2018/01/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・酒場」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 貧民地区のうらびれた、少年にとっては行きつけの酒場。
年末年始の騒がしさからようやく解放された世間とは関係無く
いつもと同じ薄暗さ、いつもと同じ少なめの客。
いつもと同じ店主に、いつもと同じメニュー。
まぁ、突然変わっていても驚くだけなのだが
そして少年が座るのは、いつもと同じカウンター席。

「親父、いつもの」

注文すらも、いつもと同じ。

ブレイド > 塩漬け肉とエール。
たしかにいつものメニューだが、さすがにこれだけでは寂しい。
ついでにサラダも頼んでおく。
言わなくても店主は濃い味付けにしてくれるようになった。
そういうところが少し嬉しい。

「いただくか…」

出揃った食事に手を付ける。
ここのところ年末の依頼だのでわちゃわちゃしていたが、落ち着いたと実感できる。

ブレイド > 結構な大金も手に入ったが
油断して使い込めばすぐになくなってしまう。
そのため別段状況に大きな変化はない。
そもそも贅沢したいだけなら別の店に行ってる。
この店の雰囲気がわりと好きなのだ。
塩漬け肉を食べてエールを飲む。

「っはーぁ…」

濃い塩味と肉の味、エールの刺激と苦味。
悪くはないとおもう。

ブレイド > そういえば安全のために廃屋からの移動を考えてはいるのだが
そうなるとこの店からも遠のいてしまうのか。
安全を思うならばできれば平民地区以上の場所に行きたいところではあるし。
まぁ、諸々問題もあるのですぐにとはいかないが…。

「引っ越しは…もうちょっと考えるか…」

なんだかんだで大きな問題があるまで貧民地区に居座る
というのも、好ましくはない。

ブレイド > 平民地区から通えばいいだけの話ではあるが
やはり通いやすさというものは大事だ。
せっかく好みの味付けまで理解してもらえたのだから贔屓にしていきたい。
エンジェルも利用している店だし。

サラダを口に運びつつ店主が食器を洗う音を聞き、ひとまず思考を止めて
のんびりと食事を堪能することにする。

ブレイド > 「ふぅ…」

肉もサラダも食べ終わってしまった。
落ち着くのはいいが、食べ終わってしまうと少し味気ないのもまた事実。
煙草やら何やらをやる習慣はないので、こうなってしまうと手持ち無沙汰。
エールだって、そう何度も飲むものじゃない。

ブレイド > そういえばしばらくカードとかやってないなと思う。
大人相手にカードとなると、だいたい賭け事になるのが原因だが。
ここにいる客たちもそうだろう。
かといって、子供に混じってとかも嫌だ。
新たな趣味でも見つけるべきだろうか?

少し手持ち無沙汰になって、フォークを弄び。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区・酒場」にエウロペさんが現れました。
エウロペ > 「よいしょっと…それじゃあ……あら、ブレイドじゃない」

ブレイドから見てパーティションの影になっていたテーブルにいたエウロペ。
のんびりと食事を済ませていざ帰ろうかと立ち上がるとその姿を見せ、彼女もまたブレイドの姿に気づく。
そう言えば最初に会ったときもこの店だったかなと思いつつ、彼に歩み寄ればやはり大きく揺れる二つの胸の肉。

「ご無沙汰ね、ちゃんと野菜は食べてる?」

以前の会話を思い出しつつ、母親っぽい笑みを浮かべながら冗談混じりにそんな問い掛けをしてみた。

ブレイド > 「んおっ!?え、エウロペか…」

ゆさりと揺れるシルエット。
富裕地区での出来事はまだ忘れていない。
顔を合わせればこちらとしては少し気まずいが…

「食ってるよ。てか、野菜嫌いってわけじゃねぇんだぜ?」

あの時のことはなかったかのような表情に、少しだけ安堵する。

エウロペ > 「ふふ、この前は助かったわ、ありがとう」

以前の出来事を思い出したらしい彼の表情の変化を見れば、くすっと楽しそうに笑いつつ、あくまで手助けしてもらったとして礼の言葉を述べる。
ついつい、彼のテーブルの椅子に腰掛けて話し込んでしまう。

