2016/12/06 のログ
ご案内:「貧民地区 /拳闘場」にノアさんが現れました。
ノア > 貧民地区の片隅で、夜な夜な闇試合が行われている拳闘場。日付が変わってもなお男達の野太い雄叫びが上がり、地下は熱気に包まれている。

ファイトマネー目当てに参加する者と、賭けに興じる観客。女は当然後者で、壁に凭れ掛かり観戦中。男臭い闘いをもっと間近で見てみたいけれど、リング周辺はぎゅうぎゅうに筋肉がひしめき合っていて.. とても入れそうにない。

「 .....っ、うー 今の痛そ.. 」

遠目に一人リング上を見詰め、武器を使わぬ肉弾戦をじっくりと観察していた。

ノア > 「 ぅ、わ..... 」

殴り殴られ、ガードもろくにせず意地の張り合いを続ける男達。彼らをここまで馬鹿にさせるものは金か、プライドか.. 其の激しさに魅入られ、手のひらで覆った唇から声が漏れる。

10分程経った頃、そんな殴り合いも終わりを迎えた。一方がグラッと倒れ込みながら殴り掛かると、もう一方も膝から崩れ落ち.. 其のままどちらも起き上がる事が出来ずドロー。賭けにならない結果にも観衆は.. ブーイングどころか、拍手や指笛を鳴らし二人の健闘を讃えた。

「 やば.. 超カッコイー 」

本日ラストを飾るに相応しい試合に沸く場内、壁際で一人 うっとりと心の声を漏らす。お開きになって皆次々と帰って行く中、リング脇に運ばれた二人へ歩み寄り

「 また観たいから、二人とも早く治してくださいね♡ 」

二人の闘衣のウエスト部分にチップを挟んだ。金額は.. タイプだった方が、ほんの少しだけ多め。興奮状態のまま熱気溢れる拳闘場を後にすると、外に出た途端寒暖差に肩を震わせて。ローブをキッチリ羽織り直し宿へと戻るも.. 今夜は暫く眠れそうになかった。

ご案内:「貧民地区 /拳闘場」からノアさんが去りました。