2018/02/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にマリアージュさんが現れました。
■マリアージュ >
胸の前に軽く重ねた両手、ちょっと不安そうな眉を下げた表情。
きょろ、きょろっとしてますのは、昼間なので閑散としている、夜から明け方に賑やかな界隈。
それも底辺に近い場所で、煩雑な場所です。
「・・・どこ行ったのかしら・・・?」
お世辞にもいいとは言えない匂いの場所、広い道は夜は灯りが賑やかになる場所ですが。
迷子らしい赤いリボンをした猫を見つけ、人懐っこい猫の飼い主探しをしてあげようとして脚を踏み入れましたら。
途中でするりと腕から抜け出して入り込んだそんな道です。
時折、足を止めて振り返る猫を追いかけて、既に自身もどこにいるか判っていないのです。
途中から、たったったっと駈けていく猫を見失って、既に10分ぐらい。
「にゃーにゃーちゃん、どこですか?。一人では危ないですわ?」
鈴音のように澄んだ声で呼びかけるのです。
■マリアージュ >
『みゃ~ん』という答えるような小さな声がきこえますと。
あっ、という表情をしまして。
どれだけ危険な場所に踏み入れているかなどの自覚などまるでなく。
軽い足取りで泣き声がした方へと足を早めます。
・・・早めたといっても、もとから少しおっとりした警戒心などまるで見えない足取り。
大人が普通に歩く程度の早さなのですが。
「――こっち?。この中?」
声に導かれるように、より深い場所へと足を向けるのです。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にフォーコさんが現れました。
■フォーコ > 「おー、よしよし。 そうかそうか。 これが食べたいのか。」
貧民街の廃墟の中で、私は一匹の子猫の前に屈んでいた。
今晩の晩酌用に魚を買って帰る途中、気づけば足元で子猫の声が。
振り向けば私のスーツに爪を立ててよじ登ってくるではないか。
流石の私でも目当てが手に持っている魚だと言うことは分かった。
振り払って帰りたかったのだが、必死さから相当腹が減っているのだろう。
気付けば足元に魚を置き、猫の気が済むまで食べさせていると言った状況だ。
仕方ない、私の分はまたどこかで手に入れるとしよう。
などと思っている所で、人の足音が。
この辺は物騒なので多少ながら用心していると現れたのは知った顔。
「おお、ケインではないか。
こんな所で奇遇だな。」
私はがっつく猫の前で屈んだ状態で銀髪の騎士へ顔を向ける。
■マリアージュ >
ゆっくりと左右を見ながら、とてとてと自分では小走りの気持ちでの歩み。
路地を覗いてみたりしますけれど、小さな声にこっち、と近づいていきます。
「――ここ・・・?。あっ、居ましたわ」
子猫をまっすぐに見て、春の日差しの様な暖かい笑顔を浮かべまして、子猫の所に。
『ケイン』という言葉に反応を示さずに、「よかったぁ」と安堵の小さな声を零しながらしゃがみまして。
お魚をはぐはぐとしております子猫に暖かい眼差しです。
と、遅ればせながら、何か名前を呼ばれた気が、と顔をあげたのは、
子猫をにこにこと見下ろした後でして。
ゆっくりと顔をあげまして目を大きくしますと、
「あっ、団長様。――この子、団長様のところの子ですの?」
目をぱちくり、とさせまして。澄んだ瞳をフォーコ様にまっすぐに向けるのです。
■フォーコ > 「いや? ケインの所の猫ではないのか?