「わかってるわよ。それにしても、また悩みごと…っていう顔でもなかったわね。以前のお礼に何かしてあげたいところだけど」

何かしら考え事をしていたような彼の表情を見逃さず、ただ余計なお世話かもしれないので話題を変えながら相談に乗ろうかと思い。

ブレイド > 「あー、うー…べ、べつに礼を言われることじゃねぇし…」

頭を掻いたり頬をかいたり、ちらりとみたり視線をそらしたり。
まぁ、落ち着かない。
視線のやり場に困るのはいつものことだが。

「まぁ、悩みってほどでもねぇけど…まぁ引っ越すのにいいとこねぇかなってくらいか」

悩みというか相談と言うか。

エウロペ > 「…今度はプライベートで遊ぶ?」

なにやら落ち着かない様子の彼にくすっと微笑み。
それと同時にやはり以前の彼を思い出したのか頬をほんのり赤く染めて。
お礼というにはなんとも俗っぽいが、それくらいしかできることもなく。

「引越しかぁ…同棲してる人がいたら、確かに悩むところね」

彼一人の引越しならそう悩むこともないだろう、ブレイドのことなら連れ、あるいは恋人がいてもおかしくないし、大切な人と一緒に引っ越すのなら場所について大いに悩むのも納得だった。

ブレイド > 「んなっ!?か、からかうなよっ!」

カアッッと頬を赤らめて慌てる。
嫌というわけではもちろんないのだが
冷静でいられるかと言われればそうでも無い。
だから誰かに童貞臭いと言われるのだが。

「んー、そうなんだよなぁ……ってか、それ言ったっけ」

同居人がいるのは言っただろうか?
少し首を傾げる。自分がそう思われているとも思っていない。

エウロペ > 「からかってないわよ、ふふっ」

そうは言うもののやっぱりからかっているようにも聞こえる。
反応の面白いブレイドは可愛らしいと感じてしまう。
その子供っぽさに、母性本能が刺激されるからかもしれない。

「ブレイドのこと見てればわかるわよ、これでも年上なんだから」

もちろんそんな話を聞いたことなどない。
やはり思ったとおりだったと、得意げに胸を張って微笑む。

「引越し先に私の家なんかどうかなって思ったけど、恋人さんいるなら止めといたほうがいいわね」

基本的にあまり家にいないため、居候とかがいても構わないのだが、余計に気を使わせるだけだと思い。

ブレイド > 「ったく…ならいいけどよ」

そうは言うもののやや不満そう。
本気で怒っているとか腹立たしいというわけではないが。
子供っぽく思われているのがわかっているのかもしれない。

「むー…そんなわかりやすいかな…まぁ、さすがに誰かの家の世話になるってのはな」

顔に出る性格だとは思っていなかったが。
むにむにと頬を自分でもんで。
できれば気兼ねなく…自分の家でという気持ちはある。

エウロペ > 「ふふ、ごめんなさいね」

ちょっと不満げな彼の表情を見れば、微笑みつつも謝罪の言葉を述べる。
からかわれるの、というよりは子供っぽく見られるのが嫌なのだろうと。
そういうところがまた可愛らしかったりするのだが言わないでおく。

「やっぱり自分たちの家ってのが一番いいものね。
実際に見て回ってるのかしら?」

ここ最近の時勢を考えれば、厳重な城壁の中であろうと確実に安心安全な場所などそうそう無くなってきている。
身の安全ばかりはどうしようもないが、引越し先の外観や立地などは実際に見に行かないとわからないものがある。

ブレイド > 「いちおうな。平民地区とかそこらへんを…」

さすがに富裕地区は無理だ。
平民地区と貧民地区の境目あたりがいいとは思っているが。
さすがに絶対安全…とは言わないが
それでも、貧民地区の廃屋ぐらしよりはマシだろう。
すくなくとも、空き巣の心配はいらない程度には。

エウロペ > 「まぁそのあたりよねぇ」

ブレイドのフードの中を知っているからこそ、頑張っても平民地区だろうなとは思う。
ということは今までは貧民地区で二人暮らしをしていたということだろう。
身の安全に気を配った暮らしぶりだったのだろうなと思ってしまう。

「さっき言った私の家の近所はどうかしら、貧民地区とそんなに離れていないけど…住宅街で人通りもそれなりある場所よ」

少なくともエウロペが一人暮らしできるところ、というのは説得力があるのかないのか微妙なところ。
あくまで一つの選択肢として彼に話してみることにする。

ブレイド > 「そうだよなぁ…人に言えるような立場じゃねぇからな…」

自分だけではない。
一緒に住んでいる者もまたそうなのだ。
平民地区でも繁華街となれば危険だろう。

「ん、エウロペの家の近所…?んー、それもいいかもしんねぇな
今度見てみようかな」

たしかに、一人で暮らせるならそれなりに安全なんだと思う。

エウロペ > 「どうして気にするのかしらねぇ、言ってもしょうがないのでしょうけど」

ブレイドのようなミレー族が虐げられる姿は何度も見てきた。
何十年も変わらないなと思いながらじっと彼の姿を優しそうに見つめる。

「それなら、今から一緒に見に行く?私は帰るところだったし、そのついでに」

食事を済ませて帰宅するところだったのを思い出せば、まだ支払っていなかった勘定を店主に渡すため席を立つ。
彼が帰宅に付き合わなくとも、今夜はこれで帰るつもりで。

ブレイド > 「ま、そりゃしかたねーさ『お前と自分はちがう』ってやつだろ?
それはそれで馬鹿らしーけどよ」

敵対してくる者と仲良くしようとは思わないが。
それでも生きづらいのは確かだ。
敵の中で生きるのだから、仕方のないところもあるのだが。

「ん、そっか?せっかくだしそうするかな。
案内してもらわねぇと場所もわかんねぇ」

エウロペに習うように自信も勘定を済ませ立ち上がる。

エウロペ > 「見た目だけの問題なのにね、私だって魔族だけど、大抵の人は気づかないもの」

結局のところ見た目に違いがあるだけで差別されている。
長寿であるエウロペにとっては、実に馬鹿馬鹿しい話ではあるが、それに苦しむ人がいる以上軽々しい言葉は口にするべきではない。
そう言えば魔族であることを彼に伝えたっけ、と今更ながらに思って。

「確かに場所わかんないわね、じゃあ案内するわ」

二人揃って勘定を払い店から出れば、エウロペの案内で平民地区方面へ歩き始める。
立地的には貧民地区よりではあるが、地区が変わるだけで治安はずいぶん違うものだ。

ブレイド > 「魔族だったのかよ。オレも気づかなかったぜ…いや、だからどうってことじゃねぇけど」

魔族とも会話したことはあるし、会話以上のことになったことだってある。
故にあまり気にしない。
聞かされれば驚いたという程度だ。
店主に手を振ってから店を出る。
エウロペと並べばさながら親子のようにみえるかもしれない。

「こっちの方面はあんま来たことなかったな」

歩いたことはあるにせよ。

エウロペ > 「気にしないでくれてありがとう、そういう大らかなところ好きよ」

純粋にlikeの意味で好意を述べながら共に歩く姿はやっぱり親子。
ゆったりしたローブに包まれた身体は、夜風を受けるとその豊満なボディラインをくっきりさせたりするし、豊満なおっぱいはどうしようと揺れてしまうもので。

「それは仕方ないと思うわ、住宅だけでお店とかは無いから用の無い人は本当に通らないもの」

だからといって買い物に不便というわけでもなく、一つ通りを跨げば市場のある場所まで出られる。
エウロペの家がある通りは、彼女の説明通り住宅が並ぶだけのもの。
夜でも暗くないよう一定間隔で松明の明かりが灯されており、男性住民が交代で定期的に巡回をしている。