2017/12/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にレーナさんが現れました。
レーナ > すっかりと日も暮れた夜闇が周囲を包む時間帯の貧民地区の一角。
その路地裏で壁に背中を預けて通りに面した建物を眺める人影。

場所が場所だけに身なりのいいと言える人影はないが眺める建物に出入りをする人影は身なりはよく。
その出入りをする人を観察するように眼帯に包まれていない目を向けて。

「ここまでは問題はないな」

出入りをする人影に怪しい者、場所が場所だけに全員が怪しいのだがその中でも特に怪しい人影はなく。
出番が来るまでの間と静かに通りに目を向けて。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にエズラさんが現れました。
エズラ > 「ふ~……結構寒くなってきたな……――」

馴染みの酒場を後にして、さて二軒目か、帰ってベッドにもぐり込むか――
そんなことを考えながら貧民地区をぶらりと闊歩していると。

「……んん?」

近道に、と通りかかった路地裏に人影が。
別段、警戒する様子もなく近付いていくが――ある程度の距離で目を丸くして。

「おおっ、レーナじゃねぇか。久しぶりだなぁ――」

彼女が何かを見張っていることなど気にも留めず、声をかけた。
以前、一度組んで仕事をした仲である。
その折に中々すさまじい経験をして、その仕事の報酬は全額彼女の懐に入ることになったのであったが――

レーナ > 注意して観察をしていても特に変わりなどはなく。
このままと少しすれば切り上げて戻っても文句は出ないだろうと考えて。

「……ん?」

新しく見えた人影の姿にこの辺りの冒険者かと注意も向けないが、
近づいてくれ場流石に視線を向けて。
その人影がある程度の距離に近づきはっきりと識別できれば目を見開く。

「久しぶりだな、エズラ。元気そうで何よりだ」

声をかけてきた男が知り合いと判っても態度は変わらず。
ただ一度組んで仕事をしたので警戒はしない。
ただ……その時にある経験をして報酬は全て貰ったわけだが……
その事思い出せば一発殴っておこうと手を振り上げて頬を打とうとする。

エズラ > 「いや~そっちこそぐげっ!」

へらへら、笑みを浮かべながら近付いていた男が頬に強かな拳を受けて膝を落とす。
何故殴られたのか――無論、見当はついているので、おお痛ぇ……と頬をさすりつつ姿勢を戻し。

「いっきなりご挨拶じゃねぇか……あんときゃお互い楽しんだろ――んで、こんなとこで何してんだ」

先程まで彼女が目を向けていた建物――何やら怪しげな雰囲気である。
もし、秘密の仕事中というのなら、邪魔するわけにはいかないが――

レーナ > 男の頬を打ち据え膝を落とすのを見れば気が済んだと口元に笑みを見せ。
姿勢を戻す姿に流石に丈夫だと驚きもしない。

「心当たりがあるだろう?た、楽しんだなど……腰が抜けて動けなかったのだぞ。
見ての通り仕事だ、だが……どうやら終わりだな」

その原因たる男を睨むように見るが僅かに頬が赤いのは仕方なく。
男も視線を向けた怪しげな雰囲気の店から現れた怪しい格好の男。
その男がこちらに視線を向けて軽く手を振る姿に仕事は終わったと肩を竦めて。

エズラ > 「おお……どうやらそうらしいな」

彼女に向かって合図を送っている男――これまた怪しげな格好である。
恐らく彼女はこの場所で、あの建物へ侵入を企てたりする者がないかどうか、見張っていたのであろう――
いずれにしても、である。

「そういうことなら、これから食事でもどうだ?詫びだとでも思ってくれよ――奢るぜ?」

ムフフ、と浮かべている笑みには、相変わらずの助平心が丸出しであったが――

レーナ > 男ならば店を隠れるように見ていた、
そして合図を送ってくる者を見れば何をしていたか判るだろうと。
なので特に気にもせずに頷いて見せて。

「食事か。悪くはないが……それだけではあるまい?」

その浮かぶ笑みに本来の目的が透けて見えて。
こいつはと呆れてしまうが…高い酒を条件に飲んでやってもいいと。

エズラ > 「むっふっふ……オレっつー人間のこと、よく分かってるじゃねーか……――」

呆れ顔になりながらも、こちらの申し出に応じてくれた彼女に対し、ますます嬉しそうに笑みを浮かべる。
そうと決まれば、とその腰に自然と腰を回しながら、手近な店へとエスコートしていくのであった――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」からエズラさんが去りました。
レーナ > 「この前に嫌というほど判らされたぞ。
その分財布に打撃を与えてやる、覚悟しておくといい」

これから財布を空にしてやるというのに嬉しそうに笑みを見せる姿に呆れを見せ。
腰に腰を回す手際の良さに溜息を吐きエスコートされていく事に…

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」からレーナさんが去りました。