2016/07/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「ふふんっ、なりが小さいと思うて油断したか?
妾を相手に油断して相手しようなんぞ、100年早いわ!」

ここは貧民地区の裏通り、一人の少女が数人の倒れた男達を前にびしりと指を突き付け声をあげていた。
なんて事はない、縮んだところで王都巡りをするのは変わらない。
その途中で絡まれたのだ。
結果はご覧の通りである。

色々と試して、ある程度の今の自分は把握した。
妖術関係はほとんど全滅していたが、超能力に関しては…まぁ、まだ使えるレベルでは大丈夫だった。
とはいえ、衝撃波は大の大人を数メートル吹っ飛ばす程度だし、表層心理を読むのにも集中しなければならなくなってしまっていた。
転移は使えない、飛ぶ事は出来るが向かい風が普通にかかって下手な速度を出すと酷い目にあう。
そんな感じだ。
まぁ、でもそう強くない相手ならこんなものだ。

しっしっと払うように手を振れば、男達は逃げていく。
その後姿を見えなくなるまで見遣ってから…はふん、深く息をついた。

タマモ > 「やれやれ、普段から疲れ易い力じゃというのに、こんな程度で疲れてしまうとはのぅ…?」

妖術と違い、超能力の方は九尾本来の力ではない。
使い慣れているとはいえ、体質的な問題で色々とあるのだ。
こんな風にしてくれた相手にいずれ拳骨でもくれてやる、とか、そんな事を考たりするが…まぁ、それは叶う事はない。
さて、どうするか?と改めて路地を見た。
表通りを歩いても良いのだが、あれだ…人混みが辛い、もみくちゃにされる意味で。
さすがに、周りの人間を吹っ飛ばす訳にもいかない、それは分かってる。
…うん、大丈夫。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にトモノさんが現れました。
トモノ > (ショルダーバッグを背負って、何かと食料品や嗜好品の行商の帰り道。
それなりの実入りを持って、久しぶりにタマモの居るであろうねぐらに帰ろうかと思ったところ。その主の気配に、路地に向かって行き)

「……………タマ……モ?……」


(見つけた姿に主だと声をかけようとしたが、距離感が間違っているのか。小さいし、微妙に違う。近づきつつ、人違いかと思うけど、耳とか数の少ない尻尾とか。タマモとしか思えなくて)

タマモ > ぴくん、と耳が揺れる。小さくなっても五感はしっかりしたものだ。
まったく、またさっきのような連中だと困るが…と、振り返ろうとしたところで、その足音の主から声がかかる。

「おや、誰かと思えば………えーっと…そう、トモノではないか。
どうしたのじゃ?そんな不思議そうな顔をしおって、何かあったか?」

いつもの調子で言葉をかけるも、名前を呼ぶのに間があったのは…うん、顔は覚えてるが名前が一瞬では出ない、普段通りだ。
ちなみに、気配はちゃんとそのままだ、主と判断出来る。
そして、相変わらずこちらからは気配を感じようとしてない為に、こうして目にしないと気付かない。
それはともあれ、少年の様子に首を傾げた。今の自分に不思議に思っているとか分かってないっぽい?

トモノ > 「……名前一瞬忘れるってひどくない?」

(とか言いつつ、近づいていき。相手の背丈に合わせて掌をかざして、自分との身長差を調べる。)

「なんか……随分縮んだなぁ?……って、可愛くなったけど。
何かあったの?」

(何が不思議かと問われるとそれしかないんだけど。元々小さかったのがもっと小さくなった。個人的には可愛いと思うんだけど、何か問題でもあったのだろうか?と。なんとなく、子供にするように頭を撫でてみようとかする。)

タマモ > 「うぐっ…わ、忘れておらぬぞ?あれじゃ…言葉に詰まっただけじゃ」

図星を突かれるも、違う違うと手を振った。
まかりなりしも式神として呼んでおきながら、さすがにそれはマズイと思ったからだろう。
詰まった、確かに詰まった、図星を突かれて。

「………気のせいじゃ。そうしておいてくれると助かるのじゃがのぅ?
いやはや…よく分からん」

こう、背丈調べにかざそうとした手をぺちんっと叩く。
気のせいだ、そう言われても、どう見たって気のせいじゃないのは分かる。
…ので、むしろ頼んだ。
そして、何があったのか、実際に分からないからきっぱり答えた。
頭を撫でようと手が伸びれば…じろりと視線が向く。
その手が頭を撫でるだけならば良し、耳に触れようとすれば何かする気満々っぽい感じだ。というのが分かるかもしれない。

トモノ > 「気のせいって言っても、可愛くなってるんだからつい言っちゃうよね。
かわいいかわいい。」

(頭をなでなで、それで耳に触れてしまう事はあるかもしれないけど、一応無意識で。何かする気満々に、こういう時だけ疎いのは才能の一種だ。)

「……今日は、自分でお小遣い稼ぎしてきたから……タマモに美味しい物でも買って帰ろうと思ってたんだけど……。

最近何か変わりない?縮んだ以外で。」

タマモ > 「………えぇいっ、妾を可愛いと言うでないっ!
見よ!大体、今の妾は…はっ!?…む、むむむ…!」

うん、まぁ、無意識なら大丈夫。撫でる手は大人しく受けていた。
が、可愛いの言葉に見事に反応する。
まぁ、元の姿も確かに美人というよりも可愛いの部類かもしれないが…あれだ、体付きはそれなりに良かったはずだ。
くわっ!と怒りの形相を一瞬浮かべ全力で否定をしようとしたが…うっかり頭から抜ける今の姿を思い出してか、勢いが萎む。
頭を抱え、何とか良い反論はないのかと悩んでいるようだ。

「…ん?…小遣い稼ぎに美味しい物とな?
何も言っておらんのに、そこまでしてくるとは偉いものじゃ、うむ。
いや、これといって変わった事はないと思うが…」

単純と言いたければ言えばいい、自分に美味しい物を買って…の言葉にぴくりと耳が揺れた。
気が付けば、何か期待の視線が向けられているかもしれない。
後の問いには考える仕草はするが、そう答える。
これといった問題は、今の姿以外は今のところ何もないから。

トモノ > 「?……【前の姿もいいけど、今の姿も捨てがたいくらいには可愛いよ~~?】」

(なんだか今の姿が嫌そうなので、協調して言っておいた、それから意識して耳をナデナデ。あんまり悪気はないけど、耳があったから撫でた、そういう感じだ)

「うん、色々保存食とか作ってたら、色々良いのができたからさ。
売ってみたんだ。おかげで魔術使える女の子とも何人かお近づきになれたし。……タマモが何も指令ださないから、一応色々やってみてるんだけどね?

折角会えたんだし、リクエスト聞こうかな?何が欲しい?あんまり効果なのは変えないけど。」

(自分なりに考えて色々やってみてはいる。それでタマモの役に立つのかは疑問だけど。)

タマモ > 「今だけじゃぞ?今だけはそれで認めてやろうではないか。
元に戻ったら許さんからな?」

そう、今は小さいんだ、小さいなら可愛いのは仕方が無い。
まったく納得をした表情をしてないが、言い捨てるように言葉を返しておいた。
あぁ、なんというか、物凄く悔しい。
そちらに意識が強くいってるらしい、撫でてる手が耳に触れてるのに反応しない。
…反応しないのは意識であって、耳自体は触れるたびにぴくぴくっと反応してる。

「保存食…?おぉ…トモノはそんなものも作れるようになったんじゃのぅ?
ほほぅ…女子とな?そうかそうか、女子とか…
あー…いや、何か起こった時には呼ぶつもりじゃが、そうでない限りは好きにしておって構わんぞ?
知らぬ世界じゃ、色々とやるのも面白いものじゃろうて、のぅ?」

保存食、この世界で聞いた事はあったが口にした事はなかった。
まぁ、名前の通りなのだし、味で考えるとあれなのだろうとは分かるから、特に欲しがったりはしないが。
と、少女と何人か会ったと聞けば、にんまりと笑みを浮かべた。
こう…きっと、それなら色々とあったんだろう?と言わんばかりだ。
指令に関しては、やはり放任主義だった。うん、気にしない。

「美味しい物が欲しいのじゃ!」

リクエストに関しては、すぱっと答えた。
まぁ、そういったものを買って帰ろうとしていたのだし、今買っても良いだろう?といった感じだ。