2016/12/11 のログ
リト > 今日も城を出て散歩と洒落こんでいる。
ふらふらと細い路地を彷徨い、適当なものを拾ってはまた捨てていく。
人攫い云々は気にしなくても良いのだが、面倒に巻き込まれるのは避けたい。
その為、治安もあまり悪くないようなところを選んで歩いていた。

ふと、足元に転がる薄汚れた宝石を拾い上げる。
誰のだろう?とまじまじ見つめ、しかし放っておくわけにもいかず。
まぁどこかに置いておけば良いかと手に持って歩き始めた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に アリーさんが現れました。
アリー > 「ん~ないなぁ。ほんとにここなの?」

手元の地図に描かれたここら辺と書かれた円
辺りを探してみてもどこにも探し物は落ちていない
外れ依頼だったなぁと今更ながらに思い返す

「もう一回見て回ったら正直に言いに行こ…あれ?」

お探し物はもう誰かに拾われたと思います
言い訳にはなるけれどそれが一番可能性が高い
最後の一周と歩き始めると不思議なものを見つけた
綺麗なドレスにこの辺りでは有り得ない容姿
そして自分より少し小さく見えるのに自分の何倍も大きな胸
持って生まれた物の差に心を挫かれそうになってしまった

「神様ぁ…無慈悲すぎますよぅ…」

リト > 「………ん?」

声が聞こえた。魔族の鋭敏な感覚はそれを捉えて、長くもないワインレッドの髪を揺らしながら振り向く。
見えたのは自分とそう身長も変わらないような少女。
興味を覚えて、其方へとのこのこ近寄っていく。警戒心も何もなく。

「……ねぇねぇ。君、何してるの?」

片手で先程拾った宝石をくるくる器用に回しながら、子供っぽい笑顔で問うた。

アリー > 「うぅぅ…ぇ?」

涙を我慢している間に綺麗な少女がすぐそこまで近づいて来ていた
少し驚きもあるけれど相手が女の子なら怖い事も無い

「あぁえっと、こんにちは。実はここらに落とし物を…」

うん?と彼女の手に注目
なにかキラキラしたものを器用に弄んでいる
色と形が依頼の説明の時と全く同じな宝石を

「あのぉ…その手に持ってるのってこの辺りに落ちてませんでした?」

なので一応聞いてみる
それと決まっている訳でもないし今は相手の手の中
穏便第一の自分にはやんわりと聞いて行くしか方法がなかった

リト > 「落し物かぁ……そういえばさっき何か見つけたけどー…」

距離を詰めて、少女の顔を覗き込むように見つめる。
涙を堪えているとは知らず、問いかけも呑気な声だ。

「……ん? あ、そうだよー。コレ、この辺に落ちてたやつ」

聞かれればあっさりと答えた。
くるくる回していた宝石を止め、コロリと掌の中に転がして相手へと見せる。

「ひょっとして、探してたものってこれ?」

アリー > 「そうなんですよ…首飾りの宝石が落ちたらしいんです」

何だか顔が近い
至近距離ではっきり見ても綺麗な子だなぁと思う
こんなに可愛い子を貧民地区で一人にするなんて護衛の人は何をしてるんだろう?
既に見た目から貴族だと思い込んでいるのでそんな事を思うアーリだった

「そ、そうなんですか?じゃぁやっぱりそれが落とし物です!」

色と形を改めて見てみても聞いた通り
運よく見つけるまでは言ったが問題はここから

「あのぉ…とっても怪しいとは思うんですけどその宝石を私にくれませんか?
もしダメならせめて依頼主さんにもそれを見せてください。お願いします」

ぺこりと頭を下げる
最悪でも依頼主本人に確認させる事ができたら依頼は一応完了できる
苦し紛れの逃げ道も用意しつつ正直に頼んでみた

リト > 「あぁ……首飾りの宝石なんだ。小さいなーとは思ってたけど」

小さいとはいえ、綺麗だ。
自分の顔に注目する少女の視線に気づかず、へぇ、なんて声零しながら宝石を眺めていた。
するとかかる声、というかお願い事に視線を彼女へと戻して。

