2017/11/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルージェナさんが現れました。
ルージェナ > 風は冷たいが日差しは暖かな昼間。
滞在中の宿の屋根の上で、ひなたぼっこ中のミレー族少女。
もふもふの尻尾が日差しで更にふわふわしてきて、気持ち良さにくねらせると自身の頬をくすぐり、けたけたと笑った。
値段相応の宿の屋根は時折雨漏りするようなボロさで、少し身じろぎするとギシ、と軋む音もするのだけれどなかなかの居心地。
下の路地では子供数人が走り回っている様子で、少女はその声を遠くに聞いていた。

「………ふわ、ぁ… あったかぁ……、い…」

やがて瞼重たくなり、うつらうつらとしてくる。
本日のお昼ご飯であるリンゴを握っていたが、眠りに落ちると同時
握力が弱まって手から離れ、屋根の斜面をコロコロと転がると落下していく。

ルージェナ > ことん と鈍く小さな音を立てて地面にリンゴが落ちた瞬間には、走り回っていた子供たちは
少し遠くのほうへと移動したようで、屋根の上に誰ぞ寝転がっていることを知られることもなく、時間は過ぎていく。
少女が目を覚ました時、日差しは夕日の色合いをほんの少し覗かせており、下がった気温に身震いしたがそこは単細胞。
お昼ご飯がいつの間にか消えていることには気付かなかったため、落ちたリンゴの行方は知らぬまま―――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルージェナさんが去りました。