2017/06/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区の路地」にウィルバーさんが現れました。
ウィルバー > 暗い時刻、暗い路地裏を一人で歩く、黒い服。

僕は頭上の空模様に負けない程、どんよりした気持ちで足を動かしていた。

「はぁぁ、あっちこっちにチラシ貼らせてもらったのに反応悪いなあ。」

僕は今、一枚のチラシを手にしている。

いいかげん、一人で掃除やらなんやらするには疲れてきたので、家事手伝い募集のチラシを配ることにしたのだ。

・未経験者歓迎

・アットホームな職場です

・女性の方が多数活躍中

・採用は人物重視です、やる気を評価します

などと、書かれた僕なりに相当気合の入ったチラシだ。

なのに、一件の問い合わせも来なかった。

「あれか? あの家だから悪いのか?」

ウィルバー > 「我ながら名文だと思ったんだけどなあ。」
チラシの文言をもう一度読み返している。

僕は女性には成れないので女性の気持ちは知らないが、普通ならここで働きたい! と思っても可笑しくないとおもうのだが。

「なんでダメなんだろうね。 賃金書いてないからかなあ。」

流石に僕が吸血鬼であることに気付いているような人はそうそう居ない筈だ。

たまにそういう類の人も居ることは要るが、こっちが何もしていないので今のところは見過ごされている。

ウィルバー > 唸っていても仕方がない。

駄目ならダメでまた次の手を打てば良いだけのこと。

そう自分に言い聞かせた僕は帰路へと。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区の路地」からウィルバーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 街路」にアンネリーゼさんが現れました。
アンネリーゼ > ふより、ふより。貧民地区の片隅を浮遊する娘が一匹。
退屈に飽いて街に繰り出したは良いのだが、都合のいい相手を上手くひっかけられるわけもなく。
普段生息している平民地区や富裕地区から少しばかりそれて、貧民地区にやってきていた。
紙や靴が汚れない様に浮いたまま、路地を曲がれば生活感に溢れた通りに出る。
空を覆う洗濯物は、夕刻を過ぎてもまだ翻り、忘れ去られてしまったかのようで。

「んぅー、今なら着の身着のままの子でも、お姉さんを楽しませてくれたら金銀財宝なんでもござれなのだけどなー」

お姉さん、と嘯くが、背丈と見た目を鑑みるとどう見ても少女が関の山。
それが金銀財宝を持っているなど、聞く人からすれば眉唾だろう。
実際は、万象錬金の魔術で、貴金属など作り放題なのだけれども。

アンネリーゼ > どうやら今夜は巡り合いがない様子。
それならば、寝てしまうのが吉だろう。
ふよふよふわり、少女はどこかに消えていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 街路」からアンネリーゼさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 繁華街」にボブさんが現れました。
ボブ > (格安の酒が提供される安酒場で手っ取り早く酔い上げた男が繁華街の路地に出てくれば
この男よりも深く酔いあげているであろう中年男性が立ちんぼの街娼に絡んでいて、
街娼が趣味に合いそうにも無いとすげなく対応していれば、中年男性は街娼に手を振り上げかけていて)

「おっと、おっさん。 女性に手を上げるのはルール違反だぜ。
それをこの街の女性すべてに知られたら二度と相手をしてもらえなくなっちまうぜ」

(街娼に振り上げていた中年男性の手の手首をガシッと捕まえていけば、
この街での最低限の礼儀を教えていくが、酔った中年男性からしたら余計なお世話であって)

『うっせえんだよ、若僧がっ!』

(中年男性の怒りの矛先が男へと切り替わると中年男性は男に殴りかかってくる騒ぎになっていくが、
男は掴んだままの中年男性の手首を捻り上げ、しっかりと固めるように固定していけば)

「これ以上騒いだら、病院のベッドに寝てもらう事になるぜ……」

(男が少し凄みを含ませた言葉を発していけば、中年男性は恐れをなしたのか、
踵を返して逃げ出し、途中の路地に置かれている酒の小ダルに蹴躓いて、ゴロゴロと転がりながら立ち去っていって)

「お嬢さん、あんな客ばっかだけじゃねぇから、頑張って仕事しなよ…」

(男は絡まれていた街娼の肩にポンッと手のひらを乗せながら一声掛けていく余裕をみせていって)