「……ん、別にいいよー。貰おうって考えてたわけじゃないし。これ返さないと君、困るんでしょ?」

だよね、と一人納得しながら相手へと宝石を差し出した。
緩々とした笑顔を浮かべている。

アリー > 「え、結構大きいと思うんですけど…」

このサイズで小さいと言い切った少女
貴女のお家はどこの本当に貴族の御令嬢なのかもしれない
もしかしたら特に執着もないかも?と希望が見え

「本当ですか?ありがとうございます!」

わーいと宝石を受け取り喜ぶ
とても平和的に依頼が完遂できる
良かったぁと胸を撫で下ろし

「ほんとにありがとうございます。言ってる事はかなり怪しいのに…信じてくれて」

ここの地区の住人に拾われていれば絶対に自分が手に入れる事は無かっただろう
この少女がお金持ちで尚且つ優しい子で良かった

リト > 「え、そう?」

城には数多の宝石がある。確かに人とは異なり、感覚が麻痺しているかもしれない。
それはさておき、喜んでいる彼女の顔を見てニコニコと笑った。

「ふふ、いいんだよー。言ってることは怪しいけど、君の見た目はあまり怪しくなかったからね」
「あ、でもちょっとしたお礼くらいは欲しいなー…なんて」

きらきら、と輝くような眼差しを彼女へと向けた。
見るからにお礼を期待している顔つきだが、相手はどう出るだろうか。

アリー > 「そうです…よ?これでも結構大きな宝石だと思います」

きちんと布に包んで鞄にしまう
不思議そうな少女の反応の方がこっちは不思議だ

「そうですか?なら良かった……えっと、私見た通り結構貧乏でして…
貴女を満足させられるお礼なんて…」

食事でも奢ります!→依頼料の数倍の値段の請求
代わりのアクセサリーでも!→家が買えるほどの請求
と嫌な予感がグルグル回る
お礼なんてどうしようかと悩んでしまう

リト > 「まぁ、言われてみたら確かに大きいかなー」

不思議そうにされれば瞬き、視線を鞄に向ける。
今更返してくれというつもりもないし、改めて見せてもらうつもりもない。

「うーん……まぁ、別にお金とかそういうんじゃないよ!」
「ただ私と少し遊んでくれれば、それで良いからさー」

悩んでいるらしき相手にふふ、と笑み零し、安心させるように声を和らげる。
そういえば君、名前は?と思い出したように問うた。

アリー > 「でしょう?分かってもらえて何よりです♪」

良かった、雲の上の存在から雲のすぐ近くの存在になった
王族クラスの価値感覚を持たれたままだと少し話しづらいし一安心

「お金じゃない…ですか?」

探し物や珍しい素材の入手かなと首傾げ
一応冒険者なのだからそれぐらいの事は出来るが…

「あ、それぐらいなら幾らでも付き合いますよ!
私の名前ですか?私はアリーって言います、よろしくね♪」

遊びぐらいなら幾らでも
名前を聞かれればすぐに応え今度は逆に尋ねる
安心しきった表情を浮かべながら彼女の返答をのんびり待つ

リト > 王族クラスの感覚を無自覚で持っているというのが悲しいところ。
まぁ一応貴族の類なのであながち間違ってもいないが。

「うん、お金じゃなくてー……こんなことっ」

ニヤ、と悪戯っぽく笑えば手を伸ばし、目の前の少女に抱きつこうとする。
そのまま頰にキスを一つ。

「へへ、遊びって言ってもさ。普通の遊びじゃないんだよねーぇ」
「私はリト。よろしくね、アリー♪」

アリー > 「おわっ…えっと、何を?」

抱き着かれてそのままおでこにキスをされる
何が起こったのか理解するのに数秒かかってしまった
やっと頭が再起動して事態を理解する

「え、え?…あのぉ、リトちゃん?」

普通の遊びじゃないと言われてもまだよく分かっていない
いや、分かってはいるけれど違うだろうと理性で考える
抱き着かれたまま姿勢のままもう一度聞いてみよう

「リトちゃんはその…女の人が好きなの、かな?」

