2017/08/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にプラセルさんが現れました。
プラセル > 酒瓶を包んだ紙袋を両腕に抱えながら、人目を憚る様にお使いから道を戻っていればいつの間にやら既に聞きなれた喧噪が少しばかり遠くなっていた。
買い上げられてから随分と経って慣れてきたのに――否、慣れてきたからこそか、きっと気が弛んだのだろう。
外に出る時は必ず身に着ける様にしている首輪をつけ忘れた。

「――――…、……困ったわ。」

何度かお使いで訪れている店の人間に指摘されるまで気付かなかったのだから、自身の抜け具合に頭が痛くなる。
行きがなんとかなったのだから、帰りもなんとかなるだろうと楽観的な思考を巡らせたのも良くなかった。
帰り道に界隈では余り見かけない、荒事を好いていそうな男達が数人屯しているのを見留め、即座に道を変えたのだ。
そうこうしている内に、店のある通りへと戻るに戻れず、路地裏に積まれた樽の横人の死角で座り込み。