2018/02/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・路地」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 貧民地区の少し深まった夜。
このあたりはこの時間帯から活気づく。
場末の娼館や酒場が賑やかになり
酒と娯楽をもとめてさまよう男と女の群れ。
身分の高いものも、低いものも、自身の楽しみを探しこの薄汚れた通りを行く。
少年もそれに近い。娯楽をもとめてと言うか暇つぶしの意味合いが強いが。
娼館や娼婦には目もくれず、露店や酒場をちょいと良いと目で追う程度。
あまり行き交う人に視線を送れば喧嘩を売られかねないのでそのへんはうまくやりつつ。

ブレイド > もはやこのあたりは庭みたいなもの…と言うのは言い過ぎだが
だいぶ歩き慣れた感はある。
見覚えのある通り、見覚えのある人、見覚えのある建物。
むろん、新鮮なものも中には混じってはいるものの、だからといって地形や建物が変わるわけでもない。
少しずつ、この街の歩き方…平民地区と貧民地区、それぞれのやり方が身についてきたのだろう。
治安の悪いこの辺りだが、慣れてしまえば衛兵やらが少ない分
横暴にされされることがあまりない。

「住めば都ってやつか…」

住まずともここは王『都』だが、生きやすさで言えばそういうわけでもない。

ブレイド > 当然気を抜いているわけではない。
スリは多いしゴロツキだってそこらじゅうにいる。
騙して金をふんだくろうって商人や娼婦だってあちこちに。
それらを見分けたり、避けたりする目は未だに養われないが
絡まれないような態度、と言うものは身につけた。
まぁ、気は張らなければならないのはかわりはないのだが。
絡まれたとしても慌てふためくことなく対応できる心構えと言うか…まぁ、そんなもんだ。
夜の空気を身体に受けながら、少年は通りを行く。
酒や香水の中にすえたような臭いが僅かにまじる、下卑た街並み特有の空気をかき分けるように。