2017/07/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 闇市」にサヤさんが現れました。
■サヤ > 貧困地区に存在する闇市。
表通りでは取り扱えないものですら堂々と売られるその市場は平民地区の市場とはまた違った賑わいを見せている。
「ここなら、いいものが手に入るかもとおもったが」
闇市の中ほどに店を構える露店を除きながらぼそりと呟き。
自身が戦いに負けた代償に奴隷落ちとなった際に破壊された愛刀に変わる武器を探して訪れたはいいがやはり遠い故国の武器となると
なかなか売っているわけもなく、眉を寄せて慎重に武器を売る露店を見て歩く。
この地の武器も使えないわけではなかったが、重量バランスなど身体が覚えた癖を修正するのは簡単ではなく、できれば愛刀と同じような
武器がほしいところであった。
■サヤ > 「出来れば前の刀を修理できればいいんだけど、この国に刀を打ち直せる鍛冶師いるわけないし」
今は使い物にならないとはいえ、前の刀は故郷を出てからながらく使っていただけあり、それなりに愛着も沸いている。
しかし、この国で主流ではない武器の打ち直しを頼むとなれば鍛冶屋の知識もさることながら、かなりの費用が掛かることは間違いないだろう。
最近になってようやく冒険者や傭兵の仕事に復帰しつつある自分にそんな金が手に入るはずもなく、残る望みは闇市で盗品なり略奪品なりが価値のわからない商人によって安く売られていることを望むのみで。
■サヤ > 「だめか……」
いくつかの店に視線を走らせ手は見た結果。
いくつかめぼしいものはあったもののとても自分が手を出せる値段ではなく。
市場の隅で深くため息をつき。
「仕方ない、とりあえずは安い武器でお金を稼いでチャンスを待つか」
今日の経験で、故国の武器が珍しいとは言え売っていることはわかった。
それならばいつか手に入れる機会も訪れるだろうと気を取り直して市場を後にし。
ご案内:「王都マグメール 闇市」からサヤさんが去りました。