2016/04/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリドさんが現れました。
リド > 娼館の一つから出て路地をやや奥にいけば薄汚れた壁に突き当たる。
そこで濃厚な口づけを交わす女と娼婦。
やがて唾液を糸引かせながら顔を離せば、妖艶に笑った。

「……ごちそうさま。またね?」

言うと店に戻っていく娼婦を見送り、夜空を見上げて一息つく。
足りないわね、と自分の唇に指を当て呟く。

リド > 未だ熱の引ききらない吐息を漏らして、壁に背を預けた。
向こうからは客引きの声、喧騒が聞こえてくる。
この場所だけ隔離されてしまったような感覚。

「……こんな所にいても、誰も来やしないかしらね」

言うと露出した肩、鎖骨辺りを撫で擦って先程までの行為を思い返すように。

リド > 「さて……」

壁から背を離せば、ゆるい足取りで歩き出す。
娼館の前を通りがかり、客引きをしていた娼婦に手を振って大通りへと消えていった。

少し足りない心地はしつつも、鼻歌を口ずさみながら。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリドさんが去りました。