2017/07/06 のログ
ボブ > (少年に連れられて、男がやってきたのは平民地区との境にある倉庫街…その中の小さな倉庫の前)

「使われてる様子がないか……だからこそ悪ぶったヤツが勝手に使える訳か。
坊主、お前は思いっきり倉庫の扉を開いてくれ。 そこからは兄ちゃんの出番だ」

(案内してくれた少年にニカッとした笑いを浮かべ、少年の頭を軽く撫で、一つ仕事を頼んでいけば
男は扉の前に仁王立ちし……、少年が扉を勢い良く開けてくれれば)

「よぉ、兄ちゃん方……いい身体つきしてんじゃねぇか?
その身体と力、悪い事なんかに使わねぇで、真っ当に働いた方が綺麗な金が稼げるぜ」

(ここに連れてきてくれた少年には背中越しで見えないが、倉庫の中に居る荒くれ若者達には
獰猛な笑みを浮かべた男の笑顔を見せつけ、恫喝していきながら、素早くダッシュし、
荒くれ者どもの気勢を制する様に一番体躯がガッチリしている荒くれ者のアゴを的確に殴り上げてみせていく男)

ボブ > (しばしの間、肉に何かを叩きつけるような鈍い物音が数発すると共に、
男性の嗚咽に似たような声がし、倉庫の中がシーンとなれば)

「坊主……妹は無事だぞ。
こいつらは他にも数人攫ってきてるようだから、平民地区の衛兵詰め所に行ってきて衛兵を呼んできてくれないな?
お兄ちゃんはここでこいつらを見張りながら、子供達を宥めてるから」

(少年と助けたその妹に衛兵を呼んでくるように男が頼み、二人が走り去った後、
男はクルッと振り返り、荒くれ者どもに向き直れば)

「さぁ~て、衛兵が来るまでお前らが二度と悪い事を思いついたりしないように躾の時間だな……」

(男は後ろ手で倉庫の扉を完全に閉め切っていけば、その後に倉庫街に響き渡る荒くれ者たちの悲鳴。
荒くれ者たちがどのような躾をされたのかは、躾をされた荒くれ者たちがその身を持ってよく知っていることだろうか)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からボブさんが去りました。