2017/04/22 のログ
ご案内:「貧民地区の路地裏」にチェシャ=ベルベットさんが現れました。
チェシャ=ベルベット > 熱い身体を持て余しながら貧民地区の裏路地をぶらつく。
この先に娼婦や男娼が集まる発展場となっている酒場があるはずだ。

発情期に入ってしばらくうろついているが、めぼしい成果がなく
正直に言えばとても苦しい。
だが強情な性分のチェシャはそれを誰かに告げたりすることはできず、
常日頃より、硬く表情を引き締めて酒場の扉をくぐった。

チェシャ=ベルベット > 酒場の扉をくぐり抜け、手頃なカウンターの席に陣取る。
注文を取りに来た店主にミルクを頼むと片眉を上げられて黙ってグラスを出された。
グラスのミルクを舐めながらミレー特有の発情を抑える薬を飲み込んだ。
この薬も残りが少ない、あまり多用は出来ないので
できれば早く発散できる相手を見つけたいところなのだが……。

今日も今日とて空振りになる確率が高い気がする。
チェシャの勘は結構当たるのだ。
もし、これで空振りなら、もうそのへんで手頃な相手を見繕う他ないかもしれない。
それはそれで自分を安売りしているようで気が進まないが
情欲の炎に炙られるよりはマシだと頭を振った。

チェシャ=ベルベット > 「どうせ僕は淫乱駄猫ですよーだ」

誰にごちるでもなくグラスを傾けながらそうつぶやく。
こうして本能に振り回される時が一番自分の中で自己嫌悪感が湧くのだ。
カウンターに突っ伏して、だらだらとごねる。
だからといって誰が来るわけでもないだろう。

やがて身を起こして一つため息をつけば、諦めて席を立つ。
酒場の門戸をくぐり、再び夜の貧民街に繰り出した。
今夜も傍で寝てくれる相手は見つからないだろう……。

ご案内:「貧民地区の路地裏」からチェシャ=ベルベットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「いやはや、妾も少しは名が広まっておるという事かのぅ?」

貧民地区、薄暗い路地の一角。
姿が小さくなっていく相手を眺めながら、ぽつりと呟いた。
別に大した事ではない、気紛れの散歩の途中で男達に絡まられ掛けたのだ。
…が、己の姿をはっきりと確かめた途端、なにやら小声で合図を取り合い男達は逃げていった。
聞こえないように囁く声だろうと、自分には届いた。
複数の狐の尾を持つ奴に関わると、逆に身包み剥がされて捨てられる、との内容だった。
まぁ、確かに何度か絡んできた相手にそんな事をしていた気がする。

「まぁ、そのお陰でこうしてのんびりと歩けるのじゃ、悪くはないか?
………道に迷っておる以外の問題は無いじゃろう、うむ」

そう、少女は今、道に迷っていた。

タマモ > 「ただ…あれじゃな…」

ふと、何かを思い出すように、また呟く少女。
人の噂とは、時に気が付けば信じられぬ程に歪められている事がある。
単にやろうとした事をし返しただけだ、今の連中はまだ、そのままが噂になっているようだ。
しかし、一部の連中には、誰と構わず襲い掛かり、時に街中での凌辱も行っているなんて噂もあった。

…あぁ、うん、近い事はしてた気がする。

ともかく、噂とは怖いものなのだ。
かといって、目立たず行動しろ、というのも面倒でする気もない。
結局は、諦めて勝手に噂でも何でも流れてれば良い、となる。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカレリアさんが現れました。
タマモ > 歩いて目的地に辿り着く事が大切だ。
そんな事をのたまい、歩いていた訳だが…考えてみたら、目的地なんて無かった。
何か暇潰しになる事はないか、面白そうな事が起こらないか、楽しめそうな相手が見付からないか。
…まぁ、考えていたのはそんな程度。

ふっと軽く上を見る。
せめて、この何も起こらなさそうな路地からは、抜けておくべきか。
屋根を伝い、広い場所に出てみようか…と、軽く考えて。

カレリア > それは全くの偶然だった
月に数回の貧民地区での用事を終えて帰ろうかと道を歩いていた時
路地の奥から出てきた男達の言葉が耳に入ったのだ

「金色の悪魔…」

やれ男は身包みを剝がされ転がされる
やれ女は出会えば犯される
挙句の果てには悪い事をすると金色の悪魔が来ると言う者まで居るとか

「どうも気になりますわね」

そんな金色の悪魔の特徴は複数の尻尾と耳と言われている
ミレー族の怨念等と言う輩も居るがどうにもこの金色の悪魔、知っている気がする

男達の出てきた路地に入り奥へ進む
魔力の残滓が濃く残る方へ
少し開けた場所に出るとそこには正しく金色の悪魔…否、狐が居た

「お久しぶりですわね、タマモ様?」

タマモ > よし、移動をしよう。
考えがそう向いた時だった、新たな足音が耳に届いた。
足音は一つ、音の感じから少年少女といった感じか。
あれだ…たまに居る、ちょっと危険だけど近道してしまえ、という者だろう。
ふっと過ぎる考えは、そんな子には軽い悪戯を…やっぱり噂は違わないかもしれない。

「さて、男子か女子か…賭けてみるのも面白いじゃろうか?」

ふむ、と頷き、己の勘は女子といっておる!と、心の中で決定。
現れるだろう、音のする方へと視線を向けていた。

「ふむ、久しぶりじゃな、えーっと………カ…カレリア?」

そして、姿を現したのは…少女だった、しかも、見覚えのある。
ひらりと手を振るのはいつもの挨拶、ただし…少女の名前が少々間が空いて発せられた。
どう見ても、名前をすぐに思い出せなかった相手の、それである。

カレリア > 「…貴女、私の事を忘れてましたわね?」

額に手を当てて聞こえる様に大きな声でため息
正解はしていたがやるせない
彼女を見る目が可哀想な子を見る目になったのは仕方のない事

「一度とは言え一緒に遊んだ仲なのに、本当に薄情な狐ですわね?」

ジトッとした目で見つめて近付く
魔力を使った戦闘を遊びと言っていいのかは本人達次第なので今回は良いだろう
自分はしっかり覚えていたのに酷いのでは?
そう言いたげな視線

「男女問わず襲い掛かる金色の悪魔、やっぱり貴女でしたのね♪」

クスリと笑い巷で噂の呼び名を告げる
カッコよくて素敵ですわよ?と付け足して