると、
頬に添えられた掌はそのままに逆の手でグラスを持ち、
無言でそれを男へと差し出す。乾杯してくれないの?と言わんばかりに小首を傾げながら

ボブ > (一人飲みの時間がもっぱら多いこの男だが、こうして会話を肴にして飲む酒も嫌いではなく、
話しかけられたら話すといった感じで聞かれた事はキチンを返してみせていって)

「まぁ、俺の事情を良く知っていて時々声を掛けてくれる人たちもいるけど、
あんまり向こうに迷惑かけたくないから一人で居る事を選んだだけだよ。 
寂しいといったら寂しいが自分で選んだ道だしよ」

(これまでカウンターの方に向けていた目線をここでやっと女性のほうに向けながら、ちゃんと会話の形を整えていって。
そして二人の前に水割りのグラスが置かれ、女性の方から乾杯を申しだされていけば)

「俺は名前も知らないヤツと乾杯する義理はないぜ…。 俺はボブだ。 そちらさんは?」

(乾杯する義理はないと口にしつつ、グラスを持った手を女性の方へと差し出しながら自己紹介をし、そちらも名乗るように仕向けていく)

フラニエータ > 少量の水割りを喉へ流しながら、男の言葉に耳を傾け続ける。
よほどの事が起きたのか、それとも過去に向き合えない彼が悪いのか…そんな事を思案しつつ、
口とは裏腹にきちんとグラスを差し出してくれる事に満足感を得る。
やっぱり男って単純…そんな言葉は絶対に出さないのは当然だとしても、自然と口元が歪む。
名前を聞かれるとまたもや思案。
過去が定かでない男に名乗り、身元が割れては面倒。もしかすると捕まえる側の人間だったかもしれない。

「ん…そうね…チーズ、なんてどうかしら?美味しそうだもの、ね?」

悪戯っぽく笑いつつ、名乗ることをのらりくらりとかわして。

「ありがとう、乾杯を受けてくれて…。フフ…今は寂しくない時間になると良いわね。お互いに。」

グラスを押せばかちん、と鳴る。

ボブ > (乾杯を誘ってくれる女性に名を名乗り、女性の名を問うていくがどうやら真実の名を名乗るつもりはないようで
男と同年代か少し年上といった感じの女性の顔に悪戯娘のような笑みと共に偽りの名を名乗る女性に対して)

「チーズね……了解了解……まぁ、俺もボブっていうのは自分で自分に付けた名だからその名前でOKだよ」

(名前をはぐらかす女性に対し、自分も本名ではないと打ち明け、偽りの名を名乗る女性の事を認めながら
グラスを打ち当て、背後の騒がしい飲み会とは一線を画した静かな飲み会の始まりを告げていくか)

フラニエータ > 彼は偽名、か…成程…
男の正体を暴く事がどんどん難しくなってくる。となればこちらも警戒心を解くわけにはいかない。
普通に飲んで話すだけなら問題ないだろう。酔い潰れてくれればお財布にすればいい。
そんな邪な事を考えつつ、しかし笑顔のままで、
「自分で付けた名前なの?…当たり障りの無い名前ねぇ…。もっとこう…素敵な名前があったんじゃない?」

自分がチーズと名乗った事を棚に置き、そんな事を訊ねて。

ボブ > (乾杯を終え、水割りを口にしつつ、何事もなかったかのように皿の上のチーズを口に運んでいる男。
隣に座る女性が邪な事を考えているなんてまったく知る余地もなく、ただただ酒と肴を楽しんでいて)

「ありきたりな…当たり障りのない名前だからいいんだよ。 この国中探せばごまんといる男の名だからこそな」

(個人特定されない為にありきたりな名前を自らに付けた男……
そこから何者かから付け狙われているという事は常に善の側にいる者たちの目を気にしている女性なら気付いてしまうだろうが)

フラニエータ > チーズを一切れ咥えながら、女は過去を必死に思い出し、記憶を手繰り寄せる。
男の年はおよそ20代前半、一般人には不釣合いな鍛えられた体、過去を隠す必要性…
男の正体の可能性が「500人斬り」の異名を持つ人物へと振れた。
元々は盗賊団に居た女だからか、それなりの噂を聞いた事がある。

「探して欲しくないワケ、ね……――私がつけてあげましょうか?相応しい名前…」

ごくん、とチーズを飲み込むと、少し篭った小さな声でそう言いながら、男をじっと見据えた。

ボブ > (男の隣でまるで男に媚を売るような…安場の娼婦のような対応をしていた女性の態度が…いや雰囲気が剣呑なものに変わったのを
肌で感じ取るが、男がこれまで味わった修羅場からしたらまだ甘ったるいものだと感じていて)