どこかの飼い猫と思われるのだが、腹が減っているようでな。
見るに見かねて魚をあげたわけだ。」
彼がこちらに気付くまで、私は猫と彼の交互に視線をやって。
どうやら、彼の所の飼い猫でもないらしい。
となると、私も飼い猫探しに参加する必要がありそうだ。
話しは変わるが、スカートでしゃがむと見えるよな…と思いつつ視線を向ける。
「リボンを付けている所を見るに迷い猫であろうな。
大切にされているようだし、飼い主を探さねばならんのだが連れ歩くわけにもいくまい。
私か君の家で預かって、貼り紙でもしてじっくり飼い主探しをするのが肝要に思えるが、どうだろうか?」
■マリアージュ >
質のいい絹のブラウスに、スカート。丈の短い上着。
良家の令嬢然としてますが、スカートの丈が短めで、
膝を揃えてしゃがみますと、白いレースの下着が両脚の脹脛の間から僅かに見えてしまいますでしょうか。
「――ちがいますわ?
この子、迷子みたいでしたので、一緒にご主人様を探してあげてますの」
フォーコ様から視線を猫に向け、猫を見る姿は慈愛に溢れる雰囲気で、
子猫の一生懸命な様子に、顔をほころばせてしまいます。
「この子、寂しくありませんかしら・・・?。
御屋敷の方でしたら、沢山お友達がおりますけれど。
騎士団のところだと、連れて行っていいのか聞いてみませんと・・・。
――あの、お身体は大丈夫ですか・・・?」
不意にまた顔をあげて、フォーコ様を見上げるのですが。
性的な関係、という意識がなく。患者を診る看護師のような優しく、少し心配そうな視線。
でも、無邪気な笑顔で、知っている方との会話に嬉しそうに目じりが少し桜色になります。
と、目をぱちくり、としますと。少しずつ顔を桜色にしまして。
「――あ、あ、あの。初めましてですの・・・」
ゆっくりと顔を伏せさせて、上目に伺うように見る目。
『ケイン』という言葉に反応していることに気付いてしまったのです。
■フォーコ > 「そうか、だがここで連れ歩いて探すのは効率が悪いぞ。
この区画で目立てば変な輩を呼び込むことにもなる。
やはり安全な場所に預けてから張り紙などで広く伝えるのが一番と思う。」
どうやら余程子猫が気に入っているようだ。
それならば彼に預けても良いかもしれない。
私は手が必要な時にでも参加するとしよう。
「君の所で当てがあるのならこのまま渡すし、無ければ私で預かろう。
私の騎士団は荒くれこそ多いが後方要員もちゃんと居る。
猫の世話位どうととでもなるさ。
…ああ、今のところは大丈夫だ。 また君の世話になるかも知れないがね。」
紫紺の瞳に見つめられると、またムズムズきてしまうのも事実。
だが、今は子猫も居る。 あまり変なことは出来ない。
「…ああ、そういうことか。
すまない、名前を教えてもらえるかな。」
瞳の変化から、少し遅れて意味が分かった。
よくよく見ると先日とは恰好が違う。
今日は別の名前で呼べと言うことだろう。
■マリアージュ >
言われまして、周囲をきょろきょろと瞼を瞬かせきょとんとしたお顔で見るのです。
そして、フォーコ様のお顔をまた見ますと、こくん、と頷くのです。
「そうですわね。
ここ、あまり人もおられないようですし・・・。
可愛いから自分の子にしてしまう方がおられるかもしれませんわ。
わたくし、後で似顔絵とか描いてみますわ」
しごく真面目なお顔です。
預かって頂けると聞けば、ぱぁっと花が開くような笑顔になるのですが。
「団長様のところで、きちんとしますのよ?。
周囲の方にもご挨拶とか、きちんとしますのよ?」
子猫にそんなことを言って、優しく背中を撫でますと。
子猫は判っているのかないのか、『にゃんっ!』という元気な挨拶をされるのです。
上目に伺ってますと、名前を尋ねられて。
上手くごまかせましたわ、と、ちょっと後ろめたいのですが、
表情を明るくしまして、にこりとした笑顔を向けます。
「わたくし、マリアージュ・コンラートと申しますの。
ご挨拶を遅れて申し訳ございませんの・・・よろしくお願いいたします、団長様♪」
しゃがんだまま、小さくぺこりとご挨拶。
軽く握った両手を胸に置いて、心の中で安堵の吐息を零します。
■フォーコ > 「自分の子にするかどうかはわからないが、この辺はあまりウロウロする場所ではない。
君が絵を描いてくれるのか。 それならば助かるな。」
絵の類も苦手だが、団内で手配すべきかと思っていた。
思わぬ申し出に私は喜ぶ。
「おいおい、大丈夫だろう。
子猫はどうしても悪さをするものさ。
こちらが配慮すればいいだけのことだ。」
子猫に言い聞かせている姿に私は苦笑する。
とにかく、この子猫をどうにか連れて行こうと思っていた所で逸れていた団員が現れる。
事情を説明し、先に子猫を城へ連れて行き、一時預かりの部屋の手配も任せた。
おいおい、彼女はこれで誤魔化せたとでも思っているのか?