考えがまとまりきっていないのか割と直球で尋ねてしまった

リト > 額にキスを一つ落とし、続いて頰へと。
相変わらず笑顔のままで抱きつく力を緩めない。苦しくならないよう、程々に加減してはいるが。

「んー?そうだよ、女の子が好き。……ダメ?」

直球には直球で返した。上目遣いで、オッドアイの瞳を向けて尋ねる。
すりすりと甘えるようにその身を擦り付けながら。

「まぁ、本格的にってわけじゃなくてー。ちょっとだけ、ね」

アリー > 抱きしめられたまま抜け出せない
こっそり少し力を入れてみて分かった事はリトは自分よりも数段力が強い
冒険者なのに…とまた泣きそうになってしまう

「あー…まぁ大丈夫ですよ。私その辺は割と気にしませんから♪」

少し驚きはしたけれど今時珍しくはない
騎士団なんて男の楽園とも噂されているぐらいだし
それにそういう事をするのは小汚かったり怖い男よりは良い
こんなに可愛い子なら別に悪い気もしない

「良いですよー、今日はリトちゃんが満足するまでお相手します。」

よろしくお願いしますね?と首傾げ
まだアリーはリトの事を甘く見ている
外見が自分より幼げな少女だからと…

リト > 力を入れられても、少々ならば気にもかからずに抑え込めてしまう。
暫くホールドしていたがやがて少し、腕の力を緩めた。

「…そう? なら、遠慮せずにしちゃおっかなー」

どうやら甘く見られている様子。満足するまで、という言葉からもそれがうかがえる。
可愛いと思われていることについては悪い気もしないが…

「んー…私が満足するまで、ってなると夜が明けちゃうかもよ?なんてね」

冗談めかして言った後、早速とアリーの唇を奪う。
それも軽いものではなく、最初から舌を絡めるような濃厚なキスを仕掛けようと。

アリー > 腕の力が緩まったので少し動けるようになった
気を使ってくれたのかな?

「ふっふー、私だってリトちゃんの事可愛がっちゃいますよ!」

一緒にお買い物やデート…なんてのも楽しそう
それに今はリトの護衛の姿もない
自分が守らないと!と勝手に使命感に燃える

「大丈夫ですよ。これでも私だって冒険者として色々乗り越えて…」

んん!?と唇が塞がれ驚きの声が漏れる
先程までの可愛らしいキスではなく本気も本気
油断と不意打ち、そしてリトのテクニックのせいで何もできない
舌を挿れられ口の中を抵抗もできず蹂躙され思わず腰が抜けてしまうか

リト > 気を使ったといえばそうかもしれない。
何せ魔族、腕の力は馬鹿にならない。絞め殺すなんてことは勘弁だ。

「ふふー、それは嬉しいね! たくさんかわいがってくれて良いからね」

買い物、デート。それらも魅力的だ。
まぁもとより護衛をつける心配もないのだが、それはさておいて。

「………ん…っ。…ちょっと、飛ばしすぎちゃった?」

本気も本気のキス。彼女の口内をひとしきり蹂躙すれば、舌をゆっくり引き抜いてぺろりと唇を舐める。
腰が抜けてしまう彼女をしっかり抱き支えて微笑む。

アリー > 相手が魔族なんて全く気付いていない
それこそ指先で自分を殺せる存在だとも思っても居ない

「勿論。私妹が欲しかったんですよ♪」

可愛ければ弟でも良い
とにかくそう言った存在に飢えても居るアリーは気軽に返事をする
その数秒後に想ってもよらない展開が待っているとも知らず

「ん、ぅっ…んんぁ……こ、こんりゃの…」

呂律が上手く回らない
可愛らしいちゅっ、位なら経験があったがこんなの初めてだった
支えられるままポーっとリトを見つめる
まだ少しだけ惚けているのが見てとれる

リト > 「妹かぁー…私、もう姉がいるからなぁ。友達とかじゃダメ?」

そういう問題でもないとは思うが、試しに首傾げて問う。
別に友達に飢えているわけではないが、多ければ多いほど良い。
そんな会話も、一度口づけをしてしまえば有耶無耶に。