「ん?俺に相応しい名?……  もしあるとしたら大量虐殺者、ただそれだけだろ?」

(男の顔をジッと見据えている女性の視線を受け止め、これは裏の事情に聡い女性だと感じ、
かつて捨てた名を彼女にしゃべられる前に思いっきり物騒な二つ名を自分に付け、
一瞬だけ傭兵時代に磨き上げた敵に向ける殺気めいたものを女性へとぶつけてみせていくか)

フラニエータ > ヤバイ。男の一瞬の殺気に女は直感した。「強そうだから…千人斬りなんてどうかしら?」
なんて軽々しくカマをかけて良い相手では無い。
大量虐殺者なんて冗談で言える事ではない、もしかすると本人なのかもしれない。

「フフ…大量虐殺、ねぇ…そんな事する様なヒトには見えないけれど?」

勤めてたおやかに、女はくすくすと笑って見せて。

「そうね…ウィスキー…でどう?相性が良いでしょう?」

自分を指差しながらそう言葉を繋いだ。

ボブ > (ブワッと殺気を一瞬だけ解き放った男……一般人程度なら気付かない程度の瞬き一回分にも満たない時間だが、
隣に座る女性はそれを悟ったようで……それだけでも女性が見た目通りの女性ではないと男も改めて把握していって)

「ウイスキーね……まぁ、そうだな。 今夜だけはウイスキーと名乗っておくか」

(尋常でない殺気を解き放った人間と同一人物とは思えないほど、ごくごく普通の一般男性のように顎下に手を当てて、
女性に付けてもらった一夜限りの名を受け入れ、自らに名づけられたウイスキーのグラスを掲げ、再度の乾杯を求めていく)

フラニエータ > 殺気を解き乾杯を求めてくる男。その手のグラスにこちらのグラスを近づけながら、

「あら、名乗ってくれるという事は…認めてくれるの?相性が良いことを…じゃあ乾杯。ウイスキーさん?」

男の正体が見えて来た女は心臓の高鳴りを押さえながら、さも嬉しそうに言葉を紡ぐ。
あの男なら使える男…利用できればそれに越したことは無い。
女は軽く舌なめずりをし、再度、かちん、とグラスに音を立てさせる。

ボブ > (男の過去を深く踏み込む事を止めてくれた女性…それは男にとって敵対する相手ではないと
とりあえずの殺気は解き、親交を深めようと乾杯を求め、今夜限りの仮の名を呼んで、グラスを打ち合わせてくれる彼女を見て)

「相性ね……、俺とは癖が強い同士でぶつかり合いながら、それでも交わり合う感じが好きだけどね。
俺も昔は癖の強い相手と色々あったけど、今思い返せばいいヤツだったとしみじみ思えるからね」

(スッと合う相性の良さより、やんやかんやあった関係…相性の方が長く続くという持論を呈していく男)

フラニエータ > 使える男と解った女は、お財布という認識を改める。
精一杯に親睦を深め、男の言ういいヤツへと擬態を試みていく。

「ふぅん…癖が強いヒト、ねぇ…フフフ、こう見えて私も癖、強いのよ?ぶつかるし…」

絶やさぬ笑顔のままに、くすくすと笑い続けながら一呼吸。

「交わり合うし…ね…」

一転して妖艶な笑みを浮かべて見せ、一言一言に抑揚を付け、ゆっくりとそう告げた。
じぃっと男の目を見ながら、彼のグラスに添えられている手に手を伸ばしながら。

ボブ > (乾杯を改めてしていき、水割りを飲んでいく男の手……グラスを持つ男の手の甲に女性の指先が触れてくれば)

「ふぅ~ん……交わり合うね……そういう目的? それともその後に続く後ろ盾っていう意味合いでの前払い的な交わり合いかな?」

(交わり合い…というニュアンス……若い男と女なんだからそこはさすがに理解を示しつつ、
結構いい女である女性が後ろ暗い過去を持つこの男に粉を掛けるという事は腕っ節を求められているのか?…と
言葉を濁しながら問いかけていく男)

フラニエータ > グラスを持つ男の甲、その指の間にこちらの指を軽く差し入れ、やわく指先で撫でながら、
どうやって篭絡しようかと考えている時、男の言葉が耳に入る。

「…察しが良い男は嫌いじゃないわ…女にも慣れてる感じがして素敵よ…。
そういう目的なら、貴方はどうするのかしら?」

指先を転がしながら、男を軟く見詰めながら、そう口走ると一転、すっと手を離して

「――なんて、ね。…まぁ…後ろ盾、かしらねぇ…強い男に守られて嬉しくない女なんて居ないわ…違う?」

軽くプッと吹き出しながら、貴方次第よ、と付け加え淑女の笑みを向けた。

ボブ > (男の過去を理解している女性が男の腕っ節に利用価値を見出して、関係性を気付こうとしているのを理解し
そういう目的なのかと問いかけていけば、男の言葉に同意する返事を返していく女性を見やっていけば)

「言っておくが、そっちが言わない事情があるように、俺にもまだ言っていない事情がある。
俺に係わるって事はそっちも俺の事情に巻き込まれる……厄介事が増える可能性もあるわけだ。
それでも俺と係わりたいと言うんだったら、俺は受け入れるぜ」

(この会話になる以前、男が偽名を使っていたという事実。
本来なら勇名を使い、好き勝手に生きていただろう男が目の前のちょっと冴えない男として生きなければいけなかった事実を
女性に言葉で言って示し、武力という後ろ盾の代わりに意図もしない厄介事を抱え込む事を許容するなら
女性の対価を受け取ろうと返事を返していく男)

フラニエータ > 「ふぅん…忠告してくれるのね…」
お互いの素性を隠してビジネスライクに接する事が出来る人間はそう多くない。
女の中で男の価値がぐっと上がった。利用できる事に加え、その対価も認める事が出来る男。
悪く言えば後腐れが無い、よく言えば信頼できる。あくまでビジネスライクに。

「係る、じゃなくて交わるのよ…厄介事を含めて、ね…勿論…そういう目的も、ね?
でも…前払いするには時間が無いわ…どうせならゆっくり愉しみたいの…」

女はすっと立ち上がると、小銭をカウンターの上に置き、巻きスカートを整え始めた。

ボブ > 「俺を敵対視している奴らは俺を苦しめられると思ったら手段は選ばないからな。
……だからこそ、俺は今の現状、係わり合いになる人間の頭数を少なめにしているわけだ」

(友人が少ない…という男の現状の裏付け情報としてかなり厄介な相手が男の敵サイドに回っている事を伝えていく男)

「まぁ、そっちも俺の事は大まかにしか知らない訳だし、巻き込まれ具合は少ないかな。
了解っ! それじゃあ、俺の厄介事とそっちが抱えている問題、どっちが重たい問題かは後々隣り合った枕の上で聞かせてもらうぜ」

(立ち上がる女性の姿を見て、男もスツールから立ち上がり、男はカウンターの上に女性が置いた小銭を集め、
女性の手の中へと収め、二人分の代金を改めてカウンターの上においていけば)

「おそらくチーズが支払う前払い金の方が高いだろうから、ここは俺が奢っておくよ」

(そう言い、スッとさりげなく女性の腰に腕を回していけば、二人で酒場を後にし、前払い金を受け取れる場を探していって)

フラニエータ > 小銭を受けとると、当たり前の様に腰に手を回してくる男。それに対してへぇ、と一言。

「エスコートもまぁまぁね…及第点かしら?
 今度はここのお店より美味しいチーズ、食べさせてあげるわ…愉しみにしてらっしゃいな?」

男の耳元に顔を運べば、そう囁きながら店をでる。
その足はこれからの時間を過ごす場所を探していた。

…ふと、己の腰を抱いている男に顔を向けて思案。
「若そうだし…もっとがっついてくると思ったけれど…私も歳なのかしらね…」
少しだけ不機嫌の女だった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」からフラニエータさんが去りました。
ボブ > (女性の腰を抱きながら酒場を後にしていけば、男の女性の扱い方の評点を口にしていく女性、
更には酒場の肴のチーズより、美味しいチーズ……彼女が自分に付けた偽名「チーズ」を味あわせてあげるという言葉を耳にし)

「ふぅ~ん? それは楽しみだ、酒に酔うより隣に居るチーズを味わい、酔い尽くすか……それはいい夜になりそうだ」

(腰を抱いた女性にそう話しかけつつ、外観も良く、従業員の対応も良さそうな宿屋を見つければ
その宿屋の中へと二人で消えていくか)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 裏通り」にカイルさんが現れました。
カイル > 貧民地区の裏通りを歩く男。
このあたりは建物に建物が重なるように増築されており
建物の間には手製の橋やロープがわたされてかなり
混沌とした様子になっている。

これまで歩いていても喧嘩の声が遠くに聞こえたり
悲鳴が聞こえたりして治安はよくはなさそうだった。

ただ、こういったところでは裏の取引きがよく行われているところで
男もちょうど取引を終えたところだった。

「盗品にしてはかなりいい金になったな。」

先日、旅人を襲ったところで出てきた宝石袋を金に変えた。
最初出してきた値段はかなり足元をみたものだったが
交渉するにつれてなんとか市場価格の3/2程度までは
あげる事ができたのだった。