妙に明るい顔になったぞ。
「ふむ、マリアージュ君か。
私はフォーコだ。 宜しくな。」
私も深々と頭を下げる。
彼女がほっとした様子を見せるのを楽しそうに見つめていた。
「さて、マリアージュ。 子猫は私の所の団員が面倒を見てくれるそうだ。
君も気になるだろう。 一緒に見に来るかい?」
そういうと、私は足を伸ばしてから立ち上がる。
そして、マリアージュに手を差し伸べる。
子猫のこともそうだし、彼女が許すのなら『治療』もしてもらいたい。
■マリアージュ >
「はい♪。
絵とかは、先生にも褒められますの♪」
身体の横に軽く握った両手を少し反り気味にしたやる気のポーズ。
運動とか騎士の訓練では底辺の底なだけに、役に立てるところに張り切ってしまいます。
子猫は悪さする、という言葉に。
少し心配そうに、子猫に顔を向けます。
喉の下を指でこしょこしょとしてあげながら、
「あら、貴方はいたずらっ子ですの?
いけませんわよ?。いたずらする子はめっ、しますわよ?」
小さく頬を膨らませて真面目な顔ですが、子猫の喉はごろごろとなるのです。
そんな子猫を預けられていきますのに、小さく手を振ってしばしのお別れをするのです。
「はい、フォーコ様。よろしくお願いいたしますわ♪」
人懐っこい、隙しか見えないという隙間のなさな、無邪気な笑顔を向けまして。
一緒に見に来るか、と言われましたら、はいっ、と元気な返事をすぐに返すのです。
「似顔絵も描いてさしあげませんと・・・あ、あと、お料理もお約束・・・
な、何でもありませんの」
にこやかに話すのですが、『ケイン』で約束したことを言葉にだしかけて。
慌てて両手の指先を揃えて口元を抑えましてから。
ちょっとおずおずとした様子で手を伸ばせば、フォーコ様の手に、自分の手を置くのでした。
■フォーコ > 「私はそういうのがまるっきりダメでな。
剣を振り回すことと火をまき散らすことしか出来なくてな。」
やる気に満ち満ちている彼女。
どうやら手先が器用なのかもしれない。
そして、子猫がやっぱり可愛いようだ。
「団員には声をかけておくのでいつでも見に来てくれていいぞ。
部屋は空き部屋を一つ宛がう。 子猫には広すぎるかもしれないがな。」
猫が暮らす部屋となると砂だの食器だの食事だのと色々用意することになる。
その辺は団員達に丸投げだ。
「可愛らしい笑顔だな。
見ていると私も元気になるよ。」
どちらかと言うと、下の方が元気になるのだが
あまりにも品が無いので言わないでおこう。
「…よく聞こえなかったな。
とにかく、ここは離れるぞ。」
早速ボロを出す彼女。
私以上に演技の苦手な様子に心配になる。
まあ、それは良い。
彼女の手を取ると私は城へと向かうのであった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からフォーコさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からマリアージュさんが去りました。