2017/04/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > 道楽やら娯楽やら、主観的に愉快と思った事にどっぷり浸かる性情は、何か一つごとに囚われる程狭量でもなければ厳格でもない。
言い換えれば、どの様なものであっても愉しければ歓迎するものであるという大雑把具合。
その数多に枝分かれする娯楽の内から、どうやら今宵は食道楽と飲み道楽を選択したらしい。

「くくっ…善哉善哉。気取らぬものの方が、心地良く思ゆる日もあるものじゃ。」

舌を楽しませる酒食は、最も分かり易い愉悦だけれど、価格やら調理の手間やらを大事に大事に崇め奉るまでの思考の硬直はしていない。
言うなれば、”これはこれ、それはそれ”という奴である。
安価な材料で、シンプルな調理法を用いて作られる料理も愛でる。
寧ろ、接待等で出くわすのは、概ね相応に値の張る代物が多いが故に、こうして貧民地区に新たな味覚の地平を切り開くべく足を運ぶのである。
今はその帰り。
心持ち窮屈に感じる腹回りを撫でさすりながら、鼻歌まじりの上機嫌具合。

ホウセン > 酒についても、大体は同じスタンスである。
高級な酒は高級な酒として耽溺するし、安酒は安酒で”値段の割に美味”な物を探して愉しむのだ。
その掘り出し物を見つけんとする愉しみ方は、細々と商いを営んでいる優良な投資先を見つける達成感に近しい。
今日も今日とて酒精を腹に収めた妖仙の頬は、ほんのりと色付いている。
帝国出身者のにしては色素の薄い肌だからこそ、より鮮明に。

「散策がてらとはいえ、少しばかり奥に入り込み過ぎたかのぅ。宿に戻るのが億劫で適わぬ。」

ぼやきに乗じて漏れる吐息には、確りと酒精の残滓。
定宿は富裕地区に確保してあるものの、平民地区を突っ切って辿り付かねばならない。
普通ならば、深夜のあまり治安のよろしくない地区を闊歩しなければならぬ事に意識を向けるものだろうが、その手の常識には終ぞ縁が無いらしい。

ホウセン > 貧民地区と呼び鳴らされたとて、街の全てが廃墟という訳でもない。
精々、建ち並ぶ彼是が年季物だったり、区画の整理が余り機能的ではないという程度。
地区外からの金銭を引っ張ろうとする歓楽街ともなれば、通路が手狭に感じられる事に目を瞑れば、一応は快適に過ごせる。
日が落ちて久しく、ともすれば日の出の方が近しい刻限となっても、完全に人の出足が途切れることは無い。
これが平民地区や富裕地区ならば、今少し早い時間帯に店の灯りが落ち、宿泊客と帰宅する客に二分されることだろう。

「ん… 春の夜の散歩といえば、気が紛れぬでもないが。」

だが、このエリアの客は少しでも安く愉快なものを求める。
金銭が有り余る程に潤沢ではないのと引き換えに、時間と体力と意欲だけは存分に残っているといわんばかりに。
客が居れば、店も利益を得るために営業時間を延ばすのに吝かではなく、今のような状況が出来上がる。
妖仙は袂から煙管入れを取り出し、お気に入りの銀と黒漆で設えられた煙管を取り出す。
煙草の葉を詰めるでなく、口の端に咥えて、薄っぺらい肩で風を切る。

ホウセン > 背は低く、手足は短く、体つきは華奢。
何処からどう見ても、子供子供した背格好だというのに、背筋を伸ばして歩み進む様は堂に入っている。
他者から自分が如何見られているかを、傲岸に黙殺する物怖じと寸毫の接点を持ち合わせぬが故に。
怯まず、省みず。
だからこそ、思い出したように煙管へ煙草を詰め、見た目との違和感を撒き散らしながら一服始める事に躊躇は無い。

「こうも街中では、桜吹雪に浴する風情は望むべくも無いか。」

そもそも、王国にその樹木がどれだけ定着しているだろう。
瞼の裏に、何時かの光景を映し出しながら、肺腑まで吸い込んだ煙を緩々と吐き出す。
止まらず、弛まず。
小気味よい律動的な歩調で前進を続けると、白い煙が口元から棚引き、幾秒かの後に拡散しきって目視できなくなる。

ホウセン > 着火に用いた燐寸は、腕を振って炎を消した後、くるりと手首を回して此処ではないどこかへ。
道端に捨て置いても、恐らくは誰からも文句を言われないだろうけれど。
判断基準は唯一で、妖仙自身が是とするか否とするかだけ。
結果、物体を一つ、手品のように消し去る事となったのだ。

「……いっそ、娼館なり連れ込み宿なりにしけこんだ方が手っ取り早い気がするのぅ。」

深夜にも拘らず歩き詰めよりは、手近な所で寝床を確保してしまった方が、用いられる労力は幾許か軽減される。
理屈は分かり易く、そうするだけの軍資金に不足も無い。
…が、妖仙が満足するだけの女が、この時間から見繕えるかという問題が横たわる。
流石に”美女は美女、醜女は醜女”等と、誤った博愛主義さながらの間口の広さは有していない。
なればこそ、同衾する相手にはそれ相応の質を求めるのだ。
大概の事を許容しながら、特定の部位に譲れない一線がある。
気分屋の気分屋たる所以であろう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にヴェラさんが現れました。
ヴェラ > あと数時間で夜が明ける―――、そんな頃合いであろうとも深夜の街の賑わいはまだまだ活気付いている。
需要と供給―――、女を求めて彷徨う男がいれば、其処には矢張り金を求めて彷徨う女もいる。
貧民街に数多居る娼婦の一人もそうだった。
未だ人の通りが多い路地の中、適当な飲食店の壁へと背を預け、行き交う人々をぼんやりと見詰めるのは
実のところ、買い手はいまいかと品定めをしているのである。
無論、品定めといえば男性側の言葉であろうが―――、身体を売る側も其れなりの目算あってのことである。
なかなか狙い目を見付けられない中で、ふと目に留まったのは
なんともちんまい背丈でそこらで見かけない格好の少年だった。
場所柄、なかなかに目立つ姿ではあるがこの街で其れを気にしても仕方の無いこと。
しかし、視線は何故かその少年へと向けられるのは興味と物珍しさからである。
そして娼婦の視線が少年と交差したのなら―――、職業病なのか、はァい、とばかりに手を振って愛想を振りまいてしまうのだった。

ホウセン > 妖仙の目は、通りのあちらこちらに向けられる。
望み薄ではあるけれど、己に具合の良い奇貨が転がっているのを見逃さぬようにと。
専ら、娼館の客引き等を見定めてはいたのだけれど、当然のように街娼にも視線を走らせるのに余念が無い。
ハズレ、ハズレ、保留と採点しながら、やがて一人の女に行き当たる。

「何じゃ、お主もあぶれた口かのぅ?」

愛想良く応対されるだけで、コロリと転がるような純朴さは持ち合わせていない。
直進する歩みが寄り道をし、女の前へ舵を切る。
近寄れば近寄るだけ身長差が露になるのだけれど、気後れした風情は欠片も見せない。
短めの髪から、むちっとした腰つきまで遠慮なく視線を這わせる。
性的アピールに富んだスタイルは勿論、酸いも甘いも場数を踏んでいそうな年頃も加点要素だ。

「酒場で長居をしてしまってのぅ。手近な所で寝床を確保してしまおうと思うておった所じゃが、生憎と一人寝は落ちつかぬ。」

煙管を咥えたまま整った口元を緩く湾曲させた悪戯っぽい表情を浮かべれば、心底は容易く見通せよう。
娼婦に声を掛ける男達に似通う、欲の滲んだ其れ。
欲を掬い上げて交渉ごとに移るかは、女次第だろう。

ヴェラ > 向けた笑みは、思わず出てしまった、とも言える無意識なものであった。
このような場所、このような時間にぶらぶらと彷徨うのだから、ただの子供ではない―――、
という予想は己の前にてくてくと近寄り、放った第一声で当たったと言えよう。

「お主も、って事はアンタもかい?」

問いに問いで答えるようなことにはなるが、彼の求めたものは含んだものになる。
見上げる姿へと視線を落とし、首を傾げて漏らしてからその視線に気付く。
其の視線は欲望に塗れた其れである。
男の欲の対象としてはかなり高得点を得られる肢体―――、と自負というわけでは無いけれど
自認しているからこそ、其の視線に嫌悪を示す事など無論無い。

「へぇ、そう。まだまだ肌寒いしねぇ。アタシで良けりゃ添い寝くらいは付き合うよ?」

たぷんッ、胸元で腕を組めば柔らかで質量たっぷりの乳肉が揺れる様を少年に見せ付ける。
返す言葉は勿論、少年の言葉の奥の意味を掬い取った返事となろう。

「泊まるなら……、あそこが良いね。」

そう言葉を漏らすと視線をちらりと彼の右後方の先へと向ける。
表向きはただの宿だが、実際は―――言わずもがな、という奴だ。

「何より朝飯が美味いね。それと…色々とサービスもしてくれる。」

続けて取ってつけたかのようなオマケを口にしてから、
どうする、とばかりに再び首を傾げて彼の答えを待とう。

ホウセン > 呉服に包まれた薄い肩を軽く竦ませ、言語化した答えは省略する。
あぶれたからこそ、この体たらくなのだと。
添い寝の提案に付与された仕草で添い寝以外の事柄を暗に示されれば、緩んだ口元が更に緩む。

「ほう、この界隈は未だに知り尽くせておらぬ故、お主の提案に従うとしよう。
 然しアレじゃな、サービスというのなら、お主からのものも期待してよいのかのぅ?」

一晩幾らだ、とは問わない。
高級店の一番人気の娘を買っても余裕が残る財布の厚みが、散文的な彼是を脇に寄せてしまえるから。
視線を追って目的の建物を認識すると、真正面から左隣へとスライドし、馴れ馴れしく娼婦の臀部へと手を這わせる。
エスコートする仕草を装いつつ、ナイトドレスの下の柔らかな肉の感触を愉しもうという魂胆。
悪戯しつつ前進を促し、目的の宿へ。
チェックインの仕儀は今一つ確信が持てない故に、娼婦に丸投げし、店員との応対の間もヒップを弄る。
通りとは違い不特定多数からの視線が失せれば、手付きはより大胆に。

「思うたよりも小奇麗じゃな。」

やり取りをしている間、店員のいるカウンターからは死角となる角度で娼婦のスカートをたくし上げる。
傍らで涼しいおすまし顔で感嘆めいた台詞を吐く一方で、尻側から股間にアプローチをかけ、細っこい人差し指と中指でクロッチを撫で擽る。
第三者の目の前で弄り回し、場慣れしていそうな娼婦が如何様な反応を示すのか。
興味本位の不埒な戯れだ。

ヴェラ > 浮かんだ笑みを見れば、言葉は不要だろう。故に宿を己が示したとも言える。

「そう、話が早いのは好きよ。………さあね。」

サービス云々という言葉に返すのは実に味気の無い言葉、ではあるが。
娼婦の口元は不敵に笑みを浮かばせている。
其れを少年から、客となった彼がどのように取るかは自由だ。
無論、想像と妄想を膨らませる為でもあるし、単純な言葉遊びでもある。
そんな返事をした直後―――、隣へと回った彼の手が己の尻肉を擦り始めた。
動揺することも無く、促されるままに宿へと辿り着く間に感じ取ったのは、
客となった彼は実に女を買う事に慣れている―――、そればかりか実に好色なのだろうという事だ。
背格好からして初物―――、要するに童貞とばかり思えてしまうけれど、
そうではないのならば、女としても色々と面倒が省けると内心密かに考えつつ、気付けば宿へと辿り着いていた。
出迎えの店員に促され、カウンターで手続きを済ませる。
出迎えた当初こそ、店員は目を丸くした―――無論、彼を見た所為で―――けれど、流石はプロというべきか。
滞りも無く、軽口も叩かずに仕事をこなす。
其の合間にも臀部を弄っていた手はエスカレートし始める。
小さな掌が存分に尻肉を撫で回し、短い指が其の尻肉を食い込ませる。
初心な少女のように上擦った声を上げるでもなく、悲鳴を上げる事も無く
彼に対して非難の視線を向けることも無い。
寧ろ、目元を緩ませて彼を見下ろしてやろう。そして彼の方の腿を少年の股間辺りに触れさせて
既に準備が整っているのか、などと確めてやろうか。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にヴェラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にヴェラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にヴェラさんが現れました。
ホウセン > 見てくれだけを拾い上げれば、何処から如何見ても子供でしかない妖仙。
異国の着衣を身に纏っている事もあり、店員の反応もさもありなんといった所。
その反応を億劫と思うまで倦いてはおらず、寧ろ悪戯が成功した心地に繋がる程度には、己の容姿さえも遊興の種とする性質。
そうすると、反応を押し殺しているのかそもそも反応するまでも無いのかは分からぬものの、落ち着き払った娼婦の上っ面に皹を入れたくなるのが人情というものか。

「呵々!慌てずとも良いぞ。手落ちが無いよう、遺漏無く取り計らってくれて構わぬ。
 その間ぐらいは、大人しく待っておるのも吝かではないのじゃ。」

気候が春めいてきたとはいえ、冬用の布地は厚手で、服越しでは細部まで探ることは難しかろう。
それでも、おぼろげに腿肉を押し返す昂ぶりの感触は伝わる。
客の事を探っているのだ。
娼婦の側が探られぬ道理は無く、妖仙の指は下着の縁から内側へと潜り込み、下へ、下へ。
下に行き果てた後は腿肉を掻き分け、秘裂へと直接指を這わせる。
個室へ移る前、この場で痴態の一つでも引き出してやろうと蠢く指先は、スリスリと割れ目を撫で擦り、恥丘に近しい位置に潜む陰核を感触だけで探り当てる。
見つけ出しさえすれば、柔らかな指使いで陰唇を開いて直にフニフニと二本の指の間で揉みくちゃに。
この客が好色であり、春を買う事に慣れているだけではなく、女を啼かせるのにも慣れていると主張する指戯。

「さて、手続きは終いかのぅ?なれば、今宵の寝床に移るとしようか――」

妖仙の妨害を受けながら、全ての雑事を終わらせるまで一分か、二分か。
こなれた愛撫に曝された娼婦を促し、宿の奥へ向けて歩みを再開し……

ヴェラ > 大人しく待つ―――、という割には何やら大袈裟な態度と声音の小さい客。
職業柄異国人の相手をした事もあるけれど、多い、という訳ではない。
触れる機会の無い衣服の布地の奥にある熱芯の感触だけは僅かに感じ取れるのだけれど―――、
そうこうしている間に尻肉を這う手指は更なる悪戯へと移る。
さすがの娼婦も微かに其処へと触れられてしまえば、一瞬、ぴくんッ、と腰が震えてしまう。
そればかりか指の動きは実に手慣れた動きを見せるものだから、
表情こそ無表情を貫くのだけれど、眉根を寄せて何かを堪えるようにも見えるだろう。
幸いな事にその表情を見ることが出来るのはその表情を引き出した張本人だけだ。
店員は何も気付く事無く、此方へと背を向けて恐らくは部屋の鍵でも探しているのだろう。
其れを知ってか知らずか、買い手の少年の指は実に微妙なポイントを突いて来る。
其の侭秘裂を指で引き裂き、侵入してくるのか―――というわけでもなく、
柔らかな肉だけを、其の心地を確めるだけのようにするのだ。
ごほんッ、と一つ咳払いをしたのは店員が此方へと振り向き、鍵を差し出した頃合い。
どうも、と気安い台詞で鍵を受け取れば、ジィ、と意味ありげな―――、悪戯好きの客に対して
文句の一つでも言いたそうな視線を送り―――。

「まったく……。さ、行きましょ。」

小さく漏らした台詞は直ぐに掻き消え、客に促されるようにして共に部屋へと移ろう。

小さくはないけれど、大きくも無い宿の二階へとともに移り、
己を先として部屋の前に立つ。
そして扉のノブに手を掛けてから後ろの客へと振り向き。

「ったく……、下着の中に手を突っ込んできたのはアンタが初めてだよ。スキだねぇ?」

紡ぐ台詞は心底本音。
悪戯好きな客は五万といたけれど、言葉の通り下着の中に手を侵入されたのは初めてだった。
幾らか呆れたような具合の笑みを浮かべつつも、満更でもないとばかりに言葉を付け加え、部屋へと入ろう。
其処からの行いは―――、また部屋へと入ってから語られる事になるだろう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からホウセンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にヴェラさんが現れました。