2018/01/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 裏路地」にボブさんが現れました。
ボブ > (荷車にパンや干し肉、ドライフルーツなどが入った箱をいくつも載せて貧民地区へとやって来た褐色の肌の男。
何処を取っても狭い裏路地の中で比較的広い場所に荷車を止め、男は口元に両手を添えると)

「腹が空いてるヤツこっちに来ぉ~~いっ! メシをこれから配っていくぞっ!」

(男自身も昔は食うに困る時代があった、その苦しさを知っているからこそ自分である程度稼げるようになった今は
その餓えの苦しさから少しでも離れられるように自分の懐具合と要相談だが、時折貧民地区への配給をしていて…)

ボブ > (配給の声を男が掛ければ男の存在を知っている者たちが申し訳程度に雨風を避けるだけのほったて小屋から出てきて
男の周りを取り囲んでくるが、男の手から食べ物を奪おうとはしない面々。
以前、それをやらかしたヤツらが男の手によって完膚なきまでに打ちのめされた事を知っているからだ)

「ちゃんと並んでくれよ。みんなが一人分の分量を守ってくれたら全員に行き渡るだけの量は持ってきてるからさ」

(男の言葉をきちんと守って行列を作る者たちに男は木箱の中から一人分ずつに纏めた布袋を取り出せば、
列を乱さず並んでいた者に分け与え、ほんのわずかな一時でも空腹から逃れられるようにしていって)

「はぁ~……本当ならちゃんと仕事が出来るように仕事場を与えられれば俺がこういう事をしなくてもいいんだけどな。
それに関しては俺よりももっと上に立つ人たちがやってくれなきゃならん事だろう。 腐敗と蓄財だけに執着してるだけじゃ
国は栄えんだろうが……、本当に上の世界で民草の事をきちんと考えてくれているのは砂粒1個か2個くらいの人たちだけだもんな」

(いい貴族、いい商人なども知っている男……だがそれ以上に腐った貴族や商人を見飽きて数えるのも嫌になるくらい
見てきた男は国のこれから先の成り行きを心配するかのような口ぶりをしながら配給をし、空になった荷車を持って帰っていった)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 裏路地」からボブさんが去りました。