2016/05/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にエステラさんが現れました。
エステラ > 貧民地区の娼婦の集まる一角
そんな場所に全く似つかわしくない姿で姿を見せている小柄な姿。
やや迷惑そうな顔をする娼婦にしつこく話しかけているようで…。

「いつもと言う訳ではない。何時になるかは解らないが急に頼む事が出来る娼婦を探している。報酬は上乗せする」

何人かいた娼婦の中、その中で一番気の強そうな娘に平均的な報酬の2倍の値を提示して交渉する。
部下?として迎えた男の求めるときに頼む女の手配に来ているのではあるが中々にうまくいかず。
交渉していた娼婦も結局は期間が解らないという事で断られてしまう。

「無理か……しかたない…次か」

断られてしまえば無理強いはせず、悪かったと謝れば次に好みそうな娼婦がいないかと探しに歩く。

エステラ > 来ることがほとんどない地区だけに手書きの地図で位置を確認しながらついに娼婦が集まるという場所を目指して歩く。
途中にごろつきと思われる一団にあったりもするがこちらの姿を見れば面倒ごとの様に離れていく。

「ある意味正解か。この姿は…」

街中を歩けばあまりいい顔をされない格好ではあるがこの場所では丁度いいと。
面倒なごろつきに絡まれずに歩く。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にセイン=ディバンさんが現れました。
エステラ > 「……いないな。」

場所を間違えたかと地図を見るがおそらくはあっている。
それなら考えられる事は一つしかなく。

「先ほどの場所から連絡がきて散った後か」

確かにこの姿でいれば商売の邪魔になるのは判るが逃げる事はないだろうと肩を落とす。
この調子では恐らくは他の場所もいないだろうと溜息を吐く。

セイン=ディバン > 娼婦街、というよりは色街といった様子の暗い通り。
その中の細い路地に、男が突然姿を現す。音もなく、まさに突然の出現だ。

「……っとと、っと。いや、実際便利だなこりゃ」

右手の指輪を見ながらそう言う。移送魔術を込められた指輪。
特定地点への移送にしか使用できない制限は有るが。魔力消費がいらないのは助かるな、と囁き。路地から少し開けた道へと出る。

「……あん? なんでこんなところに軍の人間が?」

男の口から、そんな疑問が飛び出す。しかも、よほど意外だったのかかなり大きな声だ。恐らく目の前の相手にも聞こえているかもしれない。
冒険者という仕事柄、軍人とは関わりも有るが仲良くしたいわけでもない男は、そこで立ち止まり相手の姿を監察することにした。

エステラ > どうしたものかと地図を片手に立ちすくんでいれば何やら空気が揺れた様な感じがし、地図をしまっては周囲に目を向ける。
もしかすればチンピラが頭数を揃えて来たのかと周囲を見回していればまだ見ていなかった方向から聞こえた声に慌てて振り返る。

「軍の者がいては悪い訳ではあるまい。それより…さっきはいなかったな?」

路地から出て来たと思われる冒険者風の男
先程は居なかったはず。それがいきなり現れた事が気になり、職務外にも拘わらずについ職務中の様に問い詰めるように聞いてしまう。

セイン=ディバン > 相手が振り返り、こちらを見たことにより視線がぶつかる。
そのまま問い詰めるような言葉には眉をひそめ。

「さぁ、どうだったかな。あんたが見落としたのかもしれないし。
 それに、そんな高圧的な態度を取られちゃこっちとしても素直にお話しする気にはならないねぇ」

別に相手の態度はそれほど気になるようなものではないはずであった。
だが、問い詰められるようなことをしたわけでもないのに問い詰められれば、この男は素直に話しをするなどと言うことは真っ向から否定する男である。

「ほんで? その王国軍の軍人様がなんでこんなところにいるんでしょう?
 もしかして女でも買いに来た? それとも、身体を売りに来たのかな?」

つかつかと近寄りながら、失礼千万なことを言う。
当然、冒険者風情がこんな口を利けばこの場で叩き斬られても文句は言えないだろう。

エステラ > 見上げるように男の目を見るように見返し問いかけた答えを待つ訳だが…。

「それは否定はしない。だがそこはさっきは誰も居なかったぞ。
……それに関しては謝る。どうにもこういう話し方しかできないんだ。許せ」

もっと柔らかく聞けばいいと判ってはいるがどうしてもこんな話し方しかできず。
それが男の機嫌を損ねたと思えば頭を軽く下げて謝る、少しは機嫌を直してくれればいいと思いながらに。

「私用だ。今は職務外だ。この格好は……面倒よけだと思ってくれ。
売りに来たわけではない。どちらかと言えばアレだな…。部下の為に手配に来たになるか」

近寄ってくる男に売るかと思わず顔を赤らめて声を荒げ。
この場にいる理由をつい口にしてしまう。

セイン=ディバン > その相手の謝罪を聞き、男は意外そうな表情になり、肩をすくめる。
どうやら相手の言葉には悪気などの類の物は一切なかったらしく。

「……あぁ。いや。すまない。
 こっちも少し大人気なかったな。こちらからも謝らせていただくよ」

男も相手に倣い、頭を下げる。先に非礼を詫びられてまで、意地を張り通すほどこの男も愚かではない。

「なるほど、ね。だが、貧民街のゴロツキには軍に恨みを持つやつもいると思うんだが。
 その格好はむしろ危険を招きかねないと思うが……。まぁいい。
 つまり、部下の男共の為に慰安婦を探しに来た、ってところか?」

相手の説明を解釈し、口に出して確認をする。
その上で、売りに来たのか、などといってすまない。ともう一度謝罪をする。