2017/12/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にサナさんが現れました。
■サナ > 大通りの賑わいは真昼以上に賑わいがあり、行き交う人々の笑顔と呼気に絡む酒精の匂い。
多様な活気に圧されて人通りの少ない方少ない方へと流れて行く内に人影が一段と細り、喧騒がいつの間にか途切れてどれ程歩いたのか。
気が付けば荒れた路地裏の一角、崩れかけた木塀の傍らで座り込んでいて、
少しの間途切れた意識が、人酔いなのか、強いアルコールの匂いに巻かれたからなのか。
寝起きのように茫洋と揺れる感覚を振り払えないまま立ち上がろうとして、
「――――…わ、」
後ろに重力。
危うく壁に激突させられかけて、寸前でフードが脱げ落ちる。
銀糸の髪がふわりと舞ってぱらぱら散らばるけれどそれどころじゃない。
後ろ手に、フードが破けてしまわないように布地の根元を抑えて引っ掛かりの正体を探る。冷たくて、細い。塀から突き出た釘に引っ掛かった、らしい。
「…穴空いてる……かな……。と、いうか…」
フードが脱げなかったら釘の所に後ろ頭から突っ込んでいったような気がする。
う、と眉を寄せながら釘が噛む場所を探り、
「どこ………。」
指先が何度か布だけ引っ張り。びり、と聞こえてはいけない音も聞こえた気がする。びくっとした。服なのに。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にブレイドさんが現れました。