2016/10/17 のログ
ラウリック > 暫しそうやって酒を呷って。紙袋がカラになる。
男はまだ酒の残った酒瓶を迷ったように一瞥するとコルクを口に押し込んだ。

「……捨てるよりは良いだろう。席料だ」

呟いて自分の座っていた階段の影に酒瓶を置いた。
そうして、何喰わぬ顔で反対の細路地に居た界隈の子供達へその酒瓶を指差して見せる。
子供が気づいたのを確認すると立ち上がった。

「確かこの階段は彼等のナワバリだからな」

ぽんぽん、とローブの尻を払うとそのままゆっくりと男は立ち去った。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からラウリックさんが去りました。