「……ふふ、アリー?大丈夫……?」

惚けているらしき彼女の顔を覗き込み、やんわりと笑う。
そして再び唇を重ね、舌を絡める。先程よりは勢いは無いが、それでも深く交わる口づけ。

アリー > 「あ、ほんとの妹ちゃんなんですね。じゃぁお友達でお願いします♪」

本当の姉が居るのに姉の代わりなんておこがましいだろう
そこは柔軟に友達という所に落ち着く
そしてそんな楽しい会話の思い出は次の瞬間にははじけ飛んだ

「え、と…あの。私こういうのは…っ!」

ここまで激しい物とは思っていなかった
そう言いだすよりも前にまた口を塞がれる
ビクンと身体が震えるが今度はさっきよりも優しい
そう分かると途端に今度は自分からも舌を絡めようとする
柔らかい、甘い…それだけに意識が集中する
技術は拙いながらも求める必死さはかなり強い

リト > 「そうだよー、可愛くて美人なお姉ちゃんがいるの♪」

柔軟に友達という選択肢に行き着いた。
拒否の言葉か如何か。言い出すや否やのところで唇を塞いだ。
すると向こうからも舌を絡めようとする動きに瞳を細めて…

「……っ、ん……ん」

柔らかくて甘い舌を絡み合わせ、ことさらじっくりと擦り合わせる。
まるで彼女に教え込もうとするかのよう、優しく抱きしめながら口づけを交わしていく。

アリー > 「リトちゃんのお姉さんなら…美人なんでしょうねぇ」

こんなに可愛いリトの姉
きっととても美人でさらに発育の良い方なのだろう
直接会えば心が折れてしまうかもしれない

「んちゅ…り、りひょひゃん…んっんぅ…❤」

次第に逃げ腰だったのも落ち着いて来る
優しく包まれながらの優しいキス
段々と心地よくなってきてもっとこうしていたくなる
リトに自分から抱き着きながらゆっくりとリトの動きを覚えていく
路地裏で抱き合いながら濃厚な口付けをする少女2人
誰かに見られるのではといった危機感は既にアリーの中から消えていた

リト > 美人なのは違いないが、発育に関しては妹の方が良いという不思議。
もし、彼女が姉に会う機会があるならばどういった反応を見せるだろうか。

「ん……ちゅ、……アリー……ん、んんっ…♥」

路地裏で抱き合い、濃厚な口づけを交わす少女が二人。
人目を気にするところかもしれないが、こんな路地に迷い込む者はそういないだろう。
やがてちゅぷ、と唇を離せば微かに上気した顔で間近に、アリーの顔を見つめる。
片手をゆっくりと動かし、アリーの胸を優しく揉みしだこうとして。

アリー > 「ぷ、ぁ……リト…私、そのぉ…」

唇が離れると少し寂しそうな目をする
胸に伸びる手に自分の手を重ねゆっくり深呼吸

「あのね、ちゃんとベッドのあるとこで…したい❤」

これ以上は無理なんて思っても居ない
目を見れば完全に蕩けた瞳でリトだけを見ている
だからこんな所じゃなくてちゃんとした場所でもっとリトを感じたい
そう言いながらリトの柔らかな唇を短く味わう

リト > 胸に手を伸ばしたところで、強請るような声音。
瞬き、蕩けた瞳を見返して頷いた。

「いいよ……じゃ、私のお部屋に来る?すぐ移動できるから…♥」

短く唇を味わいながら囁いた。
つまりはお城への誘い。断られれば其処らの宿を取るつもりではある。

アリー > 「うん。リトの好きな所に行く…❤」

コクント頷いて了承する
リトのお部屋がどこなのかは深く考えていない
部屋に誘われたから着いて行く、ただそれだけ

「部屋で…もっとリトと一緒に居たい」

そう短く告げた

リト > 「……ん。じゃ、早速行こっか♪」

最後にキュッと抱きしめてから身体を離した。
そのまま手を繋ぎ、もう片方の手で空中に手を翳す。
すると靄のような扉が生まれ、その先に部屋が見えるように。

「私のお部屋にようこそ、アリー♥」

二人ともに自室へと移動していく…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から アリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にクロイツさんが現れました。
クロイツ > 日が暮れた貧民地区。
余り治安が良いとは言えない場所をより危険となる時間に散歩の様に歩く。
毎日歩く場所も日が違えば起きる事もある物も違い。
前日にあった荷などが消え、路地裏ではまさに運のない被害者が住人に襲われていたりと。
そんな様子を眺めては歩き、時折に出会う住人 顔見知りなら軽い挨拶で別れ、何も知らずに襲い掛かってくるものならば消し、運の悪い迷子ならば気まぐれで帰り道を教えたりとして。

そんな事を日課のように繰り返して歩けば…次はどんな人に会えるだろうか…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアッシェさんが現れました。
アッシェ > 貧民地区にひっそりと蠢く襤褸布を纏った住人?が増える。
路地裏にはさもいそうな襤褸を纏ってあまり動かない、
動いたかと思うと路地裏の通路を左右をゆっくりと眺めたり―視線はその分速く無駄のない。
元よりいる住人に紛れて さも前からいました風な振る舞いをしている。
傍から見て 背丈も小さく細いその存在は 今暫く動かない。

クロイツ > 普段ならそろそろ何か違いがあるはず、そう考えて通りを歩く。
だが珍しい事に今の所は前日と変わりがなく見えて。

本当に珍しく何も起きない、起きていない平和な時間でも来たのかと思い散歩ルートを歩く。

そうして歩けば人の多く集まる大通りのような場所にとたどり着き。
ここは変わらない顔ぶれが多いと眺めていれば……
恐らく住人も気が付いていないかもしれないが襤褸布を纏った人影が多いような気がした。

視線を巡らしているように見え、動きが止まれば興味が出たとばかりに動きを止めたその人影をじっと眺める。

アッシェ > 襤褸布が多ければ襤褸布に紛れて潜む。木は森に隠せば分かりにくくなるそんなセオリー?で
襤褸布に紛れて待機をしているような存在は 視線を泳がせた後動かないつもりだったが、じっと見つめられると僅かに動く。

そもそもなぜ此処にいるかは秘匿だった。一寸したお勤めである。
依頼人はとある存在 内容はとあること 報酬はなにか と秘密尽くしの内容で貧民地区にいる。

フード奥底の暗がりの瞳が クロイツを見定める。
言葉は発しない。が視線は逸らさない。

クロイツ > あの姿なら住人は気にせずに仲間だと扱うだろう。
この辺りに紛れ込むには襤褸をまとい同じようにしてしまえば気にしない住人も多い。

ただこんな場所に住み、日々の起きる騒動を楽しみに歩く自分にはその相手の姿はむしろ違和感と新鮮さがある。

じっと見つめていれば相手も気が付いたのか見定めるように視線が向くのを感じ。
フードの奥を覗き込むように目を細めれば笑みを浮かべて向きを変えて近づいていく

アッシェ > 無論 貧民地区での他のお勤めは沢山ある。
人知れず暗殺から夜伽まで。変化してしまえばあらゆる事はお手の物。
襤褸布纏って 住人になり過ごし 迷惑にならない程度に事をする、そう、それが闇の仕事人。

因みに 普段の住まいは 貧民地区ではなくもっと違う処。
普段は貧民地区にはいないので 馴染みたる存在からしたら浮いて見えよう。

視線が合い 近づく彼の姿に逃げも隠れもせず座って動かない。
襤褸布の少女は薄汚れた格好で近づく彼を見上げるしかない。

クロイツ > 元の住人から迷い込んだもの、逃げた込んだ者や追いやられた者など様々な住人がいる場所。
それだけに他人に興味を持つ者などは盗賊などぐらいだろうか。

そんな場所に普段からいない者はどれだけ馴染む姿をしていても気が付く一部は気が付いてしまう。
丁度自分の様にこの場所での騒動を楽しみにするものには。

逃げも隠れもしない姿に笑みを はた目に見れば不気味に見えるかもしれない満面の笑みを浮かべ座り動かない少女の前に立ち。

「や、こんばんわ。キミってここの住人じゃないよね?
迷い込み、進入者?それとも…別の様かな?」

その答えてどう対処するか変える、そんな気配を滲ませ笑顔のままで問いかける

アッシェ > 闇の仕事人は 此処は仕事場の一つなので 仕事以外に立ち入る事を好まない。
殺し、というが実際 殆どは配達等の中身は聞かない知らないモノを届ける届が多く、
闇の仕事人と言っても、闇の配達人の方が合っているともいう。

逃げも隠れもせず 目の前に立たれても混乱などしない ただ見上げて
言葉を改めて発すが この声音は貧民地区には似合わない脳髄蕩ける様な甘声だった。

「   こんばんぇ。 うち 此処の住人やない。
    待ち人しとん。…こんなしと(人)にお届けもん。
    待っても こんなしと きぃひんけど。どないしたらええ?」

襤褸布から汚れた紙をぺろっと出す。書き殴られた汚い男が書いたような文字で
『貧民街に住む ****で***な男に箱を渡せ。大通りで待てば来る。』
ただ 幾ら待っても その男が現れない。で待機してたら時間がたってこの状態。

クロイツ > さて、どんな用事で来ているのかと問いかけてそのような答えが返ってくるのかと楽しみに待ち。
そして帰ってきた声はこんな場所で聞く事のないような蕩ける様な甘声で

「こんな場所で待ち人なんだ。
ここは待ってても来るとは限らないよ?だって出て行ったりまだ眠ってたりとか色々とあるしさ。
で、どんな人なの?」

出された汚れた紙が目に入ればよく見ようと屈みこみ。
そこに書かれた内容を見れば、書かれた特徴の男に心当たりがないかと思い出そうとし。

「それって今日中?違うなら一度戻ったほうがいいと思うよ。
そうじゃないと荷物ごとみぐるみをはがされるかもしれないよ?」

もっと時間がたてば無差別に住人すら襲う者もあらわれる時間になると告げて

アッシェ > 用事は届け物 そしてそれに準ずる待機。
用件が済めば 貧民地区いえども住人の棲み処なのでとっとと撤収するのがお決まり。
目の前の彼曰く 此処にいても来るとは限らないらしい。…なぬ?
時間は特に指定されていなかった気がする、寧ろここ時間の流れルーズです。

「 ぬ。 住人探した方がええんか。…此処は警戒しぃひんと
 大ぃ変ななんのは わかっちょるぅんの。今日っていうのは指定されとん。せやけど、
 荷物身包み剥がされると、困ひんなぁ、そない…困るわあ。

                         …ほんまに。」

無差別に襲い掛かられると容赦出来ひんなぁ と襤褸布フードの奥底より声が漏れる。
ゆっくりと立ち上がれば 彼と背丈は同じ高さだ 襤褸布の奥底の顔立ちは…汚れてはいるが少女。

クロイツ > この場所に住む住人は自分も含め独特な時間で生きているものも多い筈。
数日見ないかと思えば現れ、下手をすれば冷たい躯になる場合もある。
そんな場所の住人に届け物を出す者の物好きさに驚き。

「でもさ、どこに住んでるか判らないなら探しようがないよ。もっと奥に行けば危険だしさ。
でも今日って指定でいないなら……もしかするとね。
一度戻って事情を説明するのもいいかも?」

まさか目の前の相手がこの辺りのごろつき程度なら簡単に倒せるなど思いもせずに珍しく大真面目に。
立ち上がる様に一歩下がって立ち上がる邪魔をしないようにとして。
同じような背丈だった相手、その為に襤褸布の奥が見えれば汚れてはいるが可愛いと言える少女で。

「一つ訂正すると…キミみたいに可愛い子は身包みを剥がされて玩具にされるかもね」

親切心に悪戯心が混じり纏う襤褸布の下も見てみたくなってしまって

アッシェ > 差出人の正体は届人の守秘義務として届けるまでは秘匿するものだ。
大体差出人は本当にその人かと聞かれると サァ? と首を傾げたくなる。
貴族であれば使用人を、庶民であれば下男や下女を差出人に仕立てる。トラブルはつきものであるので 切りやすくするのだと。
然し 此度は報酬が前金として受け取っているので どうしたものかと。

「そやな、そうするわ。  …うぅん。困ひんわー。
 事情 事情な… んー おおきに   」

ごろつきおろか最近傭兵も薙倒している。騎士クラスだろうが何だろうが簡単に倒してしまっている。
見た目はただの小さい童だが中身はかなりのツワモノ。見た目で騙すとかはなく忠告には大人しく頭を小さく下げて

「 うち 弱わないぇ。 逆に剥だるぇ…なんなん?」

襤褸布の中身は 露出度の高い格好だ。
貧民地区でそれをさらすとかなりの意味で危ないので晒すつもりはない。
妙な視線に 首を傾げて不思議そうに怪訝そうに見つめるだけ 

クロイツ > こんな場所への配達品と今更に首をかしげてしまい。
どうしてこんな場所に配達なんだろうと…きっとその相手に届く確立などかなり低いと思われる場所に。
考えはするが物好きな誰かだろうとそれ以上は気にしないことにして。
これが今後の面白い事に繋がるならあえて放っておくほうがいいだろうと。

「荷物をなくしたらそれまでだしね。
来なかったんだから仕方ないよ、仕事は失敗になっちゃうけどさ」

この少女ならまたこの辺りに来ても無事だろうな。
そう思えば襲い掛かり返り討ちに合うであろう住人をからかうのも一興と。

「うん、それは何となくね。この場所に居る人数なら余裕でしょ?
ん、あれあよ。可愛い顔そてるからさ。
このまま捕まえて食べちゃうのもいいかなって?」

先ほどの甘声を思い出せばきっと凄くいい声で啼いてくれるんだろうなと考え。
にこにことした笑みのまま物騒なことをさらりと口にする。

アッシェ > 少女の頭の中は こんな配達は断ろうと前金揃えて返品及び依頼も断ろうと思考が纏まった。
そもそも貧民地区に配達が無理無謀だったのだ。届ける品が何にしろ気にしない、しちゃいけないがあまりにあかん過ぎる。
目の前の少年が危険を忠告して来る位なのだから。それは聞いておこうと。

「そやな、荷物の中身は知ぃひんけど、
 依頼自体があかんわ、これは後で報告しとくわ、うん」

仕事に繋がらないとまともに貧民地区は来ない。
襲い掛かられても ほぼ 無傷で返り討ち位は出来ると思う。
素手でも獲物無しにちぎっては投げをすればよいのだと。

「…うち 契約しぃひんと どうにもならんえ。
 悪魔やないんけど、契約しぃひんと 捕まらんし逃げるえ。
 一日から数日 月単位 色々あるえ。代償にナニくれるん?」

今の長期契約者=ご主人 はいない。保有している契約は今し方の短期契約一通。
契約悪魔じゃないけど 契約に縛られるのは伝えておこう。
じーっと彼を見つめるだけ 彼の台詞にドキドキとかしない。

クロイツ > 「中身を知ったらそれはそれで違約金が発生しちゃうよ。
そうだよね、こんな場所に人物と日を指定って難題すぎるよね」

もしこの少女が金目もモノを持っているなどと言えば周囲の住人はどんな反応を見せるか。
もしかすれば面白い光景が見れるのではないかとうずうずとしてしまうのを堪えて。

「契約?それって仕事としての??
んー……それって精霊とかそういうたぐいって事かな?
そうだね……拘束するつもりはないし可愛がりたい時に可愛がらせてくれる契約なら?
代償?そうだね……ゴルドか魔力ぐらいしか今は用意できないかな」

契約と聞けばもしかして人じゃなくそっち系の存在?まじまじと見てしまう。
代償を問われれば直ぐに用意できそうなのは暇つぶしに受けては溜まる仕事で設けた報酬と自前の魔力ぐらい。
それでどう?と楽しそうに見返して

アッシェ > 金目になるのかどうか。そもそもこの配達人 中身を知らない。
知る必要はない 危険物から生物(度合いによる)まで何が圧縮されようが運ぶのだ。
荷物を守る位なら 手段を択ばない故、かなりの意味で配達人自体物騒。

「中身は秘匿なん。知らんなぁ。違約金は痛か。
 この仕事 釣りやろか、でも前金くれるのはおかない話や」

「そや、仕事・お勤め いこーる 契約や。
 うち 精霊やないけど まぁ 似た様なもんや、それ なんゆう契約やろ。
 契約期間長やろ… 長期は兎も角 短期繋ぎで次の新月(29日)までとかがお薦めやろか。
 ゴルドはいらんな、魔力でええ。液体に出来る高濃度魔力やと考えるえ。」

正確には龍種、古龍種が人に化けているパターン。
人の姿の方が長くて 竜の姿を長くとっていないともいう。出会って即の彼に長期契約紛いな事を言われて受けたくはない。
短期繋ぎと金ではなく魔力を要求し始めた、さて どう出る??

クロイツ > 「中身を話す依頼人ならこんな場所に配達を頼まないよね。
もしかして多めの前金とかもらってるならあり得るよ?ちゃんと契約確認はしないとね。
んー…そうなのか違うのかはさすがに俺には判らないかな」

きっと確実に届けるから頼まれたか、それともこの可愛さだから届けられない事へのペナルティを与える前提なのかが判断できず。

「そっちの契約ね。
違うけど似たようなもんなんだ。そうなんだ。
うん、短期で十分だよ。長期はまた何れ考えればいいしね。
液体に出来るほどの高濃度かー。それって液体にして渡した方がいいんだよね?いいよ、俺が魔力切れで死んじゃうって事がないなら好きなだけね」

精霊ではないならどんなのだろうと気にはなるがしつこく聞いたりはせず。
短期の契約と求められた魔力。どれだけの魔力が求められるかははっきりとしないが液体に出来るほどの高濃度ならそれなりの量なのだろうと。
疲れはするだろうが無理ではない。そして魔力を絞り渡してもしばらくすれば回復するのだからと笑顔で頷いて

アッシェ > 「まぁ うちに頼むのは 表だって頼ひん出来んしとが来るん。
 前金多いわあー…ん、契約書 あるん。けど 胡散くさわ。
 …まぁ 頼んだしとなら 「覚えて」おるやから 大丈夫や 後で〆る。」

確実に依頼人は一度遭遇しているから とあるスキルで元を辿って確実に捕獲出来るのは造作でもない。確実に〆る気満々。

「初対面で長期はありひんえ。短期でうちも そっち見極めんし。
 液体でくれるとうちが助かる。魔力切れんのか それ 強か(つよ・か)やな。コップ一杯位でええ…。
                    ・・
 ん、長居し過ぎたわ、うち ほな帰るわ、そち覚えたえ。契約とか口約束やあかんから、
 また次回会えた時に 交わせたらええな。うちはアッシェや。ほな。」

次 逢えるか分からないけど 口約束で契約は結ばないので、
契約書はきちんとかわしたいのか これ 連絡先や、と彼に持たせたのは、王都のギルド記載された紙。
で、ほな、とあっさりと 残像残さず 襤褸布の少女はいなくなってしまった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアッシェさんが去りました。
クロイツ > 「そう言うのを受けてるんだ。それだと契約書も実は裏がありそうだよね。
むしろさ、覚えておかないと問題だと思うよ。うん、それがいいね」

依頼人を覚えているのなら確実にやっちゃいそうだと心でその依頼人に手を合わせ。

「あー、それもそうだよね。うん、なんか急いじゃってごめんね。
液体への凝縮はよくやったしそれでいいならそれで渡すよ。
コップ一杯なら全然大丈夫。

そっか、気を付けて帰るんだよ。大丈夫大丈夫、契約はきっちり紙にするよ。
そうだね、その時は買わせるといいね。俺はクロイツだよ、またね」

もし会えたらその時はきっちりとねと笑い
渡された連絡先、ギルド記載の紙をなくさないようにと仕舞う。
そして残像も残さずに消えた少女を見送れば面白いこと探しを再開して路地へと消えていく

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からクロイツさんが去